米べい民主党みんしゅとう候補こうほ者しゃ選えらび バイデン氏し６ろく州しゅう中ちゅう３さん州しゅうで勝利しょうり確実かくじつ

アメリカ大統領だいとうりょう選挙せんきょで政権せいけん奪還だっかんを目指めざす野党やとう・民主党みんしゅとうの候補こうほ者しゃ選えらびが全米ぜんべいの６むっつの州しゅうで行おこなわれ、中道ちゅうどう派はのバイデン前ぜん副ふく大統領だいとうりょうが中西部ちゅうせいぶミシガン州しゅうなど３さん州しゅうで勝利しょうりを確実かくじつにしました。左派さはのサンダース上院じょういん議員ぎいんが残のこる州しゅうでどこまで追い上おいあげるか結果けっかが注目ちゅうもくされます。

民主党みんしゅとうの候補こうほ者しゃ選えらびは先週せんしゅうのスーパーチューズデーでバイデン前ぜん副ふく大統領だいとうりょうが中道ちゅうどう派はをまとめて大おおきく躍進やくしんし首位しゅいに立たっているのに対にたいし、左派さはのサンダース上院じょういん議員ぎいんが若者わかものを中心ちゅうしんに支持しじを集あつめて巻き返まきかえしを図はかっています。

現地げんち時間じかんの10日にちは６むっつの州しゅうで予備よび選挙せんきょなどが行おこなわれ、ＡＢＣえいび-し-テレビはバイデン氏しが中西部ちゅうせいぶのミシガン州しゅうとミズーリ州しゅう、南部なんぶミシシッピ州しゅうの３さん州しゅうで勝利しょうりを確実かくじつにしたと伝つたえました。

ミシガン州しゅうは大統領だいとうりょう選挙せんきょの勝敗しょうはいに大おおきく影響えいきょうするラストベルト＝さびついた工業こうぎょう地帯ちたいにある重要じゅうよう州しゅうの一ひとつに位置いちづけられていて、バイデン氏しは10日にち夜よるに演説えんぜつし、「私わたしは候補こうほ者しゃとして一いち度ど死しんだと言いわれたが、私わたしたちはよみがえった。スーパーチューズデーで実現じつげんしたことを今夜こんやも実現じつげんできるだろう」と述のべて、勝利しょうりを宣言せんげんしました。

残のこる３さん州しゅうのうち、ワシントン州しゅうでは午後ごご１いち時じ50分ふん現在げんざい、集計しゅうけい率りつ67％でサンダース氏しが32.7％、バイデン氏しが32.5％と接戦せっせんになっています。

アメリカメディアの出口でぐち調査ちょうさの分析ぶんせきでは、バイデン氏しを支持しじした人ひとの７なな割わり以上いじょうが政策せいさくよりもトランプ大統領だいとうりょうに勝かてるかどうかを重視じゅうししたほか、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいへの懸念けねんが強つよまるなか、危機きき管理かんりの能力のうりょくでバイデン氏しのほうがサンダース氏しより信頼しんらいできると答こたえた人ひとが多おおかったということです。

大統領だいとうりょう候補こうほの指名しめい獲得かくとくには、各州かくしゅうに割わりふられた代だい議員ぎいんを1991人にん確保かくほする必要ひつようがありますが、ＡＢＣえいび-し-テレビの分析ぶんせきでは現時点げんじてんでバイデン氏しが776人にん、サンダース氏しが636人にんとなっていて、勢いきおいを増ますバイデン氏しをサンダース氏しがどこまで追い上おいあげるか、結果けっかが注目ちゅうもくされます。

バイデン氏し「私わたしたちはよみがえった」

バイデン前ぜん副ふく大統領だいとうりょうは10日にち、東部とうぶペンシルベニア州しゅうで演説えんぜつし、「私わたしは候補こうほ者しゃとして一いち度ど死しんだと言いわれたが、私わたしたちはよみがえった。スーパーチューズデーで実現じつげんしたことを今夜こんやも実現じつげんできるだろう」と述のべて勝利しょうりを宣言せんげんしました。

そして、「今回こんかいの選挙せんきょにはアメリカの民主みんしゅ主義しゅぎがかかっている。トランプ大統領だいとうりょうがさらに４よん年ねん続つづければ、アメリカの本質ほんしつが変かわってしまう。私わたしがこの国くにを取り戻とりもどす」と述のべて、政権せいけん奪還だっかんへの決意けついを訴うったえ、支持しじを呼よびかけました。

さらに、「われわれにはトランプ大統領だいとうりょうを倒たおすという共通きょうつうの目的もくてきがある。われわれはこの党とうを１ひとつにしなければならない」と述のべて、中道ちゅうどう派はと左派さはの路線ろせん対立たいりつが激はげしくなっている党内とうないの結束けっそくを呼よびかけました。

新型しんがたウイルスも投票とうひょう行動こうどうに影響えいきょうか

ＡＢＣえいび-し-テレビは、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん者しゃが全米ぜんべいで最もっとも多おおく確認かくにんされ、非常ひじょう事態じたい宣言せんげんが出だされている西部せいぶワシントン州しゅうでは、感染かんせん拡大かくだいへの懸念けねんも有権者ゆうけんしゃの投票とうひょう行動こうどうに影響えいきょうを与あたえた可能かのう性せいがあるとしています。

それによりますと、ワシントン州しゅうの出口でぐち調査ちょうさで「重大じゅうだいな危機ききに対応たいおうできる候補こうほ者しゃは誰だれか」という質問しつもんで、
▽バイデン氏しと回答かいとうした人ひとは46％と、
▽サンダース氏しの27％を大おおきく上回うわまわりました。

さらに、
現地げんちで感染かんせんが広ひろがっている新型しんがたコロナウイルスについては、
▽「非常ひじょうに懸念けねんしている」と回答かいとうした人ひとが38％、
▽「懸念けねんしている」とした人ひとが44％と、全体ぜんたいの８はち割わりを超こえる有権者ゆうけんしゃが懸念けねんを示しめしました。

そして「非常ひじょうに懸念けねんしている」と答こたえた人ひとのうち、
▽バイデン氏しに投票とうひょうした人ひとは52％に上のぼったのに対にたいし、
▽サンダース氏しは24％にとどまり、
オバマ政権せいけんで副ふく大統領だいとうりょうを務つとめた経験けいけんのあるバイデン氏しを、高齢こうれい者しゃを中心ちゅうしんに支持しじする傾向けいこうが強つよく見みられたと分析ぶんせきしています。

ソース：NHK ニュース