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台風7号 奄美大島の西を北上 あすにかけ九州接近へ
2018-07-02 09:30:47

強い台風7号は鹿児島県の奄美大島の西の海上を北寄りに進んでいて、奄美地方では引き続き暴風などに警戒が必要です。台風は3日にかけて九州に近づき、九州や四国を中心に非常に激しい雨が降るほか、同じ場所で雨が降り続いて大雨となるおそれがあり、気象庁は、土砂災害などに警戒し避難のための備えを進めるよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、強い台風7号は、午後6時には鹿児島県の奄美大島の西180キロの海上を1時間に20キロの速さで北北東へ進んでいるとみられます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径90キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
この時間、台風に近い鹿児島県の奄美地方では風や雨が強まっていて、奄美大島の古仁屋では午後4時半ごろに26.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。奄美地方では2日夜遅くにかけて非常に強い風が吹く見込みで、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルと予想され、海上は大しけが続く見込みです。
また、奄美地方では2日夜にかけて雷を伴って1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、3日夕方までの24時間に降る雨の量は、多いところで200ミリと予想されています。気象庁は、奄美地方で暴風や高波などに警戒するよう呼びかけています。
一方、湿った空気の影響で、東北から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になっていて夕方になって東北や近畿などで局地的に雨雲が発達しています。
気象庁のレーダーによる解析では午後4時半ごろまでの1時間にいずれも福島県の昭和村付近や南会津町東部付近、それに檜枝岐村付近でおよそ100ミリから110ミリの猛烈な雨が降ったと見られ、気象庁は、災害の危険が迫っているとして、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
これまでの雨で、福島県の南会津町、檜枝岐村、昭和村では土砂災害の危険性が高まっているとして、「土砂災害警戒情報」が発表されています。
台風はこのあとも暴風域を伴いながら北上を続け、3日の昼すぎから夜遅くにかけて九州北部に接近する見込みです。今後の雨や風の見通しです。九州では、これから台風を取り巻く雨雲がかかり、1時間に50ミリから70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、西日本を中心に局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
台風の速度が比較的遅いため、同じ場所で雨が降り続いて大雨となるおそれがあり、3日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで九州南部で350ミリ、九州北部と四国で300ミリと予想されています。その後も雨は続き、3日夕方から4日夕方までの24時間に降る雨の量は、四国と近畿で200ミリから300ミリ、九州北部で100ミリから200ミリ、中国地方で100ミリから150ミリと予想されています。
また、九州では海上を中心にこれから3日にかけて非常に強い風が吹き、大しけとなる見込みです。3日にかけての最大風速は九州北部で30メートル、九州南部で25メートル、中国地方で20メートル、最大瞬間風速は30メートルから40メートルに達する見込みです。
気象庁は、西日本の広い範囲で大雨による土砂災害や急な川の増水、低い土地の浸水、暴風、高波に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
大雨が予想される地域では、あらかじめ避難場所の確認をしておくなど、避難のための備えを進めてください。
この時間、台風に近い鹿児島県の奄美地方では風や雨が強まっていて、奄美大島の古仁屋では午後4時半ごろに26.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。奄美地方では2日夜遅くにかけて非常に強い風が吹く見込みで、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルと予想され、海上は大しけが続く見込みです。
また、奄美地方では2日夜にかけて雷を伴って1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、3日夕方までの24時間に降る雨の量は、多いところで200ミリと予想されています。気象庁は、奄美地方で暴風や高波などに警戒するよう呼びかけています。
一方、湿った空気の影響で、東北から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になっていて夕方になって東北や近畿などで局地的に雨雲が発達しています。
気象庁のレーダーによる解析では午後4時半ごろまでの1時間にいずれも福島県の昭和村付近や南会津町東部付近、それに檜枝岐村付近でおよそ100ミリから110ミリの猛烈な雨が降ったと見られ、気象庁は、災害の危険が迫っているとして、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
これまでの雨で、福島県の南会津町、檜枝岐村、昭和村では土砂災害の危険性が高まっているとして、「土砂災害警戒情報」が発表されています。
