自衛隊じえいたいトップ 「背信はいしん的てき行為こういと言いわれてもしかたない」

陸上りくじょう自衛隊じえいたいのイラク派遣はけんの日報にっぽうが去年きょねん３月さんがつに見みつかっていたのに防衛ぼうえい大臣だいじんらに報告ほうこくされていなかった問題もんだいについて、自衛隊じえいたいトップの河野こうの克俊かつとし統合とうごう幕僚ばくりょう長ちょうは５ご日にちの定例ていれい会見かいけんで「背信はいしん的てきな行為こういをしたと言いわれてもしかたがない」と述のべ、再発さいはつ防止ぼうしを徹底てっていする考かんがえを改あらためて示しめしました。

会見かいけんの冒頭ぼうとうで河野こうの統合とうごう幕僚ばくりょう長ちょうは「統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶとしても今回こんかいの事案じあんを深ふかく受け止うけとめ、情報じょうほう公開こうかい、文書ぶんしょ管理かんりの重要じゅうよう性せいを改あらためて認識にんしきし職務しょくむに当あたって参まいりたい」と謝罪しゃざいしました。

そのうえで、イラク派遣はけんの日報にっぽうが去年きょねん３月さんがつに見みつかっていたのに防衛ぼうえい大臣だいじんらに報告ほうこくされていなかったことについては「当然とうぜん、速すみやかに報告ほうこくをするべきところが抜ぬけていたことは、結果けっかとして大臣だいじんおよび国会こっかいに対にたいして背信はいしん的てきな行為こういをしたと言いわれてもしかたがない」と述のべ、信頼しんらいを損そこねる行為こういだったことを認みとめました。

また、文民ぶんみん統制とうせい＝シビリアンコントロールが効きいているか問とわれたのに対にたいして、河野こうの幕僚ばくりょう長ちょうは「自衛隊じえいたいはシビリアンコントロールが大だい前提ぜんていなのでこれが崩くずれているとは思おもわないが、シビリアンコントロールに疑義ぎぎが出でていると批判ひはんがあることについては真摯しんし（しんし）に受け止うけとめなければならないと思おもっている」と述のべました。

そして、「情報じょうほう公開こうかいに対にたいする深刻しんこくさ、結果けっかがもたらす深刻しんこくさについての認識にんしきが足たりなかったのではないかと想像そうぞうしている」と述のべ、隊員たいいんの意識いしき改革かいかくなど再発さいはつ防止ぼうしを徹底てっていする考かんがえを改あらためて示しめしました。

ソース：NHK ニュース