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日本とフィリピン 初の「2プラス2」 防衛協力の強化で一致
2022-04-09 08:14:32

日本とフィリピンの外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」が初めて開かれ、海洋進出を強める中国を念頭に、東シナ海や南シナ海での緊張を高める行為に強く反対するとともに、両国の防衛協力を強化していくことで一致しました。
日本とフィリピンの初めての「2プラス2」は、日本側から林外務大臣と岸防衛大臣が、フィリピン側からロクシン外相とロレンザーナ国防相が出席し、東京都内で行われました。
冒頭、林大臣は「中国による力を背景とした一方的な現状変更の試みは東シナ海や南シナ海でも継続しており、われわれは国際秩序に対する多くの挑戦に直面している」と述べました。
協議で取りまとめられた共同声明では、海洋進出を強める中国を念頭に、東シナ海や南シナ海の状況に深刻な懸念を表明し、緊張を高める行為に強く反対しました。
そして、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり、悲惨な人道上の影響が出ていると非難するとともに、こうした侵攻は、力による一方的な現状変更を認めない国際秩序の根幹を危うくし、ヨーロッパにとどまらずアジアにも影響を及ぼすという認識を共有しました。
また、日本・フィリピン両国の間で防衛装備品や技術の移転を進めるとともに、自衛隊とフィリピン軍との間で物品などの相互提供を円滑にするための枠組みについて検討を始めるなど、防衛協力を強化していくことで一致しました。
ソース:NHK ニュース