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セクハラ疑いのロシア課長更迭 外相「総合的に検討した結果」
2018-06-06 03:20:07

外務省のロシア課長がセクハラ行為をした疑いで停職9か月の処分を受け更迭されたことについて、河野外務大臣は「国家公務員の信用を損なう行為を行い、総合的に検討した結果だ」と述べました。一方、詳細については被害者を保護する観点から答えられないという考えを示しました。
外務省のロシア課長は、国家公務員の信頼を損なう行為をしたとして、今月4日付けで停職9か月の懲戒処分を受け、更迭されました。
関係者によりますと、セクハラ行為をした疑いがあるということです。
これについて河野外務大臣は、6日開かれた衆議院外務委員会で、「国家公務員としての信用を損ない、国民全体の奉仕者たるにふさわしくない行為を行ったことを受け、国家公務員法に基づいて、停職9か月を科した。過去の事例を踏まえ、総合的に検討した結果だ」と述べました。
一方で河野大臣は、「被害者の特定につながることを含め、被害者が知られたくない情報につながるようなことは一切、答えていない」と述べ、詳細については被害者を保護する観点から答えられないという考えを示しました。
関係者によりますと、セクハラ行為をした疑いがあるということです。
これについて河野外務大臣は、6日開かれた衆議院外務委員会で、「国家公務員としての信用を損ない、国民全体の奉仕者たるにふさわしくない行為を行ったことを受け、国家公務員法に基づいて、停職9か月を科した。過去の事例を踏まえ、総合的に検討した結果だ」と述べました。
一方で河野大臣は、「被害者の特定につながることを含め、被害者が知られたくない情報につながるようなことは一切、答えていない」と述べ、詳細については被害者を保護する観点から答えられないという考えを示しました。
西村官房副長官「極めて遺憾 綱紀粛正の徹底を」
西村官房副長官は午前の記者会見で、「外務省職員がこのような行為をしたことは極めて遺憾であり、外務省は厳粛に受け止め、職員の綱紀粛正の徹底を一層進めてもらいたい。プライバシー保護の観点からこれ以上の説明は控える」と述べました。
そのうえで西村副長官は、記者団が「日ロ関係への影響はないか」と質問したのに対し、「ロシア語の専門家でロシア勤務も経験している欧州局審議官が、当面、ロシア課長代行として職務を遂行するので、切れ目なくロシア外交を実施し、影響がないようにしっかりと行う」と述べました。
そのうえで西村副長官は、記者団が「日ロ関係への影響はないか」と質問したのに対し、「ロシア語の専門家でロシア勤務も経験している欧州局審議官が、当面、ロシア課長代行として職務を遂行するので、切れ目なくロシア外交を実施し、影響がないようにしっかりと行う」と述べました。
立民 辻元国対委員長「処分のバランスはっきりすべき」
立憲民主党の辻元国会対策委員長は、党の会合で「セクハラの関係は罪が重いが、停職9か月で、1年間うそをつき続けて文書を改ざんした財務省の佐川 前理財局長は停職3か月だ。政権はどういうバランスで処分しているのかをはっきりさせなければ、外交にも影響する」と述べました。
国民 舟山参院国対委員長「次から次に出る」
国民民主党の舟山参議院国会対策委員長は記者会見で、「政府の緩みなのか、『次から次に出る』という感じだ。行政に対する国民の信頼が取り戻せないような案件で、プライバシーに配慮しながら、なにが原因で、どんなことがあったのか、背景にも切り込まないといけない」と述べました。
共産 穀田国対委員長「まず事実をはっきりと」
共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で、「まず、事実をはっきり出すことだ。『セクハラ疑惑』とされているだけで、外務省がどう掌握し、どうなっているのか、明らかにする必要がある。重大で、人権に関わる許されないことだということをはっきりさせなくてはいけない」と述べました。
ソース:NHK ニュース