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空襲くうしゅう 民間みんかん被害ひがいしゃくに補償ほしょう対象たいしょうがい いま救済きゅうさいもとめるこえ

2020-03-10 00:58:14

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東京とうきょうだい空襲くうしゅう戦災せんさい資料しりょうセンター」が全国ぜんこく自治体じちたいなど記録きろくもとにまとめたところ、太平洋たいへいよう戦争せんそう末期まっきアメリカぐん空襲くうしゅうによる犠牲ぎせいしゃ当時とうじの800をえる市町村しちょうそんわせて20まんにん以上いじょうのぼとされています。しかし遺族いぞく空襲くうしゅう負傷ふしょうした民間みんかん被害ひがいしゃ戦後せんごくに補償ほしょう対象たいしょうとならず、いま救済きゅうさいもとめるこえがっています。
浜松はままつなか木津きづ正男まさおさん(93)は昭和しょうわ20ねん6月ろくがつ18にち、18さいとき空襲くうしゅうだん自宅じたく直撃ちょくげきし、うで背中せなかなどだいやけどをいました。

木津きづさんは「瞬間しゅんかんてきに『ボン』というおといて気絶きぜつしてしまった。あつくてひらいてたら両方りょうほうえていた」と当時とうじ振り返ふりかえります。

やけどの後遺症こういしょうのこった木津きづさん戦後せんごくに補償ほしょうとならなかった民間みんかん空襲くうしゅう被害ひがいしゃ救済きゅうさいもとめて全国ぜんこく被害ひがいしゃとともに活動かつどうつづけ、浜松はままつ名古屋なごやなど一部いちぶ自治体じちたい見舞みまきん支給しきゅうする制度せいどもうけられました。

しかしくに雇用こよう関係かんけいにあった軍人ぐんじん軍属ぐんぞくなどことなり、民間みんかん空襲くうしゅう被害ひがいしゃには個別こべつ補償ほしょうおこなわないというくに方針ほうしんわらないままでした。

戦後せんご75ねんがたち、活動かつどうをともにしてきた全国ぜんこく空襲くうしゅう被害ひがいしゃ相次あいついでくなり、木津きづさん会長かいちょうつとめた浜松はままつ被害ひがいしゃ団体だんたいろくねんまえ解散かいさんしました。

木津きづさん市民しみん救済きゅうさいされない戦争せんそう悲惨ひさんさをつたえたいと、いちにんでみずからの体験たいけんおもいを書き残かきのこ活動かつどうつづけています。

木津きづさんは「いちにんでもいいので後世こうせいのこしたい。戦争せんそうとは残酷ざんこくなもので、それうったえるためにいま活動かつどうしている。ぼくにはいつまでたっても終戦しゅうせん記念きねんはない。その気持きも当事者とうじしゃじゃないとわからないとおも」とはなし、民間みんかん空襲くうしゅう被害ひがいしゃ救済きゅうさいうったえています。
ソース:NHK ニュース