Hiện Furigana
神戸 児童連続殺傷事件25年 山下彩花さん遺族 “区切りない”
2022-03-23 04:29:57

平成9年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件で、小学4年生の女の子が殺害されてから23日で25年です。
女の子が通っていた学校に同級生らが植えた桜の木の前で、父親が取材に応じ「重い25年でしたが、遺族に区切りはありません。これからも自分のペースで頑張って生きていきたい」と語りました。
女の子が通っていた学校に同級生らが植えた桜の木の前で、父親が取材に応じ「重い25年でしたが、遺族に区切りはありません。これからも自分のペースで頑張って生きていきたい」と語りました。
平成9年に神戸市須磨区で起きた児童連続殺傷事件で、小学4年生だった山下彩花さん(当時10)が、当時14歳の少年に金づちで頭を殴られ、3月23日に亡くなりました。

通っていた小学校では事件の6年後、同級生や保護者、先生が「彩花桜」と名付けた1本の桜の木を植えていて、今月、桜の木の前で父親の山下賢治さん(73)が取材に応じました。
大きく育った桜のそばには「ずっとそばにいるよ姿は見えなくても」ということばが記されたプレートがあります。
5年前に病気で亡くなった母親の京子さんが、彩花さんの気持ちを想像したことばです。
山下さんは「山下彩花という女の子が元気に生きていたことを忘れないでという思いが込められています。妻は、彩花と一緒に桜から見守ってくれているんじゃないかな」と述べました。
事件からの月日については「長く重い25年でした。重い十字架を背負ってきた気持ちで、これからも同じだと思います。遺族に区切りはありません」と振り返りました。
山下さんは、地域の少年野球のコーチを務めていて、今の子どもたちとも交流があるということで「彩花が喜んでくれると思って、これからも自分のできることを自分なりのペースで頑張って生きていきたいです」と語りました。
大きく育った桜のそばには「ずっとそばにいるよ姿は見えなくても」ということばが記されたプレートがあります。
5年前に病気で亡くなった母親の京子さんが、彩花さんの気持ちを想像したことばです。
山下さんは「山下彩花という女の子が元気に生きていたことを忘れないでという思いが込められています。妻は、彩花と一緒に桜から見守ってくれているんじゃないかな」と述べました。
事件からの月日については「長く重い25年でした。重い十字架を背負ってきた気持ちで、これからも同じだと思います。遺族に区切りはありません」と振り返りました。
山下さんは、地域の少年野球のコーチを務めていて、今の子どもたちとも交流があるということで「彩花が喜んでくれると思って、これからも自分のできることを自分なりのペースで頑張って生きていきたいです」と語りました。
山下彩花さん(当時10)の父親の賢治さん(73)が報道各社に寄せた手記の全文です。
【全文】山下彩花さんの父親 賢治さんの手記

報道各社の皆様へ
最愛の娘彩花が10歳でこの世を去って25年。
彩花が生きた時間の倍の歳月が流れようとも彩花の存在が薄れることはなく、私たちの心にしっかりと根を下ろしています。
事件後、想像を絶する絶望感に陥りながらも、歩み続けることができたのは、妻京子の存在が大きかったのですが、闘病の末、5年前に亡くなってからは、周囲の皆様からたくさん支えていただき、ここまで歩んでくることができました。
妻・京子が事件から丸20年の時に綴った手記の言葉は、今も私の胸に刻まれております。
私たち家族が20年をかけて学んだのは、「試練の中でこそ魂が磨かれ、人の幸せを願う深みのある優しさと、倒れても立ち上がろうとする真の強さが育まれる」ということです。
家族の絆もさらに強くなりました。
それらは決してお金で買うことができない宝物であり、彩花が命をかけて教えてくれたことに他なりません。
これからも、体験し学んだことを丁寧に社会にお返ししていくことが、私の役目だとおもっております。
加害者の男性からの手紙は2018年からは届いておりませんが被害者家族に対して償う気持ち無いのでしょうか?私なりの方法で、今後も「償いと謝罪」を求めていきたいと思っております。
2022年3月 山下賢治
最愛の娘彩花が10歳でこの世を去って25年。
彩花が生きた時間の倍の歳月が流れようとも彩花の存在が薄れることはなく、私たちの心にしっかりと根を下ろしています。
事件後、想像を絶する絶望感に陥りながらも、歩み続けることができたのは、妻京子の存在が大きかったのですが、闘病の末、5年前に亡くなってからは、周囲の皆様からたくさん支えていただき、ここまで歩んでくることができました。
妻・京子が事件から丸20年の時に綴った手記の言葉は、今も私の胸に刻まれております。
私たち家族が20年をかけて学んだのは、「試練の中でこそ魂が磨かれ、人の幸せを願う深みのある優しさと、倒れても立ち上がろうとする真の強さが育まれる」ということです。
家族の絆もさらに強くなりました。
それらは決してお金で買うことができない宝物であり、彩花が命をかけて教えてくれたことに他なりません。
これからも、体験し学んだことを丁寧に社会にお返ししていくことが、私の役目だとおもっております。
加害者の男性からの手紙は2018年からは届いておりませんが被害者家族に対して償う気持ち無いのでしょうか?私なりの方法で、今後も「償いと謝罪」を求めていきたいと思っております。
2022年3月 山下賢治
ソース:NHK ニュース