知床しれとこ 観光かんこう船せん遭難そうなん 乗客じょうきゃくの携帯けいたい電話でんわで海保かいほに通報つうほう

北海道ほっかいどうの知床しれとこ半島はんとう沖おきで26人にんが乗のった観光かんこう船せんが沈没ちんぼつした事故じこで、観光かんこう船せんから海上かいじょう保安庁ほあんちょうへの通報つうほうに乗客じょうきゃくの携帯けいたい電話でんわが使つかわれていたことが関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで分わかりました。
船ふねから会社かいしゃへの連絡れんらくも乗客じょうきゃくの携帯けいたい電話でんわから発信はっしんされたものがあり、海上かいじょう保安庁ほあんちょうは、観光かんこう船せんが通信つうしん設備せつびとして申請しんせいした携帯けいたい電話でんわがつながらなかった可能かのう性せいもあるとみて、調しらべることにしています。

23日にち、知床しれとこ半島はんとうの沖合おきあいで、26人にんを乗のせた観光かんこう船せん「KAZU 1」（かず・わん/19トン）が沈没ちんぼつし、30日にちまでの1週間しゅうかんに、捜索そうさくで見みつかった14人にんの死亡しぼうが確認かくにんされたほか、29日にち、海底かいていで船体せんたいが見みつかりました。

この事故じこで、当日とうじつの午後ごご1時じすぎに観光かんこう船せんから海上かいじょう保安庁ほあんちょうに通報つうほうがあった際さい、その連絡れんらく手段しゅだんとして乗客じょうきゃくの携帯けいたい電話でんわが使つかわれていたことが関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで分わかりました。

また、船ふねから会社かいしゃへの連絡れんらくが最後さいごに確認かくにんされている、午後ごご2時じごろのやり取やりとりについても、会社かいしゃ側がわは「乗客じょうきゃくの携帯けいたい電話でんわからかかってきた」と説明せつめいしているということです。

事故じこの3日にち前まえに行おこなわれた国くにによる船舶せんぱく検査けんさでは、会社かいしゃ側がわが、搭載とうさいが義務ぎむづけられている陸上りくじょうとの通信つうしん設備せつびとして携帯けいたい電話でんわを申請しんせいし、申請しんせいがあったキャリアでは電波でんぱが届とどかないエリアがあるにもかかわらず、検査けんさを通過つうかしていたことが分わかっています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは国くにの検査けんさで申請しんせいされた観光かんこう船せんの携帯けいたい電話でんわがつながらなかった可能かのう性せいもあるとみて、調しらべることにしています。

ソース：NHK ニュース