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東京五輪 マラソン代表内定選手が意気込み語る
2020-03-12 07:51:48

東京オリンピックのマラソン代表に内定した選手たちが記者会見に臨み、5か月後のレースに向けた意気込みを語りました。
東京オリンピックのマラソンの代表選手は、去年9月のMGCで男女2人ずつが内定し、今月8日の選考レースを終え、それぞれ最後の1人が内定しました。
選手たちは12日、前回の東京大会で銅メダルを獲得した円谷幸吉さんの墓がある福島県須賀川市を訪れ、墓前で活躍を誓いました。
このあと郡山市に移って記者会見し、内定した選手と補欠の選手が出席しましたが、中村匠吾選手と大迫傑選手は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に欠席しました。
今月8日のレースで女子の最後の1枠をつかんだ一山麻緒選手は「円谷さんについてお話を聞き、練習メニューを見せてもらうことを通じて、マラソンではこつこつとした積み重ねが大事だと感じた。私もこつこつと頑張りたい。本番ではペースの揺さぶりがあっても落ち着いて対応できる力をつけていきたい」と意気込みを述べました。
またMGC2位で、男子の内定選手では12日、ただ1人出席した服部勇馬選手は「今までは内に秘めていた負けず嫌いの気持ちを、オリンピックの舞台では思う存分、体で表現して、まずは入賞圏内に入りたい。チャンスがあればメダル争いにからみたい」と述べました。
また、新型コロナウイルスがスポーツ界にさまざまな影響を及ぼしていることについては「今後どういう状況になるか不透明だが、オリンピックに向けて、やるべきことをしっかりやるだけだと思っている」と述べました。
選手たちは今後、所属先でトレーニングを積み、8月の本番に備えます。

選手たちは12日、前回の東京大会で銅メダルを獲得した円谷幸吉さんの墓がある福島県須賀川市を訪れ、墓前で活躍を誓いました。
このあと郡山市に移って記者会見し、内定した選手と補欠の選手が出席しましたが、中村匠吾選手と大迫傑選手は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に欠席しました。
今月8日のレースで女子の最後の1枠をつかんだ一山麻緒選手は「円谷さんについてお話を聞き、練習メニューを見せてもらうことを通じて、マラソンではこつこつとした積み重ねが大事だと感じた。私もこつこつと頑張りたい。本番ではペースの揺さぶりがあっても落ち着いて対応できる力をつけていきたい」と意気込みを述べました。
またMGC2位で、男子の内定選手では12日、ただ1人出席した服部勇馬選手は「今までは内に秘めていた負けず嫌いの気持ちを、オリンピックの舞台では思う存分、体で表現して、まずは入賞圏内に入りたい。チャンスがあればメダル争いにからみたい」と述べました。
また、新型コロナウイルスがスポーツ界にさまざまな影響を及ぼしていることについては「今後どういう状況になるか不透明だが、オリンピックに向けて、やるべきことをしっかりやるだけだと思っている」と述べました。
選手たちは今後、所属先でトレーニングを積み、8月の本番に備えます。
MGC1位の前田「質の高い練習を」

