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ガザ NICUの赤ちゃん “48時間の命” 燃料不足で慈善団体訴え
2023-10-24 14:06:27

ロンドンを拠点にパレスチナの人々に医療物資の提供を行っている慈善団体の代表は、病院の発電機を動かすための燃料が届かなければ、ガザ地区にあるNICU=新生児集中治療室の赤ちゃんが48時間以内に命を落とすことになると訴えました。
慈善団体「メディカル・エイド・フォー・パレスチニアンズ」のメラニー・ワード代表は24日、NHKのインタビューに応じました。
この中で、ワード代表は「ガザ地区の6つの病院にあるNICUの保育器の中にいる赤ちゃん130人について特に懸念している。私たちは国連から、これらの病院に供給できる燃料の残りは48時間を切っていると聞いている。燃料が48時間以内に病院に届かなければ、病院の発電機は動かせず、保育器は停止し、赤ちゃんは死んでしまう」と訴えました。
また、燃料が不足して発電機を動かせないため、井戸水をくみ上げることができず支援物資も十分でないことから、飲み水が枯渇しつつあるということで、「人々は海水を飲み、ガザ地区にいる私たちのスタッフは、時には農薬で汚染された水を飲み生き延びようとしている。危険だとわかっていても他に水源がない」と状況の深刻さを訴えました。
慈善団体は24日の声明で、子どもたちは空爆で命を落としたときに身元不明になり、家族とともに埋葬されないことをおそれ、手のひらに自分の名前を書くようになっていると明らかにし、子どもたちを守るために一刻も早い停戦を呼びかけています。
ソース:NHK ニュース