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べいFRB 4かい連続れんぞく0.75%大幅おおはば利上りあ決定けってい インフレ抑制よくせい異例いれい対応たいおう

2022-11-03 01:37:53

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アメリカ中央ちゅうおう銀行ぎんこうにあたるFRB=連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじかいは2にちまでひらいた会合かいごうで、0.75%の大幅おおはば利上りあめました。4かい連続れんぞくで0.75%という異例いれい利上りあ踏み切ふみきり、記録きろくてきなインフレを抑え込おさえこ姿勢しせい鮮明せんめいにしました。

FRBは2にちまでの日間にちかん金融きんゆう政策せいさくめる会合かいごうひらき、記録きろくてきなインフレがつづいていることから政策せいさく金利きんりを0.75%引き上ひきあげることをめました。1かい利上りあとしては通常つうじょうの3ばい上げ幅あげはばです。

これまでに3かい連続れんぞくで0.75%の大幅おおはば利上りあめており、4かい連続れんぞくで0.75%の利上りあげという異例いれい対応たいおう継続けいぞくしました。これによって政策せいさく金利きんりは3.75%から4%のはばとなります。

一方いっぽう声明せいめいぶんでは今後こんご利上りあのペースについて「金融きんゆう政策せいさく経済けいざい活動かつどうインフレ影響えいきょうおよぼすのに時間じかんあることを考慮こうりょする」との文言もんごんくわわりました。記録きろくてきなインフレを抑え込おさえことともに金融きんゆう引き締ひきし行き過いきすぎることへのリスクに配慮はいりょしたものとみられます。

会合かいごうのパウエル議長ぎちょう記者きしゃ会見かいけんでは今後こんご利上りあペースについて質問しつもん相次あいつぎましたが議長ぎちょうは「利上りあげのペースをゆるめる時期じきいつかはやってくるがそれ次回じかい12つき会合かいごうなるその後そのご会合かいごうになるかはまっていない。12つき会合かいごう議論ぎろんすることになる」とべて利上りあはばをいつ縮小しゅくしょうするのか明言めいげんしませんでした。

パウエル議長ぎちょう任務にんむ完了かんりょうするまで現在げんざい方針ほうしんつづける

今回こんかい会合かいごう声明せいめいぶんでは今後こんご利上りあペースについて「金融きんゆう政策せいさく経済けいざい活動かつどうインフレ影響えいきょうおよぼすのに時間じかんあることを考慮こうりょする」との文言もんごんあらくわわり、会合かいごう記者きしゃ会見かいけんでもこの文言もんごんへの質問しつもん相次あいつぎました。

これについてパウエル議長ぎちょうは「金利きんり影響えいきょうけやすい住宅じゅうたく市場しじょうなどでは需要じゅよう落ち込おちこんでいるが大幅おおはば利上りあによってインフレおさまったことがはっきりするまでには時間じかんかる。リスクを管理かんりする観点かんてんからは金融きんゆう引き締ひきしめすぎる、またゆるめすぎるというミスおかさないようにしなくてはならない」とべました。

大幅おおはば利上りあつづけることで経済けいざい全体ぜんたいあく影響えいきょうひろがってしまうリスクは認識にんしきしていることをしめしたかたちです。

一方いっぽうで、利上りあのペースについては「ゆるめる時期じきいつかはやってくるがまだみちなかであり次回じかい12つき会合かいごうなるその後そのご会合かいごうになるかはまっていない。12つき会合かいごう議論ぎろんすることになる」とべて利上りあはばをいつ縮小しゅくしょうするか明言めいげんしませんでした。

そのうえでパウエル議長ぎちょう最終さいしゅうてき金利きんり到達とうたつてんは9つき会合かいごう議論ぎろんしたときよりもたかくなるとの見通みとおしめしたうえで、「利上りあ停止ていしかんがえるのはあまりに時期じき尚早しょうそうだ。歴史れきしはやまった金融きんゆう緩和かんわつよいましめている。任務にんむ完了かんりょうするまで現在げんざい方針ほうしんつづけるなどべて記録きろくてきなインフレをおさえこむため万全ばんぜん対応たいおうをとる姿勢しせいあらためて強調きょうちょうしました。

