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北朝鮮きたちょうせん 日本海にほんかいけてしょうたいはつ発射はっしゃ 韓国かんこくぐん

2020-03-02 05:54:51

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韓国かんこくぐんは、北朝鮮きたちょうせんにち午後ごご東部とうぶのウォンサン(元山もとやま付近ふきんから日本海にほんかいけてしょうたいはつ発射はっしゃしたと発表はっぴょうしました。北朝鮮きたちょうせんしょうたい発射はっしゃするのは、去年きょねん11つき以来いらいで、ことしにはいってからははじめてです。
韓国かんこくぐん合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんにち午後ごごぜろ37ふんごろ、東部とうぶのウォンサン付近ふきんから日本海にほんかいけてしょうたいはつ発射はっしゃしたと発表はっぴょうしました。

また飛行ひこう距離きょりおよそ240キロ高度こうどはおよそ35キロだとしていてべいかんりょうぐんがさらにくわしい分析ぶんせきすすめています。

北朝鮮きたちょうせん去年きょねん10つきに、東部とうぶのウォンサンおきからおよそさんねんぶりにSLBM=潜水せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルを発射はっしゃするなど去年きょねん5月ごがつから11つきにかけて13かいにわたってしょうたい発射はっしゃしましたが、ことしにはいってからははじめてです。

北朝鮮きたちょうせん国営こくえいメディアは、29にち、キム・ジョンウン(きむただしおん朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいんちょうが、朝鮮ちょうせん人民じんみんぐん合同ごうどう打撃だげき訓練くんれん視察しさつし、いつ命令めいれいくだされてもただちに戦闘せんとうれる態勢たいせいととのえている部隊ぶたい評価ひょうかしたとつたえています。

また、キム委員いいんちょう去年きょねんまつかく実験じっけんとICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルの発射はっしゃ実験じっけん中止ちゅうしした約束やくそく見直みなお可能かのうせい示唆しさし、「とおからず、あら戦略せんりゃく兵器へいき目撃もくげきすることになるだろう」とべていて、ふたた発射はっしゃ踏み切ふみきって、強硬きょうこう姿勢しせい技術ぎじゅつりょく向上こうじょう強調きょうちょうすることで、アメリカから譲歩じょうほ引き出ひきだすねらいがあるとみられます。

さらにアメリカ大統領だいとうりょう選挙せんきょけたうご活発かっぱつなるなかで、朝鮮ちょうせん半島はんとう情勢じょうせいに対にたいする関心かんしんあらためてたかめたい思惑おもわくもありそうです。

きたのミサイル発射はっしゃ去年きょねん11つき以来いらい

北朝鮮きたちょうせん去年きょねん5月ごがつから11つきにかけて、短距離たんきょり弾道だんどうミサイルや潜水せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルなど発射はっしゃ繰り返くりかえしました。

去年きょねん5月ごがつよんにちには、東部とうぶウォンサン付近ふきんから日本海にほんかいけてはつ発射はっしゃしたあと、にち5月ごがつきゅうにちにも北西ほくせいからはつ発射はっしゃし、防衛ぼうえいしょういずれ短距離たんきょり弾道だんどうミサイルと分析ぶんせきしています。

その後そのご7月しちがつから8月はちがつにかけてもとうぶ南西なんせいなどから短距離たんきょり弾道だんどうミサイルなどを相次あいついで発射はっしゃし、9月くがつ10にちには西部せいぶのピョンアン南道みなみどうから短距離たんきょり弾道だんどうミサイルを発射はっしゃしました。

さらに、10つきにちには、東部とうぶウォンサンおきから弾道だんどうミサイルを発射はっしゃして、日本にっぽんのEEZ=排他はいたてき経済けいざい水域すいいきない落下らっかし、北朝鮮きたちょうせん国営こくえいメディアは、翌日よくじつ、SLBM=潜水せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイル「北極星ほっきょくせいさんがた」の発射はっしゃ実験じっけん成功せいこうしたと発表はっぴょうしました。

そして、11つき28にちには、夕方ゆうがた時間じかんたい東部とうぶのハムギョン南道みなみどうリョンポ付近ふきんから日本海にほんかいけて弾道だんどうミサイルはつ発射はっしゃしました。

韓国かんこくぐん関係かんけいしゃによりますと、このときはつ発射はっしゃ間隔かんかくおよそ30びょうで、以前いぜん発射はっしゃくらべて間隔かんかくみじかくなっていることから、北朝鮮きたちょうせん連射れんしゃ能力のうりょく向上こうじょうをはかっているという見方みかたていました。

ことしにはいってからは、これまでミサイルの発射はっしゃはありませんでした。

政府せいふ排他はいたてき経済けいざい水域すいいきへの飛来ひらい確認かくにんされず”

日本にっぽん政府せいふは、北朝鮮きたちょうせんにちひるすぎ、しょうたい発射はっしゃしたと発表はっぴょうしました。

日本にっぽん領域りょういきやEEZ=排他はいたてき経済けいざい水域すいいきへの飛来ひらい確認かくにんされておらず、現時点げんじてんで、付近ふきん航行こうこうする航空こうくう船舶せんぱくへの被害ひがい報告ほうこくはないということです。

政府せいふは「昨今さっこん北朝鮮きたちょうせんによる弾道だんどうミサイルとうのたびかさなる発射はっしゃは、わが国わがくにふく国際こくさい社会しゃかい全体ぜんたいにとっての深刻しんこく課題かだいだ。国民こくみん生命せいめい財産ざいさん守り抜まもりぬくため、引き続ひきつづき、情報じょうほう収集しゅうしゅう分析ぶんせきおよび警戒けいかい監視かんし全力ぜんりょくをあげていく」としています。

かん官房かんぼう長官ちょうかん総合そうごうてき専門せんもんてき分析ぶんせき必要ひつよう

かん官房かんぼう長官ちょうかんは、午後ごご記者きしゃ会見かいけんで「北朝鮮きたちょうせん発射はっしゃ事案じあん発生はっせいし、はつ発射はっしゃされたものと承知しょうちしている。現時点げんじてんで、わが国わがくに領域りょういき排他はいたてき経済けいざい水域すいいきへの飛来ひらい確認かくにんされていない」とべました。

そのうえで「発射はっしゃ直後ちょくごから、アメリカおよび韓国かんこく連絡れんらく緊密きんみつ連携れんけい確認かくにんし、情報じょうほう収集しゅうしゅう分析ぶんせき全力ぜんりょくげているが、今般こんぱん発射はっしゃについては情報じょうほうをもとに、総合そうごうてき専門せんもんてき分析ぶんせきおこな必要ひつようがあり、現時点げんじてんかくたることを申し上もうしあげることはひかえたい」とべました。
ソース:NHK ニュース