地震じしんから最短さいたん１いち５ご分ふん 津波つなみ被害ひがいの予測よそくデータを有料ゆうりょう配信はいしん

地震じしんの発生はっせいから早はやければ１いち５ご分ふんで津波つなみの被害ひがいが出でる地域ちいきを予測よそくし、地図ちず上じょうに示しめすという世界せかいで初はじめてのシステムが開発かいはつされ、企業きぎょうや医療いりょう機関きかんなどに向むけてデータが有料ゆうりょうで提供ていきょうされることになりました。

このシステムは東北とうほく大学だいがくとＮＥＣえぬい-し-など民間みんかん企業きぎょう３さん社しゃが共同きょうどうで開発かいはつしました。気象庁きしょうちょうが出だした緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうや地震じしん情報じょうほうを基もとに、スーパーコンピューターが地盤じばんの動うごきを計算けいさんして、津波つなみが到達とうたつする場所ばしょや高たかさ、時刻じこくを予測よそくします。

そして、地図ちず上じょうに浸水しんすいが予想よそうされる地域ちいきを深ふかさによって色分いろわけして表示ひょうじしたり、建物たてものへの被害ひがいが予想よそうされるエリアを表示ひょうじしたりできます。

こうしたデータは地震じしんの発生はっせいから最もっとも早はやければ１いち５ご分ふん、遅おそくとも３さん０ぜろ分ふんで利用りよう者しゃに届とどくということで、これだけの早はやさで津波つなみの被害ひがい範囲はんいを予測よそくし、地図ちず上じょうに示しめすシステムは世界せかいで初はじめてだということです。

開発かいはつした大学だいがくと企業きぎょうは仙台せんだい市しにベンチャー企業きぎょうを設立せつりつし、来年らいねん４月しがつから企業きぎょうや医療いりょう機関きかんなどに有料ゆうりょうでデータの提供ていきょうを始はじめ、将来しょうらい的てきには自治体じちたいにも配信はいしんする計画けいかくです。

ベンチャー企業きぎょうの村嶋むらしま陽一よういち社長しゃちょうは「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被害ひがいをすぐに把握はあくできなかった反省はんせいから、必要ひつような人ひとに予測よそくを届とどけたいと考かんがえた。被害ひがいを軽減けいげんするのに役立やくだててほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース