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東京五輪のマラソンコース発表
2018-05-31 01:48:39

2020年東京オリンピックの陸上のマラソンのコースが発表され、浅草の雷門や皇居の周辺など東京の名所をめぐるコースとなりました。
大会の組織委員会が31日に発表した東京オリンピックのマラソンのコースは、新国立競技場をスタートとフィニッシュとする42.195キロで、東京マラソンをベースに都内の名所をめぐるコースになりました。
コースは、新国立競技場をスタートしたあと東へ向かい、日本橋などを通過してからスカイツリーを望む浅草の雷門の前を回ります。そして銀座や新橋を通って南下したあと、東京タワーのそばにある港区の増上寺の付近で折り返し、終盤には皇居外苑に向かい二重橋前で折り返して新国立競技場に戻ります。
マラソンのコース選定をめぐっては、国際陸上競技連盟が、皇居や浅草など日本や東京を象徴する場所を含めるよう強く求め、組織委員会は今月25日に国際陸連の正式な承認を得たということです。
組織委員会の発表会に出席した2000年シドニーオリンピックの女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子さんは「東京の名所を回るので選手は飽きないし、スタジアムが発着なので選手はストレスが少ない。スタートして最初が下りでリズムに乗りやすい一方、終盤の37キロから上りなので最後まで勝負の行方がわからないドラマチックな展開になるのではないか。タイムは、コースだけを見れば好記録が期待できるが、当日の暑さが左右すると思う」と話しました。
組織委員会は、レースが厳しい暑さが予想される8月に行われるため、選手や観客への負担を考慮して朝の時間帯でのスタートを検討していて、ことし7月までに決める方針です。
一方、東京パラリンピックの車いすマラソンのコースは、オリンピックのマラソンのコースを基に今後、決定するということです。

コースは、新国立競技場をスタートしたあと東へ向かい、日本橋などを通過してからスカイツリーを望む浅草の雷門の前を回ります。そして銀座や新橋を通って南下したあと、東京タワーのそばにある港区の増上寺の付近で折り返し、終盤には皇居外苑に向かい二重橋前で折り返して新国立競技場に戻ります。
マラソンのコース選定をめぐっては、国際陸上競技連盟が、皇居や浅草など日本や東京を象徴する場所を含めるよう強く求め、組織委員会は今月25日に国際陸連の正式な承認を得たということです。
組織委員会の発表会に出席した2000年シドニーオリンピックの女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子さんは「東京の名所を回るので選手は飽きないし、スタジアムが発着なので選手はストレスが少ない。スタートして最初が下りでリズムに乗りやすい一方、終盤の37キロから上りなので最後まで勝負の行方がわからないドラマチックな展開になるのではないか。タイムは、コースだけを見れば好記録が期待できるが、当日の暑さが左右すると思う」と話しました。
組織委員会は、レースが厳しい暑さが予想される8月に行われるため、選手や観客への負担を考慮して朝の時間帯でのスタートを検討していて、ことし7月までに決める方針です。
一方、東京パラリンピックの車いすマラソンのコースは、オリンピックのマラソンのコースを基に今後、決定するということです。

大会の組織委員会が31日に発表した東京オリンピックのマラソンのコースは、新国立競技場をスタートとフィニッシュとする42.195キロで、東京マラソンをベースに都内の名所をめぐるコースになりました。
コースは、新国立競技場をスタートしたあと東へ向かい、日本橋などを通過してからスカイツリーを望む浅草の雷門の前を回ります。そして銀座や新橋を通って南下したあと、東京タワーのそばにある港区の増上寺の付近で折り返し、終盤には皇居外苑に向かい二重橋前で折り返して新国立競技場に戻ります。
マラソンのコース選定をめぐっては、国際陸上競技連盟が、皇居や浅草など日本や東京を象徴する場所を含めるよう強く求め、組織委員会は今月25日に国際陸連の正式な承認を得たということです。
組織委員会の発表会に出席した2000年シドニーオリンピックの女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子さんは「東京の名所を回るので選手は飽きないし、スタジアムが発着なので選手はストレスが少ない。スタートして最初が下りでリズムに乗りやすい一方、終盤の37キロから上りなので最後まで勝負の行方がわからないドラマチックな展開になるのではないか。タイムは、コースだけを見れば好記録が期待できるが、当日の暑さが左右すると思う」と話しました。
組織委員会は、レースが厳しい暑さが予想される8月に行われるため、選手や観客への負担を考慮して朝の時間帯でのスタートを検討していて、ことし7月までに決める方針です。
一方、東京パラリンピックの車いすマラソンのコースは、オリンピックのマラソンのコースを基に今後、決定するということです。
コースは、新国立競技場をスタートしたあと東へ向かい、日本橋などを通過してからスカイツリーを望む浅草の雷門の前を回ります。そして銀座や新橋を通って南下したあと、東京タワーのそばにある港区の増上寺の付近で折り返し、終盤には皇居外苑に向かい二重橋前で折り返して新国立競技場に戻ります。
マラソンのコース選定をめぐっては、国際陸上競技連盟が、皇居や浅草など日本や東京を象徴する場所を含めるよう強く求め、組織委員会は今月25日に国際陸連の正式な承認を得たということです。
組織委員会の発表会に出席した2000年シドニーオリンピックの女子マラソンの金メダリスト、高橋尚子さんは「東京の名所を回るので選手は飽きないし、スタジアムが発着なので選手はストレスが少ない。スタートして最初が下りでリズムに乗りやすい一方、終盤の37キロから上りなので最後まで勝負の行方がわからないドラマチックな展開になるのではないか。タイムは、コースだけを見れば好記録が期待できるが、当日の暑さが左右すると思う」と話しました。
組織委員会は、レースが厳しい暑さが予想される8月に行われるため、選手や観客への負担を考慮して朝の時間帯でのスタートを検討していて、ことし7月までに決める方針です。
一方、東京パラリンピックの車いすマラソンのコースは、オリンピックのマラソンのコースを基に今後、決定するということです。
スタジアム発着の伝統的なコース
今回のマラソンコースについて、組織委員会の室伏広治スポーツ局長は「最近のオリンピックや世界選手権で主流の周回コースではなく、1964年東京大会などと同様にスタジアムを発着する伝統的なコースにした。日本ではマラソンが人気なので沿道にもたくさんの観客に来てもらえると思う。数々の名所を楽しんでほしい」と話していました。
平たんなコース 最終盤の上り坂が勝負どころ
今回のマラソンのコースは、アップダウンが少ない全体的に平たんなコースで、最終盤に待ち受けるおよそ4キロにわたる上り坂が勝負のポイントになりそうです。
新国立競技場をスタートしたあと、およそ2キロ地点の四谷四丁目付近からおよそ6キロ地点の神楽坂付近までは、高低差およそ30メートルの下りとなります。そのあとは、36キロすぎまでおよそ30キロにわたって平たんな道が続きます。
そしてレースの最終盤、およそ37キロ地点の神楽坂付近からは、スタート直後とは逆に高低差およそ30メートルの上りとなり、最後に待ち受けるおよそ4キロの上り坂が勝負のポイントになりそうです。
新国立競技場をスタートしたあと、およそ2キロ地点の四谷四丁目付近からおよそ6キロ地点の神楽坂付近までは、高低差およそ30メートルの下りとなります。そのあとは、36キロすぎまでおよそ30キロにわたって平たんな道が続きます。
