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“胃潰瘍で死亡は労災と認定” 遺族が会社を提訴 富山
2023-06-06 05:31:23

おととし、富山市の電気設備工事会社に勤める当時62歳の男性が出血性胃潰瘍で死亡したのは長時間労働などが原因だとして労災と認定され、遺族は6日、「会社が業務の管理を怠り過重な業務に従事させた」などとして損害賠償を求める訴えを裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、富山市の電気設備工事会社「北陸電気工事」の社員で、おととし12月に死亡した当時62歳の男性の遺族です。
訴状などによりますと、男性は4年前の8月に定年を迎えたあと、再雇用され、現場責任者を務めていましたが、おととし12月に自宅で倒れ、搬送先の病院で出血性胃潰瘍により死亡したということです。
男性の時間外労働は、死亡前の直近1か月がおよそ176時間、その前の1か月がおよそ145時間にのぼっていたとしています。

男性の死亡について富山労働基準監督署は先月、現場責任者としての長時間労働やストレスが原因だとして労災と認定しました。
遺族は6日、「業務の管理を怠り再雇用したあとも強い心身の負荷が生じることが明らかな過重な業務に従事させ死亡させた」などとして、会社におよそ7300万円の損害賠償を求める訴えを富山地方裁判所に起こしました。
厚生労働省によりますと消化器系の病気が労災と認められるケースは極めて少ないということで、記者会見した原告の代理人の松丸正弁護士は「国が定める過労死の基準には消化器系の病気は定められていない。今回の労災認定や訴訟をきっかけに消化器系の病気についても過労死の認定基準を大きく広げてほしい」と話しました。
遺族は6日、「業務の管理を怠り再雇用したあとも強い心身の負荷が生じることが明らかな過重な業務に従事させ死亡させた」などとして、会社におよそ7300万円の損害賠償を求める訴えを富山地方裁判所に起こしました。
厚生労働省によりますと消化器系の病気が労災と認められるケースは極めて少ないということで、記者会見した原告の代理人の松丸正弁護士は「国が定める過労死の基準には消化器系の病気は定められていない。今回の労災認定や訴訟をきっかけに消化器系の病気についても過労死の認定基準を大きく広げてほしい」と話しました。
北陸電気工事 提訴についてコメント

提訴について、「北陸電気工事」はNHKの取材に対し「訴状が届いてから内容を確認して判断します」と話しています。
また、男性が労災認定を受けたことについてはコメントで「事実を大変重く受け止めております。亡くなられた従業員のご冥福を深くお祈り申し上げます。再び同様のことを起こさないよう、今後も健康経営の推進に努めてまいります」としています。
また、男性が労災認定を受けたことについてはコメントで「事実を大変重く受け止めております。亡くなられた従業員のご冥福を深くお祈り申し上げます。再び同様のことを起こさないよう、今後も健康経営の推進に努めてまいります」としています。
ソース:NHK ニュース