べい専門せんもん金融きんゆう引き締ひきし積極せっきょくてき

ニューヨークの「MUFGセキュリティーズアメリカ」で経済けいざい全般ぜんぱん戦略せんりゃく部門ぶもん責任せきにんしゃつとめるジョージ・ゴンカルベスはFRB=連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじかいのパウエル議長ぎちょう会見かいけんについて「金融きんゆう引き締ひきしめに積極せっきょくてき発言はつげんだったとかんじた。もっとおどろいたのは大幅おおはば金利きんりつづけたあとの政策せいさく金利きんり水準すいじゅん想定そうていよりもたかくなる市場しじょうらせたことだった。さらに利上りあ一時いちじ停止ていしすることをかんがえるのは時期じき尚早しょうそうだとも発言はつげんした。こうしたことをかんがえるアメリカ経済けいざい金融きんゆう市場しじょうなにわることがきるまで大幅おおはば利上りあつづのではないかとている」とはなしています。

日本にっぽん専門せんもん期待きたいかんがはがれた」

岡三おかさん証券しょうけんニューヨーク駐在ちゅうざいいん事務所じむしょ吉田よしだつかさ所長しょちょうはFRBのパウエル議長ぎちょう記者きしゃ会見かいけんについて「利上りあ一時いちじ停止ていしかんがえるのは時期じき尚早しょうそうだとくぎをしたほか最終さいしゅうてき利上りあげの到達とうたつてん以前いぜんよりもたか水準すいじゅんなるとの見通みとおしめし、総合そうごうてき金融きんゆう引き締ひきしてきなメッセージおおかった。事前じぜんにはFRBが利上りあペースをゆるめるのではないかとの観測かんそくていたのでその期待きたいかんがはがれるかたちになった」とべ、株価かぶか下落げらく要因よういんになったと説明せつめいしました。

そのうえで、吉田よしだ所長しょちょうは「重要じゅうようなのは利上りあどの水準すいじゅんまでおこなわれるかだ。いまインフレ非常ひじょうひっ迫ひっぱくした労働ろうどう市場しじょう背景はいけいあるので雇用こよう情勢じょうせい中心ちゅうしん経済けいざい指標しひょういく必要ひつようがある」とはなしていました。

異例いれい利上りあ これまでの経緯けいい

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいしたおととし、2020ねん3つき金融きんゆう市場しじょう動揺どうようおさえるため、FRBは政策せいさく金利きんりを0.5%、1%と相次あいついで緊急きんきゅう利下りさ実施じっしゼロ金利きんり政策せいさく導入どうにゅうしました。

去年きょねん12つき以降いこう消費しょうひしゃ物価ぶっかが7%以上いじょうとなりインフレ加速かそくしたことからFRBは3つき会合かいごうで0.25%の利上りあめてゼロ金利きんり政策せいさく解除かいじょ金融きんゆう引き締ひきしへと転換てんかんします。利上りあは3ねん3か月かげつぶりでした。

さらに5つき会合かいごうで22ねんぶりとなる0.5%の利上りあと、「量的りょうてき引き締ひきし」とばれる金融きんゆう資産しさん圧縮あっしゅく乗り出のりだこともめました。

しかしその後そのごインフレ収束しゅうそくきざえず6つきと7つき会合かいごうで2かい連続れんぞくで0.75%という大幅おおはば利上りあめました。

こうしたなか、パウエル議長ぎちょう先月せんげつ下旬げじゅんアメリカ西部せいぶワイオミングしゅうひらかれたシンポジウム「ジャクソンホール会議かいぎ」で講演こうえんおこな記録きろくてきなインフレを抑え込おさえこための金融きんゆう引き締ひきしについて「やり遂やりとげるまでやりつづけなければならない」とべて、利上りあ継続けいぞくする姿勢しせい鮮明せんめいにしました。

そしてインフレ抑え込おさえこには家計かけい企業きぎょうなんらかのいたをもたらすことになるそれけられないコストだ。ただ物価ぶっか安定あんてい取り戻とりもどことに失敗しっぱいすればもっとおおきないたともなことになる」とべてつよ決意けついしめしました。

ただその後そのご発表はっぴょうされた8つき消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう市場しじょう予想よそう上回うわまわまえとしおなつきくらべて8.3%の上昇じょうしょうとなりました。

このためFRBは9つき会合かいごうで3かい連続れんぞくで0.75%という異例いれい利上りあ踏み切ふみきります。

しかし、10つき中旬ちゅうじゅん発表はっぴょうされた9つき消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすうまえとしおなつきくらべて8.2%の上昇じょうしょうとなり、市場しじょう予想よそう上回うわまわりました。

さらに変動へんどうおおきい食品しょくひんエネルギーのぞいた物価ぶっか指数しすうでも6.6%の上昇じょうしょうと、上げ幅あげはばは1982ねん8つき以来いらいおよそ40ねんぶりの水準すいじゅんとなり、記録きろくてきなインフレがつづいていることがあらためて浮き彫うきぼになりました。
ソース:NHK ニュース