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韓国 パク前大統領にきょう1審判決 有罪の可能性
2018-04-05 19:06:57

韓国で、政治の大きな混乱を招いた一連の事件をめぐり、収賄などの罪に問われているパク・クネ(朴槿恵)前大統領に、6日、1審判決が言い渡されます。検察は懲役30年を求刑していて、共謀した知人らが有罪となっていることから、パク前大統領にも有罪判決が出る可能性が高いと見られています。
韓国で、去年3月に大統領を罷免され、翌月起訴されたパク・クネ被告は、長年の知人チェ・スンシル(崔順実)被告らと共謀して、最大の財閥であるサムスングループから、約束分も含めて日本円で43億円余りの賄賂を受け取ったとして収賄などの罪に問われています。
1審の判決は、6日午後、ソウル中央地方裁判所で言い渡されます。パク前大統領は、一貫して無罪を主張していますが、検察は、「知人のために職務権限を私物化して国政の歴史に汚点を残した」と厳しく批判し、懲役30年、罰金1185億ウォン(日本円にしておよそ118億円)を求刑しています。
一連の事件では、チェ被告に対して1審で懲役20年が、また、前大統領側への贈賄の罪に問われているサムスン電子の副会長のイ・ジェヨン(李在鎔)被告に対して1審で懲役5年、2審で懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡されています。このため、パク前大統領に対しても有罪判決が出る可能性が高いと見られています。
6日の裁判は、法廷内の様子がテレビで中継されることになりましたが、パク前大統領は去年10月以降、裁判の進め方などを不服として出廷しておらず、6日も欠席する見通しです。
1審の判決は、6日午後、ソウル中央地方裁判所で言い渡されます。パク前大統領は、一貫して無罪を主張していますが、検察は、「知人のために職務権限を私物化して国政の歴史に汚点を残した」と厳しく批判し、懲役30年、罰金1185億ウォン(日本円にしておよそ118億円)を求刑しています。
一連の事件では、チェ被告に対して1審で懲役20年が、また、前大統領側への贈賄の罪に問われているサムスン電子の副会長のイ・ジェヨン(李在鎔)被告に対して1審で懲役5年、2審で懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡されています。このため、パク前大統領に対しても有罪判決が出る可能性が高いと見られています。
6日の裁判は、法廷内の様子がテレビで中継されることになりましたが、パク前大統領は去年10月以降、裁判の進め方などを不服として出廷しておらず、6日も欠席する見通しです。
パク前大統領の起訴内容
パク・クネ前大統領は、収賄をはじめ、18の罪に問われていて、検察は、懲役30年、罰金1185億ウォン(日本円にしておよそ118億円)を求刑しています。
収賄に関しては、長年の知人チェ・スンシル(崔順実)被告らと共謀して、サムスングループから約束分も含めて日本円で43億円余り、また、ロッテやSKグループからおよそ16億円、合わせて59億円余りの賄賂を受け取ったとされています。
一連の事件はチェ被告が深く関わっていた2つの財団が主な舞台となりましたが、パク前大統領は、多くの企業に対し、その2つの財団に資金を拠出するよう圧力をかけたとして、職権乱用と強要の罪にも問われています。
このほか、大統領府の内部文書をチェ被告に渡したとして公務上の秘密を漏えいした罪や、政権に批判的な文化人の名簿、いわゆる「ブラックリスト」を作成して公的な支援を打ち切ったとして職権乱用の罪などでも起訴されています。
収賄に関しては、長年の知人チェ・スンシル(崔順実)被告らと共謀して、サムスングループから約束分も含めて日本円で43億円余り、また、ロッテやSKグループからおよそ16億円、合わせて59億円余りの賄賂を受け取ったとされています。
一連の事件はチェ被告が深く関わっていた2つの財団が主な舞台となりましたが、パク前大統領は、多くの企業に対し、その2つの財団に資金を拠出するよう圧力をかけたとして、職権乱用と強要の罪にも問われています。
このほか、大統領府の内部文書をチェ被告に渡したとして公務上の秘密を漏えいした罪や、政権に批判的な文化人の名簿、いわゆる「ブラックリスト」を作成して公的な支援を打ち切ったとして職権乱用の罪などでも起訴されています。
事件の構図 裁判所の判断に注目
パク・クネ前大統領の起訴内容のうち、最も関心を集めているのは、韓国最大の財閥サムスングループから巨額の賄賂を受け取ったとされるものです。
それは、長年、韓国で続いてきた政治と財閥の不透明な協力関係、いわゆる「政経癒着」を象徴するためです。検察は、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長が、賄賂を渡した理由の1つに、サムスングループの経営権継承を目的として、グループ内の企業合併でパク前大統領側に協力を求めたことがあると主張しています。
去年8月、贈賄の罪などに問われていたイ副会長に対して、1審のソウル中央地方裁判所は、検察が描く事件の構図を認め、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。
しかし、ことし2月、2審のソウル高等裁判所は、事件の構図について異なる判断を示し、経営権継承をめぐるサムスンから大統領側への不正な協力要請については認められないとして、1審判決を破棄しました。
ただ、パク前大統領の長年の知人、チェ・スンシル被告の娘に対する支援は賄賂とみなせるなどとしたため、イ副会長には懲役2年6か月、執行猶予4年が言い渡されました。
6日のパク前大統領の判決でも、有罪となった場合には、裁判所が、経営権をめぐってサムスンから大統領側への協力要請があったと認めるのか、それともパク前大統領がサムスンに資金提供を迫ったと判断するのか注目されます。
それは、長年、韓国で続いてきた政治と財閥の不透明な協力関係、いわゆる「政経癒着」を象徴するためです。検察は、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長が、賄賂を渡した理由の1つに、サムスングループの経営権継承を目的として、グループ内の企業合併でパク前大統領側に協力を求めたことがあると主張しています。
去年8月、贈賄の罪などに問われていたイ副会長に対して、1審のソウル中央地方裁判所は、検察が描く事件の構図を認め、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。
しかし、ことし2月、2審のソウル高等裁判所は、事件の構図について異なる判断を示し、経営権継承をめぐるサムスンから大統領側への不正な協力要請については認められないとして、1審判決を破棄しました。
ただ、パク前大統領の長年の知人、チェ・スンシル被告の娘に対する支援は賄賂とみなせるなどとしたため、イ副会長には懲役2年6か月、執行猶予4年が言い渡されました。
6日のパク前大統領の判決でも、有罪となった場合には、裁判所が、経営権をめぐってサムスンから大統領側への協力要請があったと認めるのか、それともパク前大統領がサムスンに資金提供を迫ったと判断するのか注目されます。
ソース:NHK ニュース