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イスラエル 邦人退避 現地で暮らす日本人は 複雑な心境も
2023-10-14 05:47:24

イスラエル・パレスチナ情勢の緊迫の度合いが増す中、日本政府は現地にいる日本人の出国を支援するため、現地時間の14日にイスラエルのテルアビブからUAE=アラブ首長国連邦のドバイに向けてチャーター機を運航することにしています。
これについて、イスラエル人の夫や子どもと現地で暮らす日本人の女性が現地時間の13日、NHKの取材に応じ、複雑な心境を語りました。
これについて、イスラエル人の夫や子どもと現地で暮らす日本人の女性が現地時間の13日、NHKの取材に応じ、複雑な心境を語りました。
イスラエル最大の商業都市、テルアビブの北部にあるヘルツェリアでイスラエル人の夫と3人の子どもたちと暮らす林ヒルマン由香利さん(38)は、今回のチャーター機には乗らないことを決めたといい「私自身は、日本や近隣諸国に避難したいという気持ちはあります。ただ、子どもの友達や小学校、幼稚園など、生活の基盤のすべてがこちらにあります。いつ戻ってこられるかわからない状態で、小さな子どもを3人抱えていくのは私も不安がすごくあるので、どこかに行くとしたら夫と一緒にと思っています。でも夫は今のところ、この危機にイスラエルを離れたくないと言っていて、その気持ちはすごく分かるので、家族で話し合って決めた結論です」と複雑な心境を語りました。
その上で「いつ動くべきなのかは夫婦で毎日のように話し合っていて、今の時点の結論が動かないというだけで、あしたは動くかもしれないですし、あさってここにいるかどうかはわからないです。いつでも動ける準備をしています」と話しました。
また、チャーター機に乗るかどうかの判断は、通知が来てから数時間以内にしなければならなかったといい「簡単に出せる答えではないのに締め切りまでの時間が短い上、UAEはイスラエルやユダヤと折り合いはよくないアラブの国。イスラエル人の配偶者やその子どもたちを連れて行く国としては配慮が欠けているのではないか」と訴えました。
攻撃があって以来、街では外を歩く人を見なくなり、子どもの遊ぶ声も聞こえなくなったといい「子どもが安心して公園で遊べて笑い声とかが外から聞こえてくる毎日に戻ってほしい。早くこの状態を終わらせてほしいです」と話しました。
ソース:NHK ニュース