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池袋暴走事故 妻と娘 亡くした遺族を中傷 20代男性 書類送検へ
2022-03-20 06:36:16

東京 池袋で暴走した車にはねられて妻と娘を亡くした遺族に対して、SNSで「金や反響目当てで闘っているようにしか見えない」などと書き込んで中傷したとして、警視庁は愛知県に住む20代の男性から任意で事情を聞きました。
書き込みを認めているということで、侮辱罪に当たるとして今後、書類送検する方針です。
書き込みを認めているということで、侮辱罪に当たるとして今後、書類送検する方針です。
2019年の4月、東京 池袋で高齢ドライバーが運転する車が暴走し、松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)がはねられて死亡しました。
妻と娘を亡くした松永拓也さん(35)は、交通事故の防止を訴えるさまざまな活動を行っていますが、SNSに「金や反響目当てで闘っているようにしか見えない。新しい女を作ってやり直せばいい」などといった中傷するメッセージが書き込まれ、警視庁に相談していました。
捜査関係者によりますと愛知県に住む20代の男性から任意で事情を聴いたところ書き込んだことを認めたということで、警視庁は自宅からパソコンやスマートフォンを押収して詳しいいきさつを調べています。
警視庁は、書き込みが侮辱罪に当たるとして、今後、書類送検する方針です。
松永さん「私と妻と娘の尊厳踏みにじり非常につらかった」

今回の中傷について松永拓也さんは「私個人や亡くなった妻と娘の尊厳を踏みにじるような内容で非常につらかった。直接、私の目に見えるような形で、ここまではっきりと侮辱する内容は初めてだったので、悲しさと驚きで頭が真っ白になった」と話していました。
そのうえで、「自分が書き込んだことにちゃんと向き合って、もう二度としないようにしてほしい。名前も知らない、話したこともない人からひぼう中傷を受けることはとても傷つく。送信ボタンを押す前に相手を傷つける内容になってないかよく考えてほしい」と訴えていました。
そのうえで、「自分が書き込んだことにちゃんと向き合って、もう二度としないようにしてほしい。名前も知らない、話したこともない人からひぼう中傷を受けることはとても傷つく。送信ボタンを押す前に相手を傷つける内容になってないかよく考えてほしい」と訴えていました。
相次ぐネット上の“ひぼう中傷” 厳罰化へ
ネット上でのひぼう中傷はこれまでも、たびたび問題になっています。
おととし、テレビ番組に出演していたプロレスラーの木村花さんが自殺し、SNSで悪質な書き込みをしたとして2人が書類送検されました。
また、母親の木村響子さんに対しても中傷が相次ぎ、警視庁はこのうち1人の書き込みについて侮辱罪にあたるとして書類送検しました。
侮辱罪については現在、罰則が「1万円未満の科料」などとなっていますが、「被害の実態に合っておらず、抑止力になっていない」といった声が上がり、国が見直しを進めています。
今月、侮辱罪に懲役刑を導入して法定刑の上限を「1年以下の懲役・禁錮」と「30万円以下の罰金」に引き上げるとする刑法などの改正案が閣議決定され、政府は今の国会で成立を目指す方針です。
おととし、テレビ番組に出演していたプロレスラーの木村花さんが自殺し、SNSで悪質な書き込みをしたとして2人が書類送検されました。
また、母親の木村響子さんに対しても中傷が相次ぎ、警視庁はこのうち1人の書き込みについて侮辱罪にあたるとして書類送検しました。
侮辱罪については現在、罰則が「1万円未満の科料」などとなっていますが、「被害の実態に合っておらず、抑止力になっていない」といった声が上がり、国が見直しを進めています。
今月、侮辱罪に懲役刑を導入して法定刑の上限を「1年以下の懲役・禁錮」と「30万円以下の罰金」に引き上げるとする刑法などの改正案が閣議決定され、政府は今の国会で成立を目指す方針です。
ソース:NHK ニュース