MGC1位で代表に内定した前田穂南選手は記者会見で「オリンピックにマラソンで出たいと会社に入り、代表を勝ち取ることができ、心の底からうれしい」と改めて喜びを語りました。
また、円谷幸吉さんの墓参りをしたことについては「すごい人がいたんだということを知った。自分もしっかり頑張りたいという気持ちになった」と話しました。
そのうえで「オリンピックに向けて、まずは、元気な状態でスタートラインに立てるよう、継続して練習に取り組みたい。レース当日に自分の力を最大限に発揮できるよう、まずは、しっかり長い距離を走って足作りをして、徐々にスピードをつけて質の高い練習をやっていきたい」と意気込みを話しました。
また、円谷幸吉さんの墓参りをしたことについては「すごい人がいたんだということを知った。自分もしっかり頑張りたいという気持ちになった」と話しました。
そのうえで「オリンピックに向けて、まずは、元気な状態でスタートラインに立てるよう、継続して練習に取り組みたい。レース当日に自分の力を最大限に発揮できるよう、まずは、しっかり長い距離を走って足作りをして、徐々にスピードをつけて質の高い練習をやっていきたい」と意気込みを話しました。
MGC2位の鈴木「覚悟持って取り組む」
MGC2位で代表に内定した鈴木亜由子選手は記者会見で「いまは日本代表としての責任や重みを感じているが、誇りと喜びを持って、本番にしっかりと自分の力を発揮できるように日々“覚悟”を持って取り組んでいきたい」と今の気持ちを述べました。
また、円谷幸吉さんの墓参りをしたことについては「東京オリンピックで、自己ベストを出したのは金メダルのアベベ選手と銅メダルの円谷さんの2人だったという話を聞き、本番に自分の力を出せばきっと可能性はあると思った」としました。
一方、ことしに入って右太ももの肉離れで調整に影響が出ていることについては「順調に回復している。本番にしっかり力を出すためにも、今は慎重にやっていくべきだと思っている」と明かしました。
そのうえで「本番はスピード化が予想されるので、そこにしっかりと対応していきたいし、暑さ対策などさまざまなやるべきことは尽くして、最後までメダルを目指して走りたい」と意気込んでいました。
また、円谷幸吉さんの墓参りをしたことについては「東京オリンピックで、自己ベストを出したのは金メダルのアベベ選手と銅メダルの円谷さんの2人だったという話を聞き、本番に自分の力を出せばきっと可能性はあると思った」としました。
一方、ことしに入って右太ももの肉離れで調整に影響が出ていることについては「順調に回復している。本番にしっかり力を出すためにも、今は慎重にやっていくべきだと思っている」と明かしました。
そのうえで「本番はスピード化が予想されるので、そこにしっかりと対応していきたいし、暑さ対策などさまざまなやるべきことは尽くして、最後までメダルを目指して走りたい」と意気込んでいました。
代表逃した松田も登壇
12日の会見には補欠の選手も出席し、このうちことし1月の大阪国際女子マラソンで好記録を出しながら、今月の名古屋ウィメンズマラソンで一山麻緒選手にタイムを破られ、東京オリンピックの代表を逃した松田瑞生選手も登壇しました。
松田選手は会見の冒頭「内定とはならなかったが、内定した選手と同じ気持ちで最後まで戦いたい」と東京オリンピックに向けて調整していく意気込みを話しました。
しかし、内定選手と一緒に並ぶ会見に「せつない気持ちになるが、目標は」と質問されると「正直なところまだ気持ちの整理がついていないので」と涙でことばがつまり「再スタートを切れるぐらい気持ちを戻して、体を整えてからまたチャレンジしたい」と声を振り絞っていました。
松田選手は会見の冒頭「内定とはならなかったが、内定した選手と同じ気持ちで最後まで戦いたい」と東京オリンピックに向けて調整していく意気込みを話しました。
しかし、内定選手と一緒に並ぶ会見に「せつない気持ちになるが、目標は」と質問されると「正直なところまだ気持ちの整理がついていないので」と涙でことばがつまり「再スタートを切れるぐらい気持ちを戻して、体を整えてからまたチャレンジしたい」と声を振り絞っていました。
瀬古プロジェクトリーダー「最強メンバーを選出」
日本陸上競技連盟の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、いわば“一発勝負”となる選考レース、MGC=マラソングランドチャンピオンシップを導入するなど、2年半かけてじっくりと選んだ今回の代表について、「最強のメンバーを選出することができた」と胸を張りました。
ただ、会場が東京から札幌に移り、高低差の少ないフラットなコースで行われることから高速レースになると予想され、ケニアやエチオピアの選手らが強力なライバルとなります。
具体的な目標について瀬古リーダーは「世界のレベルを考えたら、簡単にメダルが取れるというようなことはなかなか言えない。ただ、メダルを取るという気持ちで練習しないとメダルは絶対取れない。われわれは最後の最後までメダルを必ず取るという覚悟で練習をさせていきたい」と述べました。
そして、前回の東京大会で銅メダルを獲得した円谷幸吉さんの墓参りをしたことについて「『円谷さん、天国から選手を応援してください、よろしくお願いします』と伝えてきた。選手たちが自分の力を100%出せれば、きっといい結果が出ると思うし、いい結果が出たら、また円谷さんに報告に行きたい」と話し、オリンピックでの活躍を誓いました。
一方、新型コロナウイルスの東京オリンピックへの影響が懸念されることについて「僕はそんなことは考えてもいないし、決まってもいないことについては言えない。やることありきで準備するだけです」と述べました。
ただ、会場が東京から札幌に移り、高低差の少ないフラットなコースで行われることから高速レースになると予想され、ケニアやエチオピアの選手らが強力なライバルとなります。
具体的な目標について瀬古リーダーは「世界のレベルを考えたら、簡単にメダルが取れるというようなことはなかなか言えない。ただ、メダルを取るという気持ちで練習しないとメダルは絶対取れない。われわれは最後の最後までメダルを必ず取るという覚悟で練習をさせていきたい」と述べました。
そして、前回の東京大会で銅メダルを獲得した円谷幸吉さんの墓参りをしたことについて「『円谷さん、天国から選手を応援してください、よろしくお願いします』と伝えてきた。選手たちが自分の力を100%出せれば、きっといい結果が出ると思うし、いい結果が出たら、また円谷さんに報告に行きたい」と話し、オリンピックでの活躍を誓いました。
一方、新型コロナウイルスの東京オリンピックへの影響が懸念されることについて「僕はそんなことは考えてもいないし、決まってもいないことについては言えない。やることありきで準備するだけです」と述べました。
ソース:NHK ニュース