九州きゅうしゅうから東海とうかいにかけ記録きろく的てき豪雨ごうう 岐阜ぎふ・兵庫ひょうご・京都きょうとに特別とくべつ警報けいほう

活発かっぱつな前線ぜんせんの影響えいきょうで、九州きゅうしゅうから東海とうかいにかけて記録きろく的てきな豪雨ごううとなっています。各地かくちで被害ひがいが相次あいついでいて、気象庁きしょうちょうは、岐阜ぎふ県けん、兵庫ひょうご県けん、京都きょうと府ふに発表はっぴょうしている大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうを継続けいぞくし、土砂どしゃ災害さいがいや川かわの氾濫はんらんなどに最大さいだい級きゅうの警戒けいかいをするとともに、周囲しゅういの状況じょうきょうを確認かくにんしできるかぎり安全あんぜんを確保かくほするよう呼よびかけています。

気象庁きしょうちょうによりますと、本州ほんしゅう付近ふきんに停滞ていたいする梅雨つゆ前線ぜんせんの活動かつどうが活発かっぱつになっているため、大気たいきの状態じょうたいが非常ひじょうに不安定ふあんていになり九州きゅうしゅうから東海とうかいにかけて断続だんぞく的てきに激はげしい雨あめが降り続ふりつづき、各地かくちで記録きろく的てきな豪雨ごううとなっています。

午後ごご４よん時じまでの１いち時間じかんには、三重みえ県けんが尾鷲おわせ市しに設置せっちしている雨量うりょう計けいで46ミリ、和歌山わかやま県けんが有田ありた川がわ町まちに設置せっちしている雨量うりょう計けいで42ミリ、鹿児島かごしま市しで32.5ミリの激はげしい雨あめを観測かんそくしました。

また、午後ごご４よん時じまでの48時間じかんに降ふった雨あめの量りょうは、岐阜ぎふ県けん郡上こおりかみ市しひるがので631.5ミリ、岐阜ぎふ県けん高山たかやま市し荘川しょうかわで425.5ミリ、愛媛えひめ県けん西にし予市し宇和うわで408.5ミリ、京都きょうと府ふ宮津みやづ市しで389.5ミリ、兵庫ひょうご県けん養父やぶ市し八鹿ようかで327ミリといずれも統計とうけいを取とり始はじめてから最もっとも多おおくなっています。

気象庁きしょうちょうは、これまでの雨あめで数すう十じゅう年ねんに一いち度どしかないような災害さいがいが差し迫さしせまっているとして、岐阜ぎふ県けん、兵庫ひょうご県けん、京都きょうと府ふに大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうを発表はっぴょうしています。

福岡ふくおか県けん、佐賀さが県けん、長崎ながさき県けん、広島ひろしま県けん、鳥取とっとり県けん、岡山おかやま県けんに出だされていた大雨おおあめの特別とくべつ警報けいほうはすべて解除かいじょされましたが、西日本にしにほんと東日本ひがしにっぽんは各地かくちで川かわの氾濫はんらんや土砂どしゃ災害さいがいの危険きけん性せいが高たかまっています。

このうち氾濫はんらんの危険きけん性せいが非常ひじょうに高たかい「氾濫はんらん危険きけん水位すいい」を超こえている川かわがあるのは、午後ごご４よん時じ現在げんざい、福岡ふくおか県けん、広島ひろしま県けん、岡山おかやま県けん、山口やまぐち県けん、島根しまね県けん、徳島とくしま県けん、愛媛えひめ県けんです。

また、土砂どしゃ災害さいがいの危険きけん性せいが非常ひじょうに高たかまり、自治体じちたいが避難ひなん勧告かんこくなどを出だす目安めやすとされる「土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい情報じょうほう」が各地かくちに発表はっぴょうされています。

発表はっぴょうされている地域ちいきがあるのは、熊本くまもと県けん、鹿児島かごしま県けん、広島ひろしま県けん、岡山おかやま県けん、鳥取とっとり県けん、香川かがわ県けん、愛媛えひめ県けん、徳島とくしま県けん、高知こうち県けん、大阪おおさか府ふ、兵庫ひょうご県けん、京都きょうと府ふ、滋賀しが県けん、福井ふくい県けん、石川いしかわ県けん、岐阜ぎふ県けんです。

今後こんごの雨あめの見通みとおしです。

西日本にしにほんと東日本ひがしにっぽんでは今後こんごも１いち時間じかんに50ミリ以上いじょうの非常ひじょうに激はげしい雨あめが降ふるおそれがあるほか、８はち日にちにかけて西日本にしにほんから北きた日本にっぽんの広ひろい範囲はんいで激はげしい雨あめが予想よそうされています。

８はち日にち昼ひるまでの24時間じかんに降ふる雨あめの量りょうは、いずれも多おおいところで東海とうかいと九州きゅうしゅう南部なんぶで250ミリ、北陸ほくりくと四国しこくで200ミリ、近畿きんきと九州きゅうしゅう北部ほくぶで150ミリ、北海道ほっかいどうで120ミリ、東北とうほくと関東かんとう甲信こうしんで100ミリ、中国ちゅうごく地方ちほうで80ミリと予想よそうされています。

すでに各地かくちで記録きろく的てきな豪雨ごううとなっていることから、気象庁きしょうちょうは現在げんざい、雨あめが弱よわまっているところも、今後こんご、少すこしの雨あめで川かわの氾濫はんらんや土砂どしゃ災害さいがいの危険きけん性せいがあるとして、最大さいだい級きゅうの警戒けいかいを続つづけるよう呼よびかけています。

そのうえで、自治体じちたいの情報じょうほうに従にしたがって直ただちに安全あんぜんな場所ばしょに避難ひなんするか、周囲しゅういの状況じょうきょうを確認かくにんして外そとに出でるのが危険きけんな場合ばあいは建物たてものの２に階かい以上いじょうに移動いどうするなど、できるかぎり安全あんぜんを確保かくほするよう呼よびかけています。

また、特別とくべつ警報けいほうが出でていなくても雨量うりょうが多おおくなっている地域ちいきでは土砂どしゃ災害さいがいや川かわの氾濫はんらん、低ひくい土地とちの浸水しんすいに厳重げんじゅうな警戒けいかいが必要ひつようです。

増水ぞうすいした川かわや用水路ようすいろ、急きゅうな崖がけなど危険きけんな場所ばしょには絶対ぜったいに近ちかづかないようにしてください。

ソース：NHK ニュース