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ウクライナからの避難ひなんしゃ 支援しえん必要ひつよう手続てつづ迅速じんそく課題かだい

2022-04-24 09:08:59

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ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうから24にちで2か月かげつとなります。これまでに日本にっぽん避難ひなんしてきたひとは680にんえていますが、住民じゅうみん登録とうろくなど必要ひつよう在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうおこなったひとはおよそ3にんに1にんで、支援しえん必要ひつよう手続てつづ迅速じんそくすすめられるかが課題かだいとなっています。

政府せいふはウクライナからの避難ひなんみん積極せっきょくてき受け入うけいれる方針ほうしんで、日本にっぽん避難ひなんしてきたひとは23にちまでに680にんえています。

避難ひなんしてきたひとたちには90日間にちかんの「短期たんき滞在たいざい」の在留ざいりゅう資格しかく付与ふよされ、本人ほんにん希望きぼうすれば就労しゅうろう可能かのうで1年間ねんかん滞在たいざいできる特定とくてい活動かつどう」の在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうできます。

この在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうすると、住民じゅうみん登録とうろくをして国民こくみん健康けんこう保険ほけん加入かにゅうしたり、銀行ぎんこう口座こうざ開設かいせつしたりすることができますが、出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理かんりちょうによりますと、今月こんげつ20にち時点じてん在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうしたひとは214にん全体ぜんたいおよそ3ぶん1だということです。

また出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理かんりちょうには自治体じちたい企業きぎょうなどから住居じゅうきょ就労しゅうろうさきなどの支援しえん申し出もうしでが、今月こんげつ21にち時点じてんで1271けんせられているということですが、これら情報じょうほう提供ていきょうもとづいて本格ほんかくてき支援しえんはじまるのは来月らいげつ以降いこうなる見通みとおです。

軍事ぐんじ侵攻しんこうから2か月かげつがたち、避難ひなん生活せいかつ長期ちょうき予想よそうされるなか、くに自治体じちたい連携れんけいして、支援しえん必要ひつよう手続てつづ迅速じんそくすすめられるかが課題かだいとなっています。

在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうした避難ひなんしゃ

埼玉さいたまけんむすめのもとに先月せんげつ避難ひなんしてきた夫妻ふさい日本にっぽんでの生活せいかつ長期ちょうき見据みすえ、在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうし、25にち市役所しやくしょ住民じゅうみん登録とうろくおこな予定よていです。
一方いっぽう避難ひなん生活せいかつが1か月かげつえるなか、日本にっぽんはなせないひとたちを受け入うけいれている親族しんぞくも、手続てつづへの付き添つきそ生活せいかつのサポートに疲労ひろうストレスかんはじめています。

ウクライナ東部とうぶんでいたリボフ・ヴィルリッチさん(59)は、のセルヒィ・ヴィルリッチさん(66)、まごのブラッド・ブラウンさん(12)とともに埼玉さいたまけん坂戸さかどんでいるむすめ根本こんぽんユリアさん夫妻ふさいたよって、先月せんげつ10にち入国にゅうこくし、一緒いっしょ生活せいかつしています。

3にんは、住民じゅうみん登録とうろく銀行ぎんこう口座こうざ開設かいせつなど必要ひつよう在留ざいりゅう資格しかく変更へんこう先月せんげつ下旬げじゅん申請しんせいし、およそ1か月かげつたった22にち変更へんこうみとめられました。

そして、ユリアさん夫妻ふさいくるまで、およそ1時間じかんかけてさいたまある入国にゅうこく管理かんりきょく出張しゅっちょうしょかうと、窓口まどぐちで3時間じかんったあと、在留ざいりゅうカード受け取うけとことができました。3にんは25にち市役所しやくしょ住民じゅうみん登録とうろくおこな予定よていです。

リボフさんは「すこ時間じかんがかかりましたが、ようやく在留ざいりゅうカードにすることができました。なに仕事しごとをやりたい気持きもつよので本格ほんかくてき仕事しごとさがしたいです」とはなしていました。
一方いっぽう、ユリアさんは5さいども育児いくじにもわれていて、避難ひなん生活せいかつが1か月かげつえるなか、日本にっぽんはなせない両親りょうしんたちのサポートと育児いくじ両立りょうりつつかストレスかんじています。

両親りょうしん病院びょういん役所やくしょ手続てつづ買い物かいものなどかけるさいには、かなら付き添つきそっているということです。

ユリアさんは「家族かぞくいのち一番いちばん大事だいじなので、ちかいて無事ぶじでいてくれるのはうれしいですが、つねサポートが必要ひつよう状態じょうたいなのでストレスつかがたまっている部分ぶぶんもあります。すこでも支援しえんある負担ふたんすくなくなるおもいます」とはなしていました。

