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日銀にちぎん 植田うえだ総裁そうさい はつ政策せいさく決定けってい金融きんゆう緩和かんわさく維持いじ会見かいけんくわしく】

2023-04-28 07:50:50

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日銀にちぎん植田うえだ総裁そうさいは、今月こんげつ9にち就任しゅうにんしてからはじめてなる金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうのぞみました。
最初さいしょ政策せいさく決定けっていは、いまだい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわさくの「維持いじ」でした。
植田うえだ総裁そうさい午後ごご3時半じはんから記者きしゃ会見かいけんおこないました。
記者きしゃ会見かいけんでの植田うえだ総裁そうさい発言はつげんくわしくお伝おつたします。

16:30すぎ 会見かいけん終了しゅうりょう

植田うえだ総裁そうさい記者きしゃ会見かいけんは、45分間ふんかん予定よていを15ふんあまオーバーして、午後ごご4時半じはんすぎに終了しゅうりょうしました。

将来しょうらい かなら役に立やくにた知見ちけんなる

植田うえだ総裁そうさいは、レビューの期間きかんが25年間ねんかんあることの理由りゆうについて、「毎回まいかい毎回まいかい決定けってい会合かいごう決定けってい適切てきせつであったか、そうでないかという観点かんてんよりも、その当時とうじ使つかわれていた政策せいさく手段しゅだんたとえば、そのすこまえ時間じかんじく政策せいさくであったり、そのすこしあとから量的りょうてき緩和かんわ政策せいさくになったり、そういうものがこの25年間ねんかん振り返ふりかえってみると、どれくらいの効果こうかち、効果こうかもし期待きたいされたほどではなかったとすると、どういう外的がいてき条件じょうけんあるいはやり方やりかたのまずさ、そういうこと影響えいきょうしたのかということを分析ぶんせきするということだ」とべました。

そのうえでレビューの必要ひつようせいについては、「将来しょうらいかりそういう状況じょうきょうもう一度もういちどおちいったときに、かなら役に立やくにた知見ちけんなるのではないかとおもった次第しだいだ」とべました。

政策せいさく効果こうか副作用ふくさよう つね注意深ちゅういぶか分析ぶんせき

植田うえだ総裁そうさいは、いま金融きんゆう緩和かんわさく見直みなおべきではないかという質問しつもんに対にたいして、「もう少もうすこ基調きちょうてきなインフレりつが2%にとどいたといえるまでには、時間じかんがかかりそうであり、現行げんこう金融きんゆう緩和かんわ継続けいぞくするというは基本きほんだ。ただし、副作用ふくさようもところどころにていることもみとめざるをえない。これに関にかんしては、現在げんざいなにかをかんがえてるというわけではないが、政策せいさく効果こうか副作用ふくさようバランス間違まちがないようにつね注意深ちゅういぶか分析ぶんせきし、できるかぎり情報じょうほう発信はっしんをしていきたいとおもっている」とべました。

任期にんきちゅうにレビューを役立やくだてたい”

植田うえだ総裁そうさい金融きんゆう緩和かんわさくのレビューの期間きかんを1ねんから1ねんはん程度ていどとしている理由りゆうについて、「1ねんはん厳密げんみつめているわけではないが、その1つのこたとしては、わたしふく総裁そうさい任期にんきが5ねんなので、その任期にんきちゅうある程度あるていどのレビューの結果けっかして、それのこ任期にんきである程度ていどやくてたいという問題もんだい意識いしきです」とべました。

欧米おうべい金融きんゆう不安ふあん いま一応いちおう 安定あんていしている状態じょうたい

アメリカ銀行ぎんこう経営けいえい破綻はたん相次あいつなど3つき以降いこう欧米おうべいひろがった金融きんゆう不安ふあんについて植田うえだ総裁そうさいは、「欧米おうべい金融きんゆう当局とうきょく非常ひじょう素早すばや対応たいおうしたことと、金融きんゆう不安ふあんひろがりのもとが個別こべつ銀行ぎんこう問題もんだいであったという認識にんしきひろまったことで、市場しじょういま一応いちおう安定あんていしている状態じょうたいある」とべました。

そのうえで、「アメリカなどでは、潜在せんざいてき中堅ちゅうけん銀行ぎんこうに対にたいする不安ふあんのこっているとおもし、今後こんご、そういうことがどういうかたちであらわれてくるか、注意深ちゅういぶか見守みまもっていかないといけない状態じょうたいあるてん間違まちがない。経済けいざい先行さきゆをめぐる確実かくじつせいたかまりというてん織り込おりこんだうえで、きょうの政策せいさく決定けってい政策せいさく決定けっていになっている」とべました。

過去かこ緩和かんわ 十分じゅうぶん成功せいこうおさめてこなった”