そしてレースの最終盤、およそ37キロ地点の神楽坂付近からは、スタート直後とは逆に高低差およそ30メートルの上りとなり、最後に待ち受けるおよそ4キロの上り坂が勝負のポイントになりそうです。
1964年のマラソンコース
1964年の東京オリンピックのマラソンは、国立競技場をスタートし、新宿から甲州街道に入って調布市で折り返し、国立競技場に戻るコースでした。
優勝したのはエチオピアのアベベ選手で、はだしで走って優勝したローマオリンピックに続いて2連覇を果たし、「はだしのアベベ」として世界を魅了しました。
また円谷幸吉選手も初出場で銅メダルを獲得し、懸命に走る姿で多くの人に感動を与えました。
優勝したのはエチオピアのアベベ選手で、はだしで走って優勝したローマオリンピックに続いて2連覇を果たし、「はだしのアベベ」として世界を魅了しました。
また円谷幸吉選手も初出場で銅メダルを獲得し、懸命に走る姿で多くの人に感動を与えました。
競歩のコースも決定
また、2020年東京オリンピックで日本が金メダル獲得を目指す、陸上の競歩もコースが発表されました。
競歩は、皇居外苑の内堀通りを周回するコースで、二重橋前をスタートし、20キロ競歩は1周1キロのコースを20周、50キロ競歩は1周2キロのコースを25周します。
競歩は、2016年のリオデジャネイロオリンピック男子50キロで、荒井広宙選手が日本選手でオリンピックで初めてのメダルとなる銅メダルを獲得し、2017年の世界選手権では男子50キロで荒井選手が銀メダル、小林快選手が銅メダルを獲得しています。
日本陸上競技連盟は、東京オリンピックでの金メダル獲得を目指し重点的に強化しています。
競歩は、皇居外苑の内堀通りを周回するコースで、二重橋前をスタートし、20キロ競歩は1周1キロのコースを20周、50キロ競歩は1周2キロのコースを25周します。
競歩は、2016年のリオデジャネイロオリンピック男子50キロで、荒井広宙選手が日本選手でオリンピックで初めてのメダルとなる銅メダルを獲得し、2017年の世界選手権では男子50キロで荒井選手が銀メダル、小林快選手が銅メダルを獲得しています。
日本陸上競技連盟は、東京オリンピックでの金メダル獲得を目指し重点的に強化しています。
増田明美さん「日本選手勝つには、早く仕掛けてロングスパート」
ロサンゼルスオリンピック女子マラソンに出場したスポーツジャーナリストの増田明美さんは「私は、マラソンは“旅”だと思っている。競技場を出て、また競技場に戻ってくるという元来の伝統的なマラソンになった。アップダウンが少ないことと、道幅が広い観光名所を多く通ることは、選手にとって走りやすい」と好印象を口にしました。
そのうえでコースのポイントについて「マラソンは、35キロ以降が1番きつい中、終盤の飯田橋辺りからの上り坂とアップダウンが選手の駆け引きのポイントになる。ただ、日本選手が勝とうと思ったら、外国勢の先を読んでもっと早く仕掛けて25キロ辺りでロングスパートをかけないと勝てない。選手は25キロ辺りにある東京タワーが見えたら『よし、勝負だ』と思うかもしれない」と指摘しました。
そして日本選手に対して「コースが発表になったことで歩道などを使いながら練習できる利点がある。スタート時間も決まればレースの位置取りを考えるのにビルの陰や木陰も計算できる。地の利を生かしてがんばってほしい」と期待を寄せました。
そのうえでコースのポイントについて「マラソンは、35キロ以降が1番きつい中、終盤の飯田橋辺りからの上り坂とアップダウンが選手の駆け引きのポイントになる。ただ、日本選手が勝とうと思ったら、外国勢の先を読んでもっと早く仕掛けて25キロ辺りでロングスパートをかけないと勝てない。選手は25キロ辺りにある東京タワーが見えたら『よし、勝負だ』と思うかもしれない」と指摘しました。
そして日本選手に対して「コースが発表になったことで歩道などを使いながら練習できる利点がある。スタート時間も決まればレースの位置取りを考えるのにビルの陰や木陰も計算できる。地の利を生かしてがんばってほしい」と期待を寄せました。
ソース:NHK ニュース