東京とうきょうパラの強化きょうか選手せんしゅ 10～20代だいの選手せんしゅは半数はんすう未満みまん

東京とうきょうパラリンピックまで25日にちで半年はんとしになるのに合あわせて、ＮＨＫえぬえいちけいがパラリンピックの競技きょうぎ団体だんたいを対象たいしょうに行いった調査ちょうさで、日本にっぽん代表だいひょう候補こうほとなる強化きょうか指定してい選手せんしゅのうち、10代だいと20代だいの選手せんしゅは、全体ぜんたいの半数はんすう未満みまんにとどまり、７なな割わりを超こえる団体だんたいが若手わかて選手せんしゅの発掘はっくつが十分じゅうぶんに進すすんでいないと考かんがえていることがわかりました。

ＮＨＫえぬえいちけいは、東京とうきょうパラリンピックまで半年はんとしとなるのに合あわせて、国内こくない26の競技きょうぎ団体だんたいすべてを対象たいしょうにアンケート調査ちょうさを行おこないました。

この中なかで、日本にっぽん代表だいひょう候補こうほとなる強化きょうか指定してい選手せんしゅについて尋たずねたところ、24団体だんたいから回答かいとうがあり全体ぜんたいで533人にんのうち「10代だい」と「20代だい」は合あわせて245人にんで全体ぜんたいの45％と、半数はんすう未満みまんにとどまっていることがわかりました。

一方いっぽうで、「40代だい以上いじょう」は、113人にんと全体ぜんたいの２に割わりを超こえています。さらに東京とうきょうパラリンピック以降いこうを見据みすえた選手せんしゅの発掘はっくつについて尋たずねたところ「不十分ふじゅうぶん」と「やや不十分ふじゅうぶん」と回答かいとうした団体だんたいが合あわせて76％で、ほとんどの団体だんたいが十分じゅうぶんに若手わかて選手せんしゅの発掘はっくつを進すすめられていないと考かんがえていることがわかりました。

原因げんいんについては「取り組とりくみに携たずさわる人材じんざいが少すくない」や「有望ゆうぼうな選手せんしゅになりそうな障害しょうがい者しゃの情報じょうほうが不足ふそくしている」などが多おおくあげられています。

また、「東京とうきょうパラリンピックに向むけた活動かつどうが中心ちゅうしんで発掘はっくつのための人材じんざいまで確保かくほできない」など、目前もくぜんに迫せまった東京とうきょうパラリンピックへの強化きょうかを優先ゆうせんせざるをえないという意見いけんも寄よせられました。

パラスポーツと社会しゃかいの関かかわりについて研究けんきゅうしている日本にっぽん福祉ふくし大学だいがくの藤田ふじた紀昭のりあき教授きょうじゅは「社会しゃかい全体ぜんたいとして障害しょうがい者しゃにスポーツの情報じょうほうが届とどく仕組しくみを作つくることが必要ひつようだ。若わかい障害しょうがい者しゃと接触せっしょくする学校がっこうの教員きょういんやリハビリ施設しせつの理学りがく療法りょうほう士しなどにパラスポーツについての知識ちしきを持もってもらうことが、選手せんしゅを発掘はっくつするうえで有効ゆうこうになると思おもう」と指摘してきしています。

パラ選手せんしゅ発掘はっくつアンケート詳細しょうさい

今回こんかいの調査ちょうさはＮＨＫえぬえいちけいが国内こくない26の競技きょうぎ団体だんたいすべてを対象たいしょうに行いったもので、選手せんしゅの発掘はっくつについて、日本にっぽん代表だいひょう候補こうほとなる強化きょうか指定してい選手せんしゅについて尋たずねたところ、24団体だんたいから回答かいとうがありました。

強化きょうか指定してい選手せんしゅは全体ぜんたいで533人にんとなっていて「10代だい」が63人にん、「20代だい」が182人にんと、「10代だい」と「20代だい」の合計ごうけいは245人にんで全体ぜんたいの45％と、半数はんすう未満みまんにとどまっていることがわかりました。

また「30代だい」が175人にん、「40代だい」が79人にん、「50代だい」が26人にん、「60代だい以上いじょう」が８はち人にんとなっていて「40代だい以上いじょう」は合あわせて113人にんと全体ぜんたいの２に割わりを超こえています。

さらに、東京とうきょうパラリンピック以降いこうを見据みすえた選手せんしゅの発掘はっくつについては26団体だんたいすべてが回答かいとうし、「不十分ふじゅうぶん」と答こたえたのが最もっとも多おおく11団体だんたい、「やや不十分ふじゅうぶん」と答こたえたのが９きゅう団体だんたいで、全体ぜんたいの76％に当にあたる20団体だんたいが十分じゅうぶんに若手わかて選手せんしゅの発掘はっくつを進すすめられていないと考かんがえていることがわかりました。

原因げんいんについて複数ふくすう回答かいとうで尋たずねたところ、「取り組とりくみに携たずさわる人材じんざいが少すくない」と答こたえたのが14団体だんたいと最もっとも多おおく、次ついで、「有望ゆうぼうな選手せんしゅになりそうな障害しょうがい者しゃの情報じょうほうが不足ふそくしている」と答こたえたのが13団体だんたいといずれも半数はんすう以上いじょうの団体だんたいが選えらびました。

さらに重複じゅうふくしてこの２ふたつを選えらんだのは７なな団体だんたいとなっています。

このほかには、11団体だんたいが「資金しきんが不十分ふじゅうぶん」、７なな団体だんたいが「競技きょうぎの認知にんち度どが低ひくい」、３さん団体だんたいが「競技きょうぎや体験たいけん会かいを行おこなう施設しせつが不十分ふじゅうぶん」などと回答かいとうしています。

競技きょうぎ団体だんたいからは「東京とうきょうパラリンピックに向むけた活動かつどうが中心ちゅうしんで発掘はっくつのための人材じんざいまで確保かくほできない」とか「東京とうきょう大会たいかいに全力ぜんりょくをそそぐため来年らいねんから育成いくせいの強化きょうかを進すすめる」など、目前もくぜんに迫せまった東京とうきょうパラリンピックへの強化きょうかを優先ゆうせんせざるをえないという意見いけんも寄よせられました。

ソース：NHK ニュース