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首相と面会の拉致被害者家族らが会見
2018-06-14 05:50:54

北朝鮮による拉致被害者の家族らは14日午後、米朝首脳会談の内容などについて安倍総理大臣から説明を受けたあと記者会見し、政府に対し拉致問題の解決に向けた確実な対応を求めました。
拉致被害者の家族らは14日午後、総理大臣官邸で安倍総理大臣と面会し、米朝首脳会談の内容などについて説明を受けました。
家族らはこのあと記者会見し、家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん(80)は、「拉致問題は奥が深く、幅が広く、判断が難しい。米朝の歴史的な会談から始まって、日朝の問題にまできちんと届き、期待感を持っています。しかし今まで北朝鮮にだまされてきた経過があります。今回はそのようなことが絶対にないようにしてもらいたい。焦って前のてつを踏むことはもうゆるせません。確実な考えのもとに確実な対応をお願いしたい」と話しました。
また、横田めぐみさんの母親の早紀江さん(82)は、「力を合わせてようやくここまで来ました。北朝鮮のトップに拉致問題がもう一度届いたことは非常に大きな事だと思います。できるだけはやくみんなが家族と会えることを待ち望んでいるということをお願いしました」と話しました。
家族らはこのあと記者会見し、家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん(80)は、「拉致問題は奥が深く、幅が広く、判断が難しい。米朝の歴史的な会談から始まって、日朝の問題にまできちんと届き、期待感を持っています。しかし今まで北朝鮮にだまされてきた経過があります。今回はそのようなことが絶対にないようにしてもらいたい。焦って前のてつを踏むことはもうゆるせません。確実な考えのもとに確実な対応をお願いしたい」と話しました。
また、横田めぐみさんの母親の早紀江さん(82)は、「力を合わせてようやくここまで来ました。北朝鮮のトップに拉致問題がもう一度届いたことは非常に大きな事だと思います。できるだけはやくみんなが家族と会えることを待ち望んでいるということをお願いしました」と話しました。
斉藤文代さん「静かに見守りたい」
拉致被害者の松木薫さんの姉の斉藤文代さんは記者会見で「私たちの家族の一日もはやい帰国に向けてしっかりとやってくださると確信しましたので静かに見守っていきたい」と話しました。
横田拓也さん「融和論はいけない」
拉致被害者、横田めぐみさんの弟の拓也さんは記者会見で、「日本政府として安倍総理大臣の政府の方針にゆるぎないことを確認できたのは安心できたうえ評価できる。安倍総理大臣の周辺で日朝交渉をするべきだとか、妥協策などと融和論が高まるのはあってはいけない。答えが見えるまでは簡単に動いてほしくないとお願いした」と話しました。
安否説明に矛盾や不自然な点
政府が認定している拉致被害者のうち、安否がわからない12人に関するこれまでの北朝鮮の説明には矛盾や不自然な点がありました。
北朝鮮は平成14年の日朝首脳会談で拉致を認めて以降、8人の被害者について「死亡した」とする説明を繰り返してきました。
しかし、死亡を証明する書類が存在しなかったほか、「横田めぐみさんや松木薫さんのものだ」として出してきた遺骨から、別人のDNAが検出されるなど、説明を裏付ける証拠は示されていません。
また、「ガス中毒」や「心臓まひ」など、8人が死亡に至った状況に関する説明にも不自然であいまいな点がありました。
このほか、北朝鮮が入国そのものを否定したり未確認だとしている4人のケースについても、警察の捜査で拉致への北朝鮮の関与が明らかになっていて、政府は「北朝鮮の説明は信ぴょう性が疑わしい」と判断しています。
今後の日朝間の駆け引きの中では、北朝鮮が被害者の安否に関するこれまでの姿勢を変えるのかどうかが大きな焦点となります。
北朝鮮は平成14年の日朝首脳会談で拉致を認めて以降、8人の被害者について「死亡した」とする説明を繰り返してきました。
しかし、死亡を証明する書類が存在しなかったほか、「横田めぐみさんや松木薫さんのものだ」として出してきた遺骨から、別人のDNAが検出されるなど、説明を裏付ける証拠は示されていません。
また、「ガス中毒」や「心臓まひ」など、8人が死亡に至った状況に関する説明にも不自然であいまいな点がありました。
このほか、北朝鮮が入国そのものを否定したり未確認だとしている4人のケースについても、警察の捜査で拉致への北朝鮮の関与が明らかになっていて、政府は「北朝鮮の説明は信ぴょう性が疑わしい」と判断しています。
今後の日朝間の駆け引きの中では、北朝鮮が被害者の安否に関するこれまでの姿勢を変えるのかどうかが大きな焦点となります。
ソース:NHK ニュース