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自民じみん公明こうめいりょうとう反撃はんげき能力のうりょく」の保有ほゆうについて実務じつむしゃ協議きょうぎ合意ごうい

2022-12-02 09:11:06

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てき弾道だんどうミサイル攻撃こうげきなど対処たいしょするため、発射はっしゃ基地きちなどをたたく「反撃はんげき能力のうりょく」の保有ほゆうについて、自民じみん公明こうめいりょうとう実務じつむしゃ協議きょうぎ合意ごういしました。これまで政策せいさく判断はんだんとして保有ほゆうしないとしてきた能力のうりょくことになり、安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくおおきな転換てんかんとなります。

防衛ぼうえいりょく強化きょうかけた自民じみん公明こうめいりょうとう実務じつむしゃ協議きょうぎは9かい会合かいごうひらき、政府せいふが11つき下旬げじゅんしめしたてきのミサイル発射はっしゃ基地きちなどをたたく「反撃はんげき能力のうりょく」の保有ほゆうについて合意ごういしました。

りょうとう合意ごうい内容ないようによりますと、反撃はんげき能力のうりょく行使こうしできるのは自衛じえいけん行使こうしの3要件ようけん合致がっちした場合ばあいで、攻撃こうげきふせのにやむをえない必要ひつよう最小さいしょう限度げんど措置そちとします。

行使こうしタイミングは、通常つうじょう自衛じえいけん行使こうし同様どうよう相手あいてくに武力ぶりょく攻撃こうげき着手ちゃくしゅした時点じてんで、先制せんせい攻撃こうげきおこなわず、専守防衛せんしゅぼうえい堅持けんじするとしています。

反撃はんげき対象たいしょう具体ぐたいてき明示めいじせず、国際こくさい人道じんどうほうまえて「軍事ぐんじ目標もくひょう」とし、相手あいて攻撃こうげき阻止そしするため、個別こべつ具体ぐたいてき状況じょうきょうらして判断はんだんするとしています。

また反撃はんげき能力のうりょくとして武力ぶりょく行使こうしおこなさいには、事態じたい対処たいしょほう沿って事態じたい認定にんてい前提ぜんていとなった事実じじつ経緯けいい明記めいきした「対処たいしょ基本きほん方針ほうしん」を閣議かくぎ決定けっていし、国会こっかい承認しょうにんとしています。

さらに、反撃はんげき能力のうりょく行使こうし自衛じえいけん一環いっかんあることから、日本にっぽん直接ちょくせつ攻撃こうげきされていない、同盟どうめいこくアメリカなどへの武力ぶりょく攻撃こうげきにも、集団しゅうだんてき自衛じえいけん行使こうしとして発動はつどうすることも排除はいじょしないとしています。

政府せいふりょうとう合意ごういまえ、年末ねんまつまでに改定かいていする国家こっか安全あんぜん保障ほしょう戦略せんりゃくなど3つの文書ぶんしょに「反撃はんげき能力のうりょく」を盛り込もりこ方針ほうしんで、与党よとう文書ぶんしょ作業さぎょうすすめることにしています。

反撃はんげき能力のうりょく」は「てき基地きち攻撃こうげき能力のうりょく」ともばれ、政府せいふ法理ほうりろんじょう自衛じえいけん範囲はんいないふくまれるとしながらも、政策せいさく判断はんだんとして保有ほゆうしないとしてきた能力のうりょくで、日本にっぽん安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくおおきな転換てんかんとなります。

また2にち協議きょうぎで、政府せいふ安全あんぜん保障ほしょう関連かんれん文書ぶんしょ名称めいしょうについて、「防衛ぼうえい計画けいかく大綱たいこう」を「国家こっか防衛ぼうえい戦略せんりゃく」に、「中期ちゅうき防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかく」を「防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかく」に変更へんこうするあんしめし、引き続ひきつづき、りょうとう協議きょうぎすることになりました。

反撃はんげき能力のうりょく行使こうし手続てつづは…

日本にっぽん憲法けんぽうのもと、武力ぶりょく行使こうし保持ほじする防衛ぼうえいりょくについては、自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょうげんにとどめる「専守防衛せんしゅぼうえい」を基本きほんとしています。

これもとづき、政府せいふは「反撃はんげき能力のうりょく」を行使こうしできるのは、自衛じえいけん行使こうしの3要件ようけん合致がっちした場合ばあいとしています。

自衛じえいけん行使こうしの3要件ようけんは、
武力ぶりょく攻撃こうげき発生はっせいして日本にっぽん存立そんりつおびやかされ、
これ排除はいじょするために、ほか適当てきとう手段しゅだんがない場合ばあいに、
必要ひつよう最小さいしょうげん実力じつりょく行使こうしにとどめるというものです。

