自己じこ都合つごう退職たいしょくの失業しつぎょう給付きゅうふ 早はやく受け取うけとれる方向ほうこうで検討けんとうへ 厚あつ労ろう省しょう

転職てんしょくなどによる成長せいちょう産業さんぎょうへの労働ろうどう移動いどうが進すすめられる中なか、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、自己じこ都合つごうで退職たいしょくした人ひとに給付きゅうふされる失業しつぎょう給付きゅうふの制限せいげんを緩和かんわし、現在げんざいの退職たいしょく後ご2か月かげつ余あまりより早はやく受け取うけとれるようにする方向ほうこうで検討けんとうを進すすめることになりました。

失業しつぎょう給付きゅうふは給付きゅうふを受うける目的もくてきでの安易あんいな退職たいしょくを防ふせぐため、転職てんしょくやキャリアアップなどの自己じこ都合つごうで退職たいしょくした場合ばあい、待まち期き期間きかんの7日間にちかんに加くわえ、原則げんそく2か月かげつ間かんは受給じゅきゅうできないという制限せいげんが設もうけられています。

一方いっぽうで、政府せいふは転職てんしょくなどで成長せいちょう産業さんぎょうへ業種ぎょうしゅを移うつる労働ろうどう移動いどうの円滑えんかつ化かを進すすめていて、失業しつぎょうした人ひとが安心あんしんして就職しゅうしょく活動かつどうを行おこなえる環境かんきょうを整ととのえる必要ひつように迫せまられています。

このため厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、失業しつぎょう給付きゅうふの給付きゅうふ制限せいげんを緩和かんわし、給付きゅうふの開始かいしを退職たいしょく後ご2か月かげつ余あまりより早はやくする案あんをまとめ、24日にちに開ひらかれた審議しんぎ会かいに示しめしました。

さらに、求職きゅうしょく者しゃが教育きょういく訓練くんれんなどでリスキリング＝学まなび直なおしに取り組とりくんでいた場合ばあいは、給付きゅうふ制限せいげんをなくすことも盛り込もりこまれました。

審議しんぎ会かいの委員いいんからは、「求職きゅうしょく者しゃが無む収入しゅうにゅうの状態じょうたいを脱だっするために就職しゅうしょくを急いそいでしまい、ミスマッチが起おきる可能かのう性せいもあるので短縮たんしゅくは望のぞましい」という意見いけんや、「短期間たんきかんで離職りしょくを繰り返くりかえす人ひとが出でてこないよう検証けんしょうが必要ひつようだ」といった意見いけんが出だされました。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは今後こんご、審議しんぎ会かいで給付きゅうふ制限せいげんの期間きかんをどの程度ていど短縮たんしゅくするかなどを検討けんとうし、年内ねんないを目標もくひょうに制度せいどの改正かいせい案あんの取とりまとめを目指めざしていくとしています。

ソース：NHK ニュース