マスク着用ちゃくようの習慣しゅうかんない欧州おうしゅう 各国かっこくで変化へんか 新型しんがたコロナ感染かんせん拡大かくだいで

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいを受うけて、これまでマスクを着つける習慣しゅうかんがなかったヨーロッパで変化へんかが起おきています。

感染かんせん者しゃが１いち万まん人にんを超こえたヨーロッパ中部ちゅうぶのオーストリアでは、１いち日にちから、スーパーに入にゅう店みせする買い物かいもの客きゃくにマスクの着用ちゃくようが義務ぎむづけられました。

首都しゅとウィーンのスーパーでは店員てんいんが買い物かいもの客きゃくにマスクを配くばり、訪おとずれた人ひとたちは「初はじめてマスクを着つけました」とか「まだ慣なれません」などと話はなしていました。

オーストリアでは治安ちあんの確保かくほなどを理由りゆうに、公共こうきょうの場ばで顔かおを覆おおうベールなどの着用ちゃくようを禁止きんしする「覆面ふくめん禁止きんし法ほう」が３さん年ねん前まえに施行しこうされました。

クルツ首相しゅしょうは「マスクの着用ちゃくようがわれわれの文化ぶんかで異質いしつなのは分わかっている。これは大おおきな変化へんかになる」と国民こくみんに協力きょうりょくを呼よびかけたうえで、今後こんご、公共こうきょう交通こうつう機関きかんなどでも着用ちゃくようの義務ぎむ化かを検討けんとうする考かんがえを示しめしています。

また、隣国りんごくドイツでもマスクの着用ちゃくようをめぐる議論ぎろんが盛さかんになっていて、東部とうぶの都市としイエナでは今月こんげつ６ろく日にちからスーパーや公共こうきょう交通こうつう機関きかんなどでマスクを着つけることが義務ぎむづけられますが、マスクが不足ふそくしているため、市しはタオルやスカーフで鼻はなと口くちを覆おおうことも認みとめることにしています。

さらに、チェコやスロバキア、ボスニアヘルツェゴビナ、それにコソボでも、外出がいしゅつの際さいにマスクなどを着つけることが義務ぎむづけられ、このうちスロバキアでは先月せんげつ、新しん政権せいけんが発足ほっそくした際さい、首相しゅしょうをはじめ閣僚かくりょう全員ぜんいんがマスク姿すがたで就任しゅうにん式しきに臨のぞむ異例いれいの対応たいおうをとり、国民こくみんに協力きょうりょくを呼よびかけました。

このほか、イギリスやフランスでも町まちなかでマスク姿すがたの人ひとが目立めだち始はじめ、フランスではマスクを顔かおに密着みっちゃくさせるため「ひげをそってマスクを着つけよう」という呼よびかけが広ひろく行おこなわれるなど、これまでマスクを着つける習慣しゅうかんがなかったヨーロッパで変化へんかが起おきています。

ソース：NHK ニュース