中国ちゅうごく 武漢ぶかん 企業きぎょう活動かつどう停止ていしで大気たいき汚染おせん物質ぶっしつ 大幅おおはば低減ていげん

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんがもっとも深刻しんこくな中国ちゅうごくの武漢ぶかんでは感染かんせん拡大かくだいを防ふせぐため、工場こうじょうの操業そうぎょうなど企業きぎょう活動かつどうが停止ていししたこと受うけて、上空じょうくうの大気たいき汚染おせん物質ぶっしつの濃度のうどが去年きょねんの同おなじ時期じきと比くらべて大幅おおはばに低下ていかしていたことがＮＡＳＡなさ＝アメリカ航空こうくう宇宙うちゅう局きょくなどの調査ちょうさでわかりました。

これは大気たいき汚染おせんを監視かんしするＮＡＳＡなさとＥＳＡ＝ヨーロッパ宇宙うちゅう機関きかんの衛星えいせいが捉とらえた中国ちゅうごく・武漢ぶかん周辺しゅうへんの地図ちずで、二に酸化さんか窒素ちっその濃度のうどの変化へんかを色分いろわけして表あらわしています。

オレンジ色しょくが濃こいほど、自動車じどうしゃや工場こうじょうなどから排出はいしゅつされる二に酸化さんか窒素ちっその濃度のうどが高たかいことを示しめしています。

去年きょねんの図ずでは中国ちゅうごくの旧きゅう正月しょうがつで春節しゅんせつの連休れんきゅうにあたる１月いちがつ末まつから２月にがつ上旬じょうじゅんまでの間ま、二に酸化さんか窒素ちっその濃度のうどが一時いちじ的てきに低下ていかしたものの、その後そのご、２月にがつ下旬げじゅんにかけて、再ふたたび濃度のうどが高たかまっている様子ようすが伺うかがえます。

一方いっぽう、ことしの図ずでは、春節しゅんせつが終おわった後のちも二に酸化さんか窒素ちっその濃度のうどに変化へんかが見みられないばかりか、春節しゅんせつが始はじまる前まえの年初ねんしょと比くらべてもさらに濃度のうどが低ていくくなっていることが見みてとれます。

ＮＡＳＡなさは過去かこ15年ねん以上いじょうにわたって収集しゅうしゅうしてきたデータを見みてもことしのような状況じょうきょうは例れいがなく、春節しゅんせつの影響えいきょうや気候きこう条件じょうけんの変化へんかだけでは説明せつめいがつかないとして、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで武漢ぶかんが事実じじつ上じょう封鎖ふうさされ、工場こうじょうの操業そうぎょうなど企業きぎょう活動かつどうが停止ていししたことが影響えいきょうしているのではないかと分析ぶんせきしています。

ソース：NHK ニュース