自衛じえいけん行使こうしする場合ばあい総理そうり大臣だいじんは、「対処たいしょ基本きほん方針ほうしん」を閣議かくぎ決定けっていして国会こっかい承認しょうにんもとめる必要ひつようがあります。

対処たいしょ基本きほん方針ほうしん」には、武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたいなど発生はっせいしたと認定にんていするにいたった事実じじつ経緯けいいほか、こうした事態じたい対処たいしょするために自衛隊じえいたいおこな行動こうどう方針ほうしんなどを記載きさいする必要ひつようがあります。

自民党じみんとう公明党こうめいとう合意ごうい内容ないようでは、「反撃はんげき能力のうりょく」を行使こうしする場合ばあいは「対処たいしょ基本きほん方針ほうしん」を閣議かくぎ決定けっていして、国会こっかい承認しょうにんとしています。

課題かだいは…

【ミサイルの確保かくほ
反撃はんげき能力のうりょく」を行使こうしする装備そうびについて、政府せいふは、いま陸上りくじょう自衛隊じえいたい配備はいびされている国産こくさん誘導ゆうどうミサイル「12しきたいかん誘導ゆうどうだん」(ひと・に)の改良かいりょうがた開発かいはつや、アメリカ巡航じゅんこうミサイル「トマホーク」の購入こうにゅうなど念頭ねんとうにおいています。

ただ、「12しきたいかん誘導ゆうどうだん」の現在げんざい射程しゃていひゃくすうじゅうキロとされ、改良かいりょうして射程しゃてい1000キロをえる高性能こうせいのうのミサイルを開発かいはつするには時間じかんかかるとみられます。

また軍事ぐんじてき拡張かくちょうつづける中国ちゅうごくかく・ミサイル開発かいはつすすめる北朝鮮きたちょうせん念頭ねんとうに、抑止よくしりょくとして機能きのうする「反撃はんげき能力のうりょく」とするには、こうしたミサイルが1000はつ規模きぼ必要ひつようだという指摘してきもあります。

政府せいふ防衛ぼうえいりょく抜本ばっぽんてき強化きょうか目指めざ5ねん以内いないに、十分じゅうぶんかずのミサイルを確保かくほできるのかが課題かだいです。

【ミサイルの配備はいびさき
一方いっぽう、こうした「反撃はんげき能力のうりょく」を行使こうしするためのミサイルの配備はいびさきをどこにするのか、地元じもと理解りかい十分じゅうぶんられるのかなど課題かだいです。

現在げんざい、「12しき」が配備はいびされている南西なんせい諸島しょとう駐屯ちゅうとん有力ゆうりょく候補こうほなるとみられますが、沖縄おきなわでは安全あんぜん保障ほしょうめんでの地元じもと負担ふたんがさらにことに懸念けねんがあります。

また沖縄おきなわ以外いがい場合ばあいでも、たとえば新型しんがた迎撃げいげきミサイルシステム「イージス・アショア」の配備はいびをめぐっては、おととし6つき山口やまぐち秋田あきたりょうけんへの配備はいび断念だんねんした経緯けいいがあり、ミサイルの配備はいびには地元じもと反発はんぱつ予想よそうされます。

政府せいふ今後こんご配備はいびさきめたうえで、丁寧ていねい地元じもととの調整ちょうせいすすめていくことにしています。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん年末ねんまつまでに結論けつろん

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん午後ごご記者きしゃ会見かいけんで、「あら国家こっか安全あんぜん保障ほしょう戦略せんりゃくなど策定さくていけた与党よとうかん議論ぎろんまえ、いわゆる反撃はんげき能力のうりょく』についても検討けんとう加速かそくし、年末ねんまつまでに結論けつろんかんがだ」とべました。

そのうえで、「安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょう急速きゅうそくきびしさをなか、いわゆる『反撃はんげき能力のうりょく』の検討けんとうは、国民こくみん生命せいめいらし守り抜まもりぬためにっており、防衛ぼうえいりょく抜本ばっぽんてき強化きょうかについて今後こんごとも丁寧ていねい説明せつめいしていきたい。またしょ外国がいこく自国じこく安全あんぜん保障ほしょう政策せいさく透明とうめいせいをもって説明せつめいすることも 重要じゅうようであり、引き続ひきつづき、積極せっきょくてき取り組とりくんでいく」とべました。

自民じみん 小野寺おのでらもと防衛ぼうえいしょう国民こくみん丁寧ていねいせつする役割やくわりにな

自民じみん公明こうめいりょうとう実務じつむしゃ協議きょうぎで、座長ざちょうつとめる自民党じみんとう小野寺おのでらもと防衛ぼうえい大臣だいじん記者きしゃだんに対にたい、「安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょうきびしいなかで、従来じゅうらいのミサイル防衛ぼうえいだけでは十分じゅうぶんでない場合ばあいもありうる。より重層じゅうそうてき国民こくみんまもためには、憲法けんぽうゆるされる範囲はんいで、攻撃こうげきふせための能力のうりょくべきだ。戦後せんご一貫いっかんした日本にっぽん防衛ぼうえい体制たいせいなかで、おおきな変化へんかにもなるので、これから国民こくみん丁寧ていねい説明せつめいする役割やくわりになっていきたい」とべました。

自民じみん 熊田くまだ裕通ひろみち反撃はんげき能力のうりょく必要ひつよう政策せいさく

与党よとう実務じつむしゃ協議きょうぎで、自民党じみんとうがわ事務じむ局長きょくちょうつとめる熊田くまだ裕通ひろみち記者きしゃ会見かいけんで、「北朝鮮きたちょうせんのミサイル発射はっしゃなど10ねんまえくらべ、安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょうきびしくなるなかで、これからの10ねんかんがえれば、反撃はんげき能力のうりょく必要ひつよう政策せいさくだ」とべました。

そのうえで、反撃はんげき能力のうりょく対象たいしょう自民党じみんとう提言ていげんした指揮しき統制とうせい機能きのうなどふくまれるのかをわれたのに対にたい、「軍事ぐんじ目標もくひょうという考え方かんがえかた原点げんてんだが、ふくまれないことはない」とべました。

公明こうめい 石井いしい幹事かんじちょう運用うんようについては与党よとうかんでしっかりめる

公明党こうめいとう石井いしい幹事かんじちょう記者きしゃ会見かいけんで、「反撃はんげき能力のうりょくったとしても、憲法けんぽう9じょうのもとの専守防衛せんしゅぼうえい理念りねん堅持けんじするために、必要ひつよう最小さいしょうげん措置そちを、いかに確保かくほするかが重要じゅうよう歯止はど担保たんぽされている。今後こんご運用うんようどうしていくか、与党よとうかんでしっかりとめていく」とべました。

また防衛ぼうえいりょく強化きょうかけた安定あんてい財源ざいげん確保かくほさくについて、自民党じみんとう一部いちぶから、年内ねんない具体ぐたいてき結論けつろんのはむずかしいという指摘してきていることについて、「当面とうめん短期たんきてき国債こくさいなどでつなぐことはありうるが、いずれ安定あんてい財源ざいげん確保かくほしなければならないことを年内ねんない明確めいかくすることがのぞましい」とべました。

公明こうめい 浜地はまち雅一まさいち迎撃げいげき困難こんなんさが国民こくみんにもつたわる

与党よとう実務じつむしゃ協議きょうぎで、公明党こうめいとうがわ事務じむ局長きょくちょうつとめる浜地はまち雅一まさいち記者きしゃ会見かいけんで、「昨今さっこんのさまざまな北朝鮮きたちょうせんうごていると、ミサイル防衛ぼうえいでの迎撃げいげき困難こんなんさが国民こくみんにもつたわり、与党よとうとしてもそういった対応たいおうせまられたという変化へんか反撃はんげき能力のうりょく導入どうにゅうするうえで、いちばんおおきかったのではないか」とべました。

たつみん いずみ代表だいひょう攻撃こうげき対象たいしょう着手ちゃくしゅ認定にんていまだ抽象ちゅうしょうてき

立憲りっけん民主みんしゅとういずみ代表だいひょう記者きしゃ会見かいけんで、「攻撃こうげき対象たいしょう着手ちゃくしゅ認定にんていが、まだ抽象ちゅうしょうてきだ。日本にっぽん1こくのみで相手あいて攻撃こうげきすべてに反撃はんげきするのは困難こんなんだという前提ぜんていたなければならず、反撃はんげきする事態じたいおちいったときには相当そうとう被害ひがいある想定そうていしなければならない。そうならないために外交がいこうわれるし、たんなる防衛ぼうえいりょくくらになってはならない。閣議かくぎ決定けっていする政府せいふ文書ぶんしょどのようになるかを注視ちゅうししていきたい」とべました。
ソース:NHK ニュース