米べい朝ちょうが首脳しゅのう会談かいだん開催かいさいに向むけた実務じつむ者しゃ協議きょうぎ

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうが中止ちゅうしを表明ひょうめいしたものの再ふたたび開催かいさいに向むけた動うごきが出でている米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんについて、アメリカ政府せいふは、韓国かんこくと北朝鮮きたちょうせんの軍事ぐんじ境界きょうかい線せんにあるパンムンジョム（板門店はんもんてん）で、アメリカと北朝鮮きたちょうせんの当局とうきょく者しゃが首脳しゅのう会談かいだんの開催かいさいに向むけた協議きょうぎを進すすめていることを明あきらかにしました。

アメリカ国務省こくむしょうのナウアート報道ほうどう官かんは、２に７なな日にち、声明せいめいを発表はっぴょうし、「アメリカ政府せいふの代表だいひょう団だんが、韓国かんこくと北朝鮮きたちょうせんの軍事ぐんじ境界きょうかい線せんにあるパンムンジョムで北朝鮮きたちょうせんの当局とうきょく者しゃと協議きょうぎを進すすめている。米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんに向むけて引き続ひきつづき準備じゅんびしている」と明あきらかにしました。

これに先立さきだち、アメリカの有力ゆうりょく紙し「ワシントン・ポスト」は、北朝鮮きたちょうせん問題もんだい担当たんとうの特別とくべつ代表だいひょうなどを歴任れきにんし、現在げんざいはフィリピン駐在ちゅうざいの大使たいしを務つとめるソン・キム氏しが率ひきいるアメリカ政府せいふの当局とうきょく者しゃの一行いっこうが、日本にっぽん時間じかん２に７なな日にち、軍事ぐんじ境界きょうかい線せんを越こえて、北朝鮮きたちょうせんを訪問ほうもんしたと報ほうじました。ソン・キム氏しらは、パンムンジョムの北朝鮮きたちょうせん側がわの施設しせつで、北朝鮮きたちょうせん外務省がいむしょうでアメリカを担当たんとうするチェ・ソニ外務がいむ次官じかんらと２に９きゅう日にちまで会談かいだんする見通みとおしだと伝つたえています。

米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんをめぐっては、北朝鮮きたちょうせんのキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうと、韓国かんこくのムン・ジェイン（文ぶん在ざい寅とら）大統領だいとうりょうが、２に６ろく日にち会談かいだんし、韓国かんこく側がわの説明せつめいによりますと、キム委員いいん長ちょうは、朝鮮ちょうせん半島はんとうの完全かんぜんな非核ひかく化かの意思いしを明確めいかくにしたうえで、米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんの開催かいさいに強つよい意欲いよくを示しめしました。

一方いっぽう、トランプ大統領だいとうりょうも中止ちゅうしした首脳しゅのう会談かいだんを、一転いってんして、当初とうしょの予定よていどおり、来月らいげつ１いち２に日にちにシンガポールで開催かいさいすることに期待きたいを表あらわしています。

ただ、最大さいだいの焦点しょうてんとなっている北朝鮮きたちょうせんの非核ひかく化かをどう進すすめるかをめぐっては、米べい朝ちょうの間まで、立場たちばの違ちがいが浮き彫うきぼりになっています。トランプ政権せいけんの中なかには、首脳しゅのう会談かいだんを開催かいさいしても成果せいかが得えられるのか懐疑かいぎ的てきな見方みかたもあり、トランプ大統領だいとうりょうは、北朝鮮きたちょうせんとの協議きょうぎの結果けっかも踏ふまえ、開催かいさいするかどうか判断はんだんするものと見みられます。

トランプ「米べい代表だいひょう団だん北きたに到着とうちゃく」

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは、日本にっぽん時間じかんの２に８はち日にち午前ごぜん５ご時じすぎ、ツイッターに「アメリカ政府せいふの代表だいひょう団だんがキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）委員いいん長ちょうと私わたしとの首脳しゅのう会談かいだんに向むけた調整ちょうせいのため、北朝鮮きたちょうせんに到着とうちゃくした」と書き込かきこみました。

そのうえで、「私わたしは、北朝鮮きたちょうせんが潜在せんざい的てきな能力のうりょくを持もち、いつの日ひか、経済けいざいや金融きんゆうの面めんですばらしい国家こっかになると心こころから信しんじている。キム・ジョンウン委員いいん長ちょうはこの点てんで私わたしに同意どういする」と投稿とうこうし、北朝鮮きたちょうせんは核かくを放棄ほうきすれば経済けいざい的てきに豊ゆたかになれるという考かんがえを示唆しさしました。

ソース：NHK ニュース