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鹿児島 奄美群島と沖縄 「世界自然遺産」の登録は見送りへ
2018-05-03 17:06:47
世界自然遺産への登録を目指している鹿児島県の奄美大島と徳之島、それに沖縄県の沖縄本島北部と西表島について、ユネスコの諮問機関は登録を延期するよう勧告しました。
鹿児島県の奄美大島と徳之島と沖縄県の沖縄本島北部と西表島の合わせておよそ3万8000ヘクタールについて、政府は「アマミノクロウサギ」や「ヤンバルクイナ」など独自の進化を遂げた固有の生き物が生息し、その多くが絶滅のおそれがあり、生物多様性を守るために重要な地域であることなどから、去年2月、ユネスコの世界自然遺産に推薦しました。
これを受けて、ユネスコの諮問機関のIUCN=国際自然保護連合は、現地調査などを行った結果、世界自然遺産への登録を延期するよう勧告しました。
登録を決める世界遺産委員会は、ことしは来月下旬からバーレーンで開かれますが、ことしの登録は見送られる可能性が高くなりました。
世界自然遺産には、国内ではこれまで白神山地、屋久島、知床、それに小笠原諸島の4件が登録されています。
これを受けて、ユネスコの諮問機関のIUCN=国際自然保護連合は、現地調査などを行った結果、世界自然遺産への登録を延期するよう勧告しました。
登録を決める世界遺産委員会は、ことしは来月下旬からバーレーンで開かれますが、ことしの登録は見送られる可能性が高くなりました。
世界自然遺産には、国内ではこれまで白神山地、屋久島、知床、それに小笠原諸島の4件が登録されています。
鹿児島と沖縄の4島とは
世界自然遺産への登録を目指している地域は、鹿児島県の奄美大島と徳之島、それに沖縄県の沖縄本島北部と西表島のうち合わせておよそ3万8000ヘクタールです。
この地域には、大陸から分離し島ができる過程で独自の進化を遂げた固有の生き物が生息しています。しかし、その多くは、外来種のマングースや野生化した猫に食べられるなどして、数が減っています。
IUCN=国際自然保護連合が絶滅のおそれがある世界の野生生物をまとめた「レッドリスト」には、奄美大島と徳之島だけに生息する「アマミノクロウサギ」や沖縄本島北部にしかいない「ヤンバルクイナ」、それに西表島の「イリオモテヤマネコ」など88種が掲載されています。
こうした貴重な自然を将来にわたり維持できるように十分な保護管理が行われていることも世界自然遺産への登録の条件の1つになっていて、環境省は、マングースの駆除を進めているほか、沖縄本島北部の「やんばる」地域と奄美大島や徳之島など「奄美群島」を国立公園に指定するなどして、希少種の保護に取り組んできました。
さらに、観光客の増加を受けて、西表島では川を往来する遊覧船の便数を制限する協定を地元の事業者間で結んだり、自治体がツアーガイドを登録制にすることを検討したりするなど、各地で自然を守るためのルール作りが進められています。
この地域には、大陸から分離し島ができる過程で独自の進化を遂げた固有の生き物が生息しています。しかし、その多くは、外来種のマングースや野生化した猫に食べられるなどして、数が減っています。
IUCN=国際自然保護連合が絶滅のおそれがある世界の野生生物をまとめた「レッドリスト」には、奄美大島と徳之島だけに生息する「アマミノクロウサギ」や沖縄本島北部にしかいない「ヤンバルクイナ」、それに西表島の「イリオモテヤマネコ」など88種が掲載されています。
こうした貴重な自然を将来にわたり維持できるように十分な保護管理が行われていることも世界自然遺産への登録の条件の1つになっていて、環境省は、マングースの駆除を進めているほか、沖縄本島北部の「やんばる」地域と奄美大島や徳之島など「奄美群島」を国立公園に指定するなどして、希少種の保護に取り組んできました。
さらに、観光客の増加を受けて、西表島では川を往来する遊覧船の便数を制限する協定を地元の事業者間で結んだり、自治体がツアーガイドを登録制にすることを検討したりするなど、各地で自然を守るためのルール作りが進められています。
世界自然遺産とは
世界自然遺産は、貴重な自然環境を人類の共有財産として将来世代に引き継ぐために適切に保護していこうと、条約に基づいて「世界遺産リスト」に登録された地域です。
登録には、最もすぐれた自然現象か、たぐいまれな自然の美しさがあることや、生物の進化の過程を知ることができる生態系があることなど、4つの基準のうち1つ以上を満たしたうえで、十分な保護管理が行われていることなどの条件を満たし、顕著な普遍的な価値がある地域と認められる必要があります。
各国政府が登録を求める推薦書をユネスコに提出すると、ユネスコの諮問機関、IUCN=国際自然保護連合が現地調査などを行ったうえで、登録がふさわしい、ふさわしくないなど、4段階で勧告します。
これを受けて、年に1度開かれるユネスコの世界遺産委員会で21か国の代表が審査し登録を決定します。
世界ではこれまでに、エクアドルのガラパゴス諸島やオーストラリアのグレートバリアリーフなど206件が登録されています。
このうち日本では、平成5年に青森県と秋田県にまたがる「白神山地」と鹿児島県の「屋久島」、平成17年に北海道の「知床」、平成23年に東京の「小笠原諸島」が登録されています。
登録には、最もすぐれた自然現象か、たぐいまれな自然の美しさがあることや、生物の進化の過程を知ることができる生態系があることなど、4つの基準のうち1つ以上を満たしたうえで、十分な保護管理が行われていることなどの条件を満たし、顕著な普遍的な価値がある地域と認められる必要があります。
各国政府が登録を求める推薦書をユネスコに提出すると、ユネスコの諮問機関、IUCN=国際自然保護連合が現地調査などを行ったうえで、登録がふさわしい、ふさわしくないなど、4段階で勧告します。
これを受けて、年に1度開かれるユネスコの世界遺産委員会で21か国の代表が審査し登録を決定します。
世界ではこれまでに、エクアドルのガラパゴス諸島やオーストラリアのグレートバリアリーフなど206件が登録されています。
このうち日本では、平成5年に青森県と秋田県にまたがる「白神山地」と鹿児島県の「屋久島」、平成17年に北海道の「知床」、平成23年に東京の「小笠原諸島」が登録されています。
ソース:NHK ニュース