新燃岳しんもえだけ 山やまが隆起りゅうきする地盤じばん変動へんどうを観測かんそく マグマ供給きょうきゅうか

宮崎みやざきと鹿児島かごしまの県境けんきょうにある霧島きりしま連山れんざんの新燃岳しんもえだけの周辺しゅうへんで２に日にち、火山かざん性せい地震じしんが増加ぞうかし、山やまが隆起りゅうきする地盤じばんの変動へんどうが観測かんそくされました。気象庁きしょうちょうは今後こんごの火山かざん活動かつどうの推移すいいに注意ちゅういするとともに、噴火ふんか警戒けいかいレベル３さんを継続けいぞくし、火口かこうからおおむね３さんキロの範囲はんいでは引き続ひきつづき大おおきな噴石せきや火砕流かさいりゅうに警戒けいかいするよう呼よびかけています。

気象庁きしょうちょうによりますと、霧島きりしま連山れんざんの新燃岳しんもえだけでは２に日にち明け方あけがたから、火口かこうの北側きたがわ２にキロ付近ふきんの浅あさいところを震源しんげんとする火山かざん性せい地震じしんが増ふえ、一いち日にちで７なな０ぜろ０ぜろ回かい以上いじょうに達たっしました。

特とくに２に日にち午後ごご９きゅう時じから１いち０ぜろ時じまでの１いち時間じかんには３さん０ぜろ９きゅう回かいと最もっとも多おおくなったほか、この時間じかん帯たいに山やまの北西ほくせい側がわが隆起りゅうきする地盤じばんの変動へんどうが観測かんそくされ、気象庁きしょうちょうは、地下ちか深ふかくにあるマグマだまりから新燃岳しんもえだけ方向ほうこうへマグマが供給きょうきゅうされた可能かのう性せいがあるとしています。

その後そのご、地盤じばんの変動へんどうは収縮しゅうしゅくする方向ほうこうに変化へんかし、地震じしんの回数かいすうも３さん日にちに入はいってからは少すこしずつ減へっているということです。

新燃岳しんもえだけではことし３月さんがつから先月せんげつ上旬じょうじゅんにかけて爆発ばくはつ的てきな噴火ふんかが断続だんぞく的てきに発生はっせいしていますが、今回こんかい、地震じしんが増ふえた場所ばしょは、これまでの火口かこう直下ちょっかではなく北側きたがわの全まったく別べつの場所ばしょのため、気象庁きしょうちょうは今後こんごの火山かざん活動かつどうの推移すいいに注意ちゅういが必要ひつようだとしています。

そのうえで「入山いりやま規制きせい」を示しめす噴火ふんか警戒けいかいレベル３さんを継続けいぞくし、３さんキロの範囲はんいでは噴火ふんかに伴ともなう大おおきな噴石せきに、２にキロの範囲はんいでは火砕流かさいりゅうに、警戒けいかいするよう呼よびかけています。

ソース：NHK ニュース