近鉄きんてつ「鮮魚せんぎょ列車れっしゃ」 来月らいげつ運行うんこう終了しゅうりょうへ 50年ねん以上いじょうの歴史れきしに幕まく

三重みえ県けんの伊勢いせ志摩しま地方ちほうの海うみでとれた鮮魚せんぎょを行商ぎょうしょう人じんが大阪おおさかなどに運はこび、「鮮魚せんぎょ列車れっしゃ」の名前なまえで親したしまれてきた近鉄きんてつの専用せんよう列車れっしゃが、来月らいげつのダイヤ改正かいせいで運行うんこうを終おえることになりました。

運行うんこうを終了しゅうりょうするのは、伊勢いせ市しの宇治うじ山田やまだ駅えきと大阪おおさか上本うえほん町まち駅えきの間まで、日曜にちようと祝日しゅくじつを除のぞく毎朝まいあさ、運行うんこうされている鮮魚せんぎょ専用せんよう列車れっしゃです。

近鉄きんてつによりますと、この列車れっしゃは鮮魚せんぎょの行商ぎょうしょう人じんの組合くみあいの貸し切かしきり列車れっしゃとして、昭和しょうわ38年ねんから早朝そうちょう、伊勢いせ志摩しま地方ちほうの漁港ぎょこうに水揚みずあげされた鮮魚せんぎょを大阪おおさかや奈良ならに運はこぶ役割やくわりを担にない、「鮮魚せんぎょ列車れっしゃ」の名前なまえで親したしまれてきました。

最盛さいせい期きには100人にん以上いじょうの行商ぎょうしょう人じんが利用りようしていましたが、車くるまによる運搬うんぱんが増ふえ、利用りよう者しゃが減へっていることなどから、近鉄きんてつは来月らいげつ14日にちのダイヤ改正かいせいにあわせて、専用せんよう列車れっしゃとしての運行うんこうを終おえることに決きめました。

来月らいげつ14日にちの早朝そうちょうからは、三重みえ県けんの松阪まつさか駅えきを出発しゅっぱつする急きゅう行列ぎょうれつ車しゃの最さい後尾こうびに行商ぎょうしょう人じん向むけの専用せんよう車両しゃりょう１いち両りょうを連結れんけつして対応たいおうするということで、全国ぜんこくでも珍めずらしい鮮魚せんぎょ専用せんよう列車れっしゃは、50年ねん以上いじょうの歴史れきしに幕まくを下おろすことになります。

ソース：NHK ニュース