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加計学園 柳瀬元首相秘書官と面会予定メール公表 文科省
2018-04-20 03:02:56

「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、林文部科学大臣は、3年前に愛媛県の職員らが総理大臣官邸を訪問し、柳瀬元総理大臣秘書官と面会する予定を伝えた内閣府からのメールが、文部科学省内で見つかったことを公表しました。
「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の職員が3年前に総理大臣官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書を作成していたと明らかにしたことを受けて、文部科学省は、省内で調査した結果、文書そのものは確認できなかったとしましたが、その後、関連するメールなどがないか調査を行っていました。
林文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で調査結果を公表し、愛媛県の職員らが総理大臣官邸などを訪問したとされる平成27年4月2日の当日に、内閣府から文部科学省宛てに送信されたメールが省内で見つかったことを明らかにしました。
メールには、愛媛県や今治市の職員と加計学園の関係者が、当時、内閣府で地方創生推進室を担当していた経済産業省の藤原審議官と面会した際の様子が記されているほか、「本日15時から柳瀬総理大臣秘書官とも面会するようです」などと記載されています。
また林大臣は、愛媛県の職員らが総理大臣官邸を訪問することについて、当時官邸に出向していた文部科学省の職員から「陳情がくるので省のスタンスを教えてほしい」などと、事前に連絡を受けた記憶のある職員がいたことも明らかにしました。
林大臣は、「われわれはしっかりと確認作業を行い、こういうものが出てきた。それぞれの方々がしっかりと説明責任を果たしていかれると思っている」と述べました。愛媛県の職員らとの面会について、柳瀬氏は、「記憶の限り、お会いしたことがない」として否定しています。
林文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で調査結果を公表し、愛媛県の職員らが総理大臣官邸などを訪問したとされる平成27年4月2日の当日に、内閣府から文部科学省宛てに送信されたメールが省内で見つかったことを明らかにしました。
メールには、愛媛県や今治市の職員と加計学園の関係者が、当時、内閣府で地方創生推進室を担当していた経済産業省の藤原審議官と面会した際の様子が記されているほか、「本日15時から柳瀬総理大臣秘書官とも面会するようです」などと記載されています。
また林大臣は、愛媛県の職員らが総理大臣官邸を訪問することについて、当時官邸に出向していた文部科学省の職員から「陳情がくるので省のスタンスを教えてほしい」などと、事前に連絡を受けた記憶のある職員がいたことも明らかにしました。
林大臣は、「われわれはしっかりと確認作業を行い、こういうものが出てきた。それぞれの方々がしっかりと説明責任を果たしていかれると思っている」と述べました。愛媛県の職員らとの面会について、柳瀬氏は、「記憶の限り、お会いしたことがない」として否定しています。
梶山地方創生相 担当者「送信したと思われる」
梶山地方創生担当大臣は、閣議のあと記者団に対し、文部科学省からメールの提供を受けて、送信した可能性のある当時の担当者に確認したところ、担当者は、「当時の記憶は残っていないが、写しがある以上、自分が内閣府での面会に同席して、作成し、送信したものと思われる」と話したことを明らかにしました。
また、総理大臣官邸への訪問予定については、「面会の場でそのような話題が出て、それをそのまま自分がメモしたのだろう」と話しているということです。
一方、内閣府での面会に同席したとされる、当時、内閣府で地方創生を担当していた経済産業省の藤原審議官は、「記憶はないが、メールを読む限り、先方が言ったのではないか」などと話し、総理大臣官邸での面会の調整などは行っていないと説明しているということです。
また、総理大臣官邸への訪問予定については、「面会の場でそのような話題が出て、それをそのまま自分がメモしたのだろう」と話しているということです。
一方、内閣府での面会に同席したとされる、当時、内閣府で地方創生を担当していた経済産業省の藤原審議官は、「記憶はないが、メールを読む限り、先方が言ったのではないか」などと話し、総理大臣官邸での面会の調整などは行っていないと説明しているということです。
メールは愛媛県の文書と内容酷似
このメールには平成27年4月2日の午前11時半から1時間、内閣府で、愛媛県と今治市、さらに加計学園の関係者が当時、内閣府の地方創生推進室次長だった経済産業省の藤原豊審議官らと面会したことや藤原氏が発言したとする内容が記されています。
藤原氏は、「制度改正の実現は首長のやる気次第。熱意をどれだけ示せるか」「今月、または大型連休明けに予定する国家戦略・構造特区の共通提案に出してみては」さらに、「反対派の同意を得るため、構想の内容(コンセプト、カリキュラム、自治体の取り組み)を検討いただき、ご相談いただきたい」と発言したと記載されています。
藤原氏が発言したとする内容と、今月、愛媛県が作成を認めた文書に記された内容を比べると、訪問した日時や場所、さらに訪問したメンバーや面会相手などは一致しています。
また、国家戦略特区への提案に言及したり、提案書や具体的なカリキュラムを作り、内閣府に早く相談するよう求めたりしている点も共通しています。
そして、この面会の直後、総理大臣官邸を午後3時から訪問し、当時の柳瀬総理大臣秘書官と面会する予定であることも愛媛県が作成した文書に書かれた内容と一致しています。
藤原氏は、「制度改正の実現は首長のやる気次第。熱意をどれだけ示せるか」「今月、または大型連休明けに予定する国家戦略・構造特区の共通提案に出してみては」さらに、「反対派の同意を得るため、構想の内容(コンセプト、カリキュラム、自治体の取り組み)を検討いただき、ご相談いただきたい」と発言したと記載されています。
藤原氏が発言したとする内容と、今月、愛媛県が作成を認めた文書に記された内容を比べると、訪問した日時や場所、さらに訪問したメンバーや面会相手などは一致しています。
また、国家戦略特区への提案に言及したり、提案書や具体的なカリキュラムを作り、内閣府に早く相談するよう求めたりしている点も共通しています。
そして、この面会の直後、総理大臣官邸を午後3時から訪問し、当時の柳瀬総理大臣秘書官と面会する予定であることも愛媛県が作成した文書に書かれた内容と一致しています。
「3月に官邸訪問予定」を知る
今回、文部科学省は加計学園の獣医学部新設に関わる担当部局に在籍した合わせて12人の職員を対象に調査したということです。
その結果、平成27年4月2日に愛媛県の関係者らが内閣府に訪問した直後に内閣府と文部科学省の担当者でやりとりしたメールが紙に印刷された状態で省内の国家戦略特区の担当室から見つかりました。
さらに、当時の担当者に聞き取ったところ、この訪問前の平成27年3月に官邸に出向していた職員から愛媛県と今治市、さらに加計学園の関係者が総理大臣官邸を訪問する予定があると事前に連絡を受けていたことがわかったということです。
調査に対して当時、メールを受け取った職員は「詳細なやりとりについては覚えていない」と話しているということです。
その結果、平成27年4月2日に愛媛県の関係者らが内閣府に訪問した直後に内閣府と文部科学省の担当者でやりとりしたメールが紙に印刷された状態で省内の国家戦略特区の担当室から見つかりました。
さらに、当時の担当者に聞き取ったところ、この訪問前の平成27年3月に官邸に出向していた職員から愛媛県と今治市、さらに加計学園の関係者が総理大臣官邸を訪問する予定があると事前に連絡を受けていたことがわかったということです。
調査に対して当時、メールを受け取った職員は「詳細なやりとりについては覚えていない」と話しているということです。
立民 「証人喚問で白黒を」
立憲民主党の辻元国会対策委員長は、記者団に対し、「柳瀬元総理大臣秘書官が、『加計学園』や愛媛県、今治市の関係者と会っていたことが裏付けられた。柳瀬氏がうそをついている疑いが濃厚になったので、証人喚問をして、白黒はっきりさせないといけない。安倍政権はうそで塗り固められた政権であり、虚構の上に成り立った『フェーク政権』に見えてくる」と述べました。
共産 「ど真ん中の証拠だ」
共産党の笠井政策委員長は、記者会見で「『加計疑惑』のど真ん中の証拠で、愛媛県の文書の信ぴょう性を示している。いよいよ柳瀬・元総理大臣秘書官らの証人喚問が必須で、何よりも安倍総理大臣自身の関与や、『首相案件』と言ったことが焦点だということがはっきりしてきており、真相究明が大事だ」と述べました。
ソース:NHK ニュース