桂かつら歌丸うたまるさんの告別こくべつ式しき 大勢たいせいのファンが別わかれを惜おしむ

今月こんげつ２に日にちに亡なくなった落語らくご家かの桂かつら歌丸うたまるさんの告別こくべつ式しきが横浜よこはま市内しないの寺てらで営いとなまれ、大勢たいせいの関係かんけい者しゃとファンが別わかれを惜おしみました。

桂かつら歌丸うたまるさんは古典こてん落語らくごの本格ほんかく派はとして人気にんきを集あつめ、演芸えんげい番組ばんぐみ「笑えみ点てん」の司会しかい者しゃや落語らくご芸術げいじゅつ協会きょうかいの会長かいちょうを務つとめるなど、長年ながねん、落語らくご会かいの顔かおとして活躍かつやくしましたが、今月こんげつ２に日にち、肺はい疾患しっかんのため81歳さいで亡なくなりました。

11日にち、歌丸うたまるさんの地元じもと、横浜よこはま市しにある妙蓮寺みょうれんじで告別こくべつ式しきが営いとなまれ、落語らくご家かなどの関係かんけい者しゃと一般いっぱんのファン合あわせておよそ2500人にんが参列さんれつしました。

祭壇さいだんには横浜よこはまの海うみをイメージして青あおと白しろの花はな々があしらわれ、中央ちゅうおうに３さん年ねん前まえの高座こうざでの歌丸うたまるさんの写真しゃしんが飾かざられました。

式しきでは、師匠ししょうの桂かつら米べい丸まるさんが弔辞ちょうじを読よみ、歌丸うたまるさんが晩年ばんねんに酸素さんそ吸入きゅうにゅう器きをつけてまで高座こうざに上あがり続つづけたことに触ふれ、「この人ひとは死しぬまでやると。その真剣しんけんさにほろりとしました。テレビでヒットを飛とばし、自分じぶんの好すきな古典こてん落語らくごもじっくりとやる。お見事みごとでした」と功績こうせきをたたえていました。

「笑えみ点てん」で長年ながねん共演きょうえんした林家はやしや木き久ひさ扇おうぎさんは、先月せんげつ20日にちに病院びょういんに見舞みまいに行いった時ときのことを語かたり、「『パンダの食事しょくじはパンだ』と書かかれた紙かみを見みせて、これで発声はっせい練習れんしゅうを毎日まいにちやっていると手てぶりで教おしえてくれました。とにかくいつも忙いそがしくしていらっしゃった師匠ししょう。ごゆっくりお休やすみになってください」と言葉ことばをかけていました。

また、歌舞伎かぶき俳優はいゆうの中村なかむら吉右衛門きちえもんさんが友人ゆうじん代表だいひょうとしてあいさつし、「師匠ししょうはやるべきことをすべてやりつくして旅立たびだたれた。一いち人にん勝がちみたいなものです。最後さいごにこう申し上もうしあげたい。『師匠ししょう、勝かち逃にげはずるいよ』」と涙なみだを浮うかべながら話はなしていました。

ソース：NHK ニュース