年金ねんきん支給しきゅう漏もれで再発さいはつ防止ぼうし策さく 日本にっぽん年金ねんきん機構きこう

データの入力にゅうりょく漏もれなどによって、公的こうてき年金ねんきんの受け取うけとりが本来ほんらいよりも少すくない人ひとが相次あいついだ問題もんだいで、日本にっぽん年金ねんきん機構きこうは、外部がいぶへの業務ぎょうむ委託いたくを見直みなおし、業者ぎょうしゃが正まさしく業務ぎょうむを進すすめているか厳きびしくチェックするほか、入札にゅうさつ方式ほうしきを改あらためるとした再発さいはつ防止ぼうし策さくをまとめました。

公的こうてき年金ねんきんをめぐっては、日本にっぽん年金ねんきん機構きこうがデータ入力にゅうりょくを委託いたくした情報じょうほう処理しょり会社かいしゃの入力にゅうりょく漏もれなどによって、ことし２月にがつ、およそ１いち０ぜろ万まん４よん０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にんが本来ほんらいよりも少すくない額がくの年金ねんきんしか受け取うけとれませんでした。

これを受うけて、日本にっぽん年金ねんきん機構きこうは外部がいぶの有識者ゆうしきしゃによる調査ちょうさ委員いいん会かいで再発さいはつ防止ぼうし策さくを検討けんとうし、４よん日にち、社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎ会かいの部会ぶかいに報告ほうこく書しょを示しめしました。

報告ほうこく書しょは、今回こんかいの問題もんだいについて「納期のうきの遅おくれが常態じょうたい化かしており、早はやい段階だんかいで機構きこうの職員しょくいんが点検てんけんの実施じっしや委託いたくの停止ていしを決断けつだんしていれば、事態じたいの発生はっせいを回避かいひできた可能かのう性せいがあった」と指摘してきしています。

そのうえで、再発さいはつ防止ぼうし策さくとして、業者ぎょうしゃが適正てきせいに業務ぎょうむを進すすめているか厳きびしくチェックするため、可能かのうなかぎり機構きこうが用意よういした場所ばしょで仕事しごとを行おこなわせることや、入札にゅうさつ方式ほうしきを改あらため、価格かかくだけでなく技術ぎじゅつ力りょくなども考慮こうりょする「総合そうごう評価ひょうか落札らくさつ方式ほうしき」を原則げんそくとして適用てきようすることを盛り込もりこんでいます。

また、日本にっぽん年金ねんきん機構きこうは、個人こじん情報じょうほうを取り扱とりあつかう業務ぎょうむを委託いたくした５ご４よんの業者ぎょうしゃを対象たいしょうに、契約けいやくに反はんした業務ぎょうむの進め方すすめかたをしていないか調しらべた結果けっか、個人こじん情報じょうほうの保管ほかん場所ばしょに鍵かぎをかけないなど、不適切ふてきせつなケースが合あわせて２に８はち４よん件けん、見みつかり、業者ぎょうしゃを指導しどうしたと説明せつめいしました。

ソース：NHK ニュース