台風はこのあとも暴風域を伴いながら北上を続け、3日の昼すぎから夜遅くにかけて九州北部に接近する見込みです。今後の雨や風の見通しです。九州では、これから台風を取り巻く雨雲がかかり、1時間に50ミリから70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあるほか、西日本を中心に局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
台風の速度が比較的遅いため、同じ場所で雨が降り続いて大雨となるおそれがあり、3日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで九州南部で350ミリ、九州北部と四国で300ミリと予想されています。その後も雨は続き、3日夕方から4日夕方までの24時間に降る雨の量は、四国と近畿で200ミリから300ミリ、九州北部で100ミリから200ミリ、中国地方で100ミリから150ミリと予想されています。
また、九州では海上を中心にこれから3日にかけて非常に強い風が吹き、大しけとなる見込みです。3日にかけての最大風速は九州北部で30メートル、九州南部で25メートル、中国地方で20メートル、最大瞬間風速は30メートルから40メートルに達する見込みです。
気象庁は、西日本の広い範囲で大雨による土砂災害や急な川の増水、低い土地の浸水、暴風、高波に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
大雨が予想される地域では、あらかじめ避難場所の確認をしておくなど、避難のための備えを進めてください。
気象庁の「洪水警報の危険度分布」チェックを
大雨が予想される際にチェックしてほしいのが、気象庁ホームページで公開されている「洪水警報の危険度分布」です。
この情報は、去年7月の九州北部豪雨のように水位が急激に上昇する中小河川の洪水や氾濫の危険性を早めに示すものです。中小河川は、大きな川と違って水位計が設置されていない川が多く、事前に危険性を把握するのが難しい場合があるからです。
気象庁ホームページのトップページの右側にある、「この雨大丈夫?そんな時危険度分布」という「バナー」をクリックすると地図が表示され、拡大すると、水位計が設置されていない中小河川を含む全国2万の川の名前のほか、それぞれの川の現在の危険性が5段階に色分けして表示されます。
地図の右側には色の示す意味が示されていて、危険性が高い順に「濃い紫」、「薄紫」、「赤」、「黄色」、それに「水色」が表示されます。
このうち「濃い紫」は、洪水や氾濫など重大な災害がすでに発生していてもおかしくない「極めて危険」な状況を示しています。そして、2番目の「薄紫」は3時間後までに洪水警報の基準を大きく超え、洪水や氾濫が起きる可能性が高い「非常に危険」な状況を示しています。
気象庁が、九州北部豪雨のデータを分析した結果、「濃い紫」が表示される前に氾濫が発生し、すでに避難が困難になっていた事例があったことから、気象庁は、遅くとも危険性が2番目に高い「薄紫」が表示された時点で、避難を検討してほしいと呼びかけています。
この情報は、去年7月の九州北部豪雨のように水位が急激に上昇する中小河川の洪水や氾濫の危険性を早めに示すものです。中小河川は、大きな川と違って水位計が設置されていない川が多く、事前に危険性を把握するのが難しい場合があるからです。
気象庁ホームページのトップページの右側にある、「この雨大丈夫?そんな時危険度分布」という「バナー」をクリックすると地図が表示され、拡大すると、水位計が設置されていない中小河川を含む全国2万の川の名前のほか、それぞれの川の現在の危険性が5段階に色分けして表示されます。
地図の右側には色の示す意味が示されていて、危険性が高い順に「濃い紫」、「薄紫」、「赤」、「黄色」、それに「水色」が表示されます。
このうち「濃い紫」は、洪水や氾濫など重大な災害がすでに発生していてもおかしくない「極めて危険」な状況を示しています。そして、2番目の「薄紫」は3時間後までに洪水警報の基準を大きく超え、洪水や氾濫が起きる可能性が高い「非常に危険」な状況を示しています。
気象庁が、九州北部豪雨のデータを分析した結果、「濃い紫」が表示される前に氾濫が発生し、すでに避難が困難になっていた事例があったことから、気象庁は、遅くとも危険性が2番目に高い「薄紫」が表示された時点で、避難を検討してほしいと呼びかけています。
「降水短時間予報」で早めの避難を
さらに、早めの避難に役立つと期待されているのが、気象庁がホームページで公開している「降水短時間予報」です。
雨の降るエリアや強さを予測するもので、これまでは予報できる時間が6時間先まででしたが、これを先月から15時間先まで延長しました。
具体的には、これまでは午後3時の段階で、その日の午後9時までしか予報できませんでしたが、これが翌日の午前6時まで予報できるようになりました。
このため、多くの人が眠っている翌日の未明から朝にかけて大雨が予想される場合、前日の夕方の段階で安全な場所に移動するなど、早めの避難に役立つと期待されています。
4年前の平成26年に起きた広島市の土砂災害など、夜中に急に雨が強まってから避難するのは難しく、特に川沿いや山沿いに住んでいて、お年寄りや体の不自由な方がいる世帯などは明るいうちに避難を始めることが重要です。
「降水短時間予報」は気象庁ホームページのトップ画面にある「今後の雨」という表示をクリックすると見ることができます。
雨の降るエリアや強さを予測するもので、これまでは予報できる時間が6時間先まででしたが、これを先月から15時間先まで延長しました。
具体的には、これまでは午後3時の段階で、その日の午後9時までしか予報できませんでしたが、これが翌日の午前6時まで予報できるようになりました。
このため、多くの人が眠っている翌日の未明から朝にかけて大雨が予想される場合、前日の夕方の段階で安全な場所に移動するなど、早めの避難に役立つと期待されています。
4年前の平成26年に起きた広島市の土砂災害など、夜中に急に雨が強まってから避難するのは難しく、特に川沿いや山沿いに住んでいて、お年寄りや体の不自由な方がいる世帯などは明るいうちに避難を始めることが重要です。
「降水短時間予報」は気象庁ホームページのトップ画面にある「今後の雨」という表示をクリックすると見ることができます。
ソース:NHK ニュース