東京とうきょう23 支援しえん現状げんじょう

ウクライナから避難ひなんしてきたひとへの支援しえんなどについて、今月こんげつ21にちと22にち東京とうきょう23いたところ、「避難ひなんしゃ人数にんずうなどの把握はあくができないため支援しえんさくがつくれない」といったこえていて、避難ひなんしてきたひと把握はあく支援しえんにつなげるために必要ひつようなる在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうなどがすすんでいない状況じょうきょう浮き彫うきぼになっています。

このなかで、ウクライナから避難ひなんしてきたひとがいるか東京とうきょう23いたところ、7つのが「居住きょじゅうしている」と回答かいとうした一方いっぽう、16のは「居住きょじゅうしていない」「把握はあくしていない」など回答かいとうしました。

そして避難ひなんしてきたひとへの独自どくじ支援しえんについては「ある」が10の、「検討けんとうちゅうまたは「ない」が13のとなっています。

ある」とした独自どくじ支援しえんとしてウクライナ通訳つうやくいた相談そうだん窓口まどぐち設置せっち一時いちじきん支給しきゅう自動じどう翻訳ほんやく貸し出かしだなどげています。

また独自どくじ支援しえんを「検討けんとうちゅうまたは「ない」としたからは「避難ひなんしゃ人数にんずうなど把握はあくができないため支援しえんさくがつくれない」といったこえていて、自治体じちたい避難ひなんしてきたひと把握はあくして支援しえんするために必要ひつようなる在留ざいりゅう資格しかく変更へんこうなどがすすんでいない状況じょうきょう浮き彫うきぼになっています。

江戸川えどがわ生活せいかつ振興しんこう後藤ごとうたかし部長ぶちょうは「独自どくじ友人ゆうじん知人ちじんたよってきたひと把握はあくむずかしい状況じょうきょうにあり、支援しえんにつなげにくい。在留ざいりゅう資格しかく変更へんこう住民じゅうみん登録とうろくをしてもらえれば病気びょうきやけが、ども学校がっこうなど区民くみんとしてサービスけられるので、申請しんせいお願おねがします」とはなしていました。
難民なんみん移民いみんに関にかんする政策せいさくくわしい名城めいじょう大学だいがく法学部ほうがくぶ近藤こんどうあつし教授きょうじゅは「避難ひなんしゃがどこにんでいるかを自治体じちたい把握はあくしたり、支援しえん団体だんたい情報じょうほうつたえたりするうえでも、できるだけすみやか住民じゅうみん登録とうろくおこなわれることがのぞましいそのためにもくに在留ざいりゅう資格しかく切り替きりかえることの重要じゅうようせい避難ひなんしたひとたちに積極せっきょくてき情報じょうほう発信はっしんしてつたえることが重要じゅうようだ」と指摘してきしました。

そのうえで、「避難ひなんしてきたひとのサポートを家族かぞく知人ちじんだけでになのは非常ひじょうむずかしい住民じゅうみん登録とうろくすみやかったうえで、自治体じちたい企業きぎょう民間みんかん団体だんたい連絡れんらく取り合とりあってそのひとおうじたサポートのメニュー体制たいせいつくことが必要ひつようだ」とはなしています。

受け入うけいさきがないひとたちへの支援しえん

ウクライナから避難ひなんしたひとたちのうち日本にっぽん親族しんぞく知人ちじんなど受け入うけいさきがないひとについては、政府せいふ一時いちじ滞在たいざいさきのホテル確保かくほし、政府せいふ委託いたくけた公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんの「アジア福祉ふくし教育きょういく財団ざいだん」の難民なんみん事業じぎょう本部ほんぶ食事しょくじ提供ていきょうなど生活せいかつ支援しえんをしています。

ホテル滞在たいざいちゅうは、1にちたり1にん1000えんその後そのごは1にちたり2400えんなど生活せいかつ一時いちじきん支給しきゅうされ、医療いりょう就労しゅうろう支援しえんなどにかかる費用ひようについても必要ひつようおうじてくに実費じっぴ負担ふたんする方針ほうしんです。

日本にっぽん親族しんぞくなど受け入うけいさきがあるひとについては、日本にっぽん財団ざいだんが3年間ねんかんで50おくえんあま拠出きょしゅつ生活せいかつとして年間ねんかん1にん100まんえんなどが支給しきゅうされます。

日本にっぽん財団ざいだんには、今月こんげつ20にち受け付うけつ開始かいしから22にち午後ごご5までに142にんぶん申請しんせいされ、書類しょるい審査しんさなど準備じゅんびととのえば、来月らいげつ以降いこう支給しきゅうはじめるということです。
ソース:NHK ニュース