人ひとと人ひととの接触せっしょく ８はち割わり削減さくげんで感染かんせん収束しゅうそくへ 専門せんもん家かグループ

新型しんがたコロナウイルスの今後こんごの感染かんせんの広ひろがりについて、人ひとと人ひととの接触せっしょくをふだんより２に割わり減へらしたとしても爆発ばくはつ的てきな感染かんせん拡大かくだいは避さけられず、８はち割わり削減さくげんした場合ばあいは感染かんせんが収束しゅうそくに向むかうとするシミュレーションを感染かんせん症しょうの専門せんもん家かグループがまとめました。専門せんもん家かは「今いまがまさに重要じゅうようで国くにや行政ぎょうせいは早急そうきゅうに対策たいさくをとるべきだ」と指摘してきしています。

シミュレーションを行おこなったのは、感染かんせん症しょうが専門せんもんで国くにのクラスター対策たいさく班はんのメンバーでもある北海道ほっかいどう大学だいがくの西浦にしうら博ひろし教授きょうじゅなどのグループです。

流行りゅうこうが始はじまった日ひを起点きてんにして、
▽対策たいさくを取とらなかった場合ばあい、
▽緩ゆるやかな外出がいしゅつの自粛じしゅく要請ようせいを行おこなって、ふだんより人ひとと人ひととの接触せっしょくを２に割わり減へらした場合ばあい、
▽強つよい外出がいしゅつ制限せいげんを掛かけて接触せっしょくを８はち割わり減へらした場合ばあいで
それぞれ人口じんこう10万まん人にん当あたりの１いち日にちの新あらたな感染かんせん者しゃ数すうを分析ぶんせきしました。

その結果けっか、流行りゅうこう開始かいしから30日にち後ごには
▽対策たいさくを取とらなかった場合ばあい6100人にん余あまり、
▽接触せっしょくを２に割わり減へらした場合ばあいは4900人にん余あまり、
▽８はち割わり減へらした場合ばあいは1200人にん余あまりになるとしています。

その後そのご、
▽対策たいさくを取とらなかった場合ばあいや
▽接触せっしょくを２に割わり減へらした場合ばあいは爆発ばくはつ的てきな患者かんじゃの増加ぞうか＝オーバーシュートを防ふせぐことは難むずかしいとしています。

一方いっぽう、▽接触せっしょくを８はち割わり減へらした場合ばあいは感染かんせんが収束しゅうそくに向むかうとしています。

東京とうきょうの場合ばあい、流行りゅうこうが始はじまってから10日にちから２に週間しゅうかんほどたった状況じょうきょうだということで、これからがオーバーシュートを防ふせげるかどうかの重要じゅうような局面きょくめんになるとしています。

分析ぶんせきを行おこなった西浦にしうら教授きょうじゅは「今いまのような外出がいしゅつ自粛じしゅくのお願おねがいだけでは接触せっしょくは２に割わりほどしか減へらせず、８はち割わり削減さくげんするにはヨーロッパに近ちかい外出がいしゅつ制限せいげんが必要ひつようになり、国くにや自治体じちたいは早急そうきゅうに対策たいさくを打ち出うちだすべきだ。ただ社会しゃかいへの影響えいきょうを抑おさえるため医療いりょうや公共こうきょう交通こうつう機関きかん、それに物流ぶつりゅうを滞とどこおらせないような取り組とりくみも不可欠ふかけつだ。そして国民こくみん一いち人にん一いち人にんも慌あわてずにできることの準備じゅんびを進すすめてほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース