オミクロン株かぶ「BA.2」“抗こうウイルス薬やくは効果こうかあり” 東大とうだいなど

新型しんがたコロナウイルスのオミクロン株かぶの1つ、「BA.2」について東京とうきょう大学だいがくなどのグループは、培養ばいよう細胞さいぼうを使つかった実験じっけんの結果けっか、国内こくないで使つかわれている3種類しゅるいの抗こうウイルス薬やくはいずれも効果こうかがあったと発表はっぴょうしました。

この研究けんきゅうは、東京とうきょう大学だいがく医科いか学がく研究所けんきゅうじょの河岡かわおか義裕よしひろ特とく任にん教授きょうじゅらのグループがアメリカの医学いがく誌し「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表はっぴょうしました。

グループは、培養ばいようしたサルの細胞さいぼうに「BA.2」系統けいとうのウイルスを感染かんせんさせ、さまざまな治療ちりょう薬やくを投与とうよして効果こうかを調しらべました。

その結果けっか、国内こくないで承認しょうにんされている「ラゲブリオ」、「パキロビッドパック」、それに「レムデシビル」の3種類しゅるいの抗こうウイルス薬やくは、従来じゅうらい株かぶと同おなじレベルの効果こうかを得えるためには最大さいだいで3倍ばい程度ていど、濃度のうどを高たかめる必要ひつようがありましたが、いずれも「BA.2」に対にたいして十分じゅうぶんな効果こうかが確認かくにんされたということです。

また、国内こくないで使つかわれている2種類しゅるいの抗体こうたい薬やくについては一定いっていの効果こうかがみられたものの、従来じゅうらい株かぶに比くらべると50分ふん1から60分ふん1程度ていどに下さがっていました。

グループでは今後こんご、動物どうぶつ実験じっけんなどでさらに効果こうかを検証けんしょうしていくということです。

河岡かわおか特とく任にん教授きょうじゅは「抗こうウイルス薬やくについては効果こうかがあることが確たしかなので、これらの薬くすりにできるだけ多おおくの人ひとがアクセスできる体制たいせいを作つくることが重要じゅうようだ」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース