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河井案里議員の陣営 ウグイス嬢以外にも報告書未記載の報酬か
2020-03-04 20:41:12

自民党の河井案里議員の公設秘書らがいわゆるウグイス嬢に規定を超える報酬を支払った疑いで逮捕された事件で、ほかの運動員にも、収支報告書に未記載の報酬が支払われていた疑いがあることが陣営関係者への取材で分かりました。こうした報酬については検察も把握していて、経緯などを調べています。
河井案里議員の陣営をめぐっては、夫の河井克行前法務大臣の政策秘書、高谷真介容疑者(43)と案里議員の公設第二秘書の立道浩容疑者(54)ら3人が、去年7月の参議院選挙で14人のウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払ったとして、公職選挙法違反の運動員買収の疑いで広島地検に逮捕されました。
規定を超える報酬は案里議員の事務所が提出した選挙運動の収支報告書に記載されていませんが、ウグイス嬢以外の運動員にも、未記載の報酬が支払われていた疑いがあることが陣営関係者への取材で新たに分かりました。
このうち、およそ1か月間企業訪問などを担当した男性は、選挙の公示前後に報酬として銀行口座に86万円の入金を受けたほか、広島市内の陣営の事務所で10万円を受け取ったとみられ、検察の事情聴取に対し「違法性を認識していた」と説明したということです。
収支報告書に記載のないこうした報酬については検察も把握していて、経緯とともに違法性がないかどうか、調べています。
規定を超える報酬は案里議員の事務所が提出した選挙運動の収支報告書に記載されていませんが、ウグイス嬢以外の運動員にも、未記載の報酬が支払われていた疑いがあることが陣営関係者への取材で新たに分かりました。
このうち、およそ1か月間企業訪問などを担当した男性は、選挙の公示前後に報酬として銀行口座に86万円の入金を受けたほか、広島市内の陣営の事務所で10万円を受け取ったとみられ、検察の事情聴取に対し「違法性を認識していた」と説明したということです。
収支報告書に記載のないこうした報酬については検察も把握していて、経緯とともに違法性がないかどうか、調べています。
「50万円受け取った」証言 報告書に記載なし
去年の参議院選挙で河井案里議員の陣営で、選挙ポスターを貼るなどの活動をしていた関係者の1人は、選挙の投開票日の前後におよそ50万円が自分の口座に振り込まれ、受け取ったとNHKの取材に証言しました。案里議員の事務所が提出した選挙運動の収支報告書には記載されませんでした。
証言の中で関係者は「選挙に関する仕事への正当な報酬だと認識していた。収支報告書は私とは縁がないもので、記載されていないことは全くわからない」と話し、「違法性については考えたこともないが、恥ずかしい話で手伝ったことが嫌になる」と述べました。
通帳の振り込み人の名義は河井議員の選挙事務所ではありませんでしたが、「とくに違和感はなかった」と話しています。
証言の中で関係者は「選挙に関する仕事への正当な報酬だと認識していた。収支報告書は私とは縁がないもので、記載されていないことは全くわからない」と話し、「違法性については考えたこともないが、恥ずかしい話で手伝ったことが嫌になる」と述べました。
通帳の振り込み人の名義は河井議員の選挙事務所ではありませんでしたが、「とくに違和感はなかった」と話しています。
河井夫妻 地検にスマホ提出
一方、複数の関係者によりますと、3日都内のホテルで河井議員夫妻が広島地検の担当者の求めに応じて自分たちのスマートフォンを提出したということです。事情聴取を受けることはなかったということです。
ソース:NHK ニュース