植田うえだ総裁そうさいは、過去かこ25年間ねんかん金融きんゆう緩和かんわ政策せいさく効果こうか発揮はっきしてこなかったという観点かんてんから、レビューを実施じっしするのかという質問しつもんに対にたい、「むずかしいところだが、わたしかんがでは効果こうかある程度あるていどていて、それぞれ時点じてんにおいて、政策せいさくあるいは時期じきによって濃淡のうたんちがはあるにせよ、効果こうかはあったとおもっている。ただし、現時点げんじてんでの判断はんだん基準きじゅんたとえば2%のインフレ目標もくひょう達成たっせいするというところまで、インフレりつ持ち上もちあげる意味いみでは、なかなか十分じゅうぶん成功せいこうおさめてこなかったとおも」とべました。

安定あんていてきな2%の可能かのうせい てきている”

植田うえだ総裁そうさいは、2%の物価ぶっか目標もくひょうについて「基調きちょうてきインフラりつ徐々じょじょ上昇じょうしょうつづけていて、安定あんていてきな2%の可能かのうせいてはきている」とべました。

そして今回こんかい実施じっしめた金融きんゆう緩和かんわさくのレビューは目先めさき政策せいさく変更へんこう結び付むすびつけておこなものではないものの、「すこロングレンジのはなしにはなるが、うまくいったとき、あるいはうまくいかなかったとき、そういうところをにらんで、用意よういをしておこうというタイミングだとおもった次第しだいだ」とべました。

“レビューは幅広はばひろ意見いけん

金融きんゆう緩和かんわさくのレビューの実施じっし方法ほうほうについて植田うえだ総裁そうさいは、「内部ないぶのスタッフによる分析ぶんせきが1つの中心ちゅうしんなるおもっている。それくわえて、外部がいぶ有識者ゆうしきしゃまねいたちいさな研究けんきゅうかいとか、あるいは外部がいぶ学者がくしゃなどに対にたいする個別こべつのヒアリング。さらには、もう少もうすこ幅広はばひろそう方々かたがた意見いけんうかがということで金融きんゆう経済けいざい懇談こんだんかいなど利用りようしてみたり、日銀にちぎん支店してん事務所じむしょのネットワークを幅広はばひろ利用りようして、いろいろ方々かたがたとの意見いけん交換こうかんおこなこともふくめてとおもっている」とべました。

そのうえで、「特定とくてい政策せいさくということではなく、この間このかんったさまざまな政策せいさく効果こうか副作用ふくさようなるべく幅広はばひろ点検てんけんしていくのが目的もくてきだ」とべました。

“レビュー実施じっしちゅう 政策せいさく変更へんこうはありこと”

植田うえだ総裁そうさいは、金融きんゆう緩和かんわさくのレビューを実施じっししている1ねんから1ねんはん政策せいさく変更へんこうおこなわれる可能かのうせいわれ、「その時々ときどき必要ひつよう政策せいさく変更へんこうは、1ねんはんであっても、毎回まいかい政策せいさく決定けってい会合かいごう議論ぎろんして必要ひつようがあれば,
実行じっこうするというスタンスだ。現在げんざい基調きちょうてきなインフレりつ持続じぞくてき安定あんていてきに2%にはたっしていないという判断はんだんだが、これが1ねんはんわる可能かのうせいはゼロではないわけで、そうすれば当然とうぜんそれともなって政策せいさく変更へんこうはありうることになるかとおも」とべました。

もう少もうすこ辛抱しんぼうして粘り強ねばりづよ金融きんゆう緩和かんわつづけたい”

日銀にちぎん今後こんご物価ぶっかについて今年度こんねんど後半こうはんがり、来年度らいねんど日銀にちぎん目標もくひょうとする2%に上昇じょうしょうするという見通みとおしめしました。

植田うえだ総裁そうさいは、「がっていくところまでは、ある程度あるていど確度かくどえているが、がっていったあと反転はんてんして、またがってくるというところにはさまざまな前提ぜんてい必要ひつようで、それ本当ほんとう今後こんごたされていくかどうか、そういうてんについては確実かくじつせいたかという判断はんだんおおほうがおちかとおも」とべました。

そのうえで、「ならしてみると2%にちか数字すうじつづいているが、もう少もうすこ辛抱しんぼうして粘り強ねばりづよ金融きんゆう緩和かんわつづけたいというのが正直しょうじき気持きもだ」とべました。

“レビューは将来しょうらい政策せいさく運営うんえい有益ゆうえき知見ちけんため”

日銀にちぎんは、金融きんゆう緩和かんわさくについてのレビューを実施じっしすることをめましたが、その理由りゆうについて植田うえだ総裁そうさいは、「わが国わがくに経済けいざいがデフレにおちいった1990年代ねんだい後半こうはん以降いこう、25年間ねんかんというながきにわたって物価ぶっか安定あんてい実現じつげん課題かだいとなってきた。その間そのかん、さまざまな金融きんゆう緩和かんわさく実施じっしされてきた。こうした金融きんゆう緩和かんわさくは、わが国わがくに経済けいざい物価ぶっか金融きんゆう幅広はばひろ分野ぶんや相互そうご関連かんれんし、影響えいきょうおよぼしている。そうした相互そうご関係かんけい念頭ねんとうきつつ、この間このかん金融きんゆう政策せいさく運営うんえいについてさらに理解りかいふかめ、将来しょうらい政策せいさく運営うんえいにとって有益ゆうえき知見ちけんため、多角たかくてきなレビューをおこなことにした」とべました。

さらに、「将来しょうらい政策せいさく運営うんえいいろいろ可能かのうせい念頭ねんとういて、現時点げんじてんで、すこなが時間じかんをかけて。過去かこ振り返ふりかえっておこうということだ。どういう種類しゅるい政策せいさく運営うんえいにつながるのかということは現時点げんじてんではまっていない」とべました。

粘り強ねばりづよ金融きんゆう緩和かんわ継続けいぞく

植田うえだ総裁そうさい今後こんご金融きんゆう政策せいさく運営うんえい方針ほうしんについて、「引き締ひきしおくれて、2%をえるインフレりつ持続じぞくするリスクよりも、拙速せっそく引き締ひきしめによって、2%を実現じつげんできなくなるリスクのほうがおおきく、基調きちょうてきなインフレりつ上昇じょうしょうことのコストはおおきくないと判断はんだんしている。したがって金融きんゆう政策せいさく運営うんえい基本きほん方針ほうしんとしては、経済けいざい物価ぶっか金融きんゆう情勢じょうせいおうじて機動きどうてき対応たいおうしつつ、粘り強ねばりづよ金融きんゆう緩和かんわ継続けいぞくしていくことで、賃金ちんぎん上昇じょうしょうともなかたちで、2%の物価ぶっか安定あんてい目標もくひょう持続じぞくてき安定あんていてき実現じつげんすることを目指めざしていく方針ほうしんだ」とべました。

15:30 会見かいけんはじまる

植田うえだ総裁そうさい着席ちゃくせきし、午後ごご330ふん記者きしゃ会見かいけんはじまりました。

植田うえだ総裁そうさい冒頭ぼうとうで、「長短ちょうたん金利きんり操作そうさいわゆるイールドカーブコントロールのもとでの金融きんゆう市場しじょう調節ちょうせつ方針ほうしんについて現状げんじょう維持いじとすることを全員ぜんいん一致いっちめました」とべました。
また、「先行さきゆ金融きんゆう政策せいさく運営うんえいに関にかんする方針ほうしん整理せいり明確めいかくしたほか、過去かこ25年間ねんかん実施じっししてきた金融きんゆう政策せいさく運営うんえいについて、多角たかくてきなレビューを実施じっしすることを決定けっていした」とべました。

まもなく会見かいけん

植田うえだ総裁そうさい記者きしゃ会見かいけんは、東京とうきょう 日本橋にほんばし本石もといしまちにある日銀にちぎん本店ほんてんひらかれます。
金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうのあと、毎回まいかいひらかれています。
会見かいけんでは、まず植田うえだ総裁そうさい会合かいごうでの決定けってい事項じこう説明せつめい
その後そのご記者きしゃからの質問しつもんこたえます。

記者きしゃ会見かいけんでの注目ちゅうもくてん

今後こんご金融きんゆう政策せいさくは?】
まず、日銀にちぎん今回こんかい公表こうひょうぶん粘り強ねばりづよ金融きんゆう緩和かんわつづけることを表明ひょうめいし、つぎのように明記めいきしました。
賃金ちんぎん上昇じょうしょうともなかたちで、2%の「物価ぶっか安定あんてい目標もくひょう」を持続じぞくてき安定あんていてき実現じつげんすることを目指めざしていく
賃金ちんぎん上昇じょうしょう」と「物価ぶっか上昇じょうしょう」のこう循環じゅんかん必要ひつようだという姿勢しせい強調きょうちょうしたかたちです。

そして焦点しょうてん物価ぶっか上昇じょうしょうりつについて、つぎのような見通みとおしめしました。
▽2023年度ねんど +1.8%
▽2024年度ねんど +2.0%
▽2025年度ねんど +1.6%

植田うえだ総裁そうさい国会こっかいで、物価ぶっか基調きちょうてきうごが2%にとどという見通みとおになれば金融きんゆう緩和かんわさく正常せいじょう方向ほうこうかうとしたうえで、「基調きちょうてき物価ぶっか見通みとおしとは、半年はんとしさき、1ねんさき、1ねんはんさきわたしどもの物価ぶっか見通みとおしがかなりつよ2%前後ぜんごになり、しかもそれについての見通みとおしの確度かくどたかまったと認識にんしきできるようなものと漠然ばくぜんかんがえている」とべています。

今回こんかいしめした物価ぶっか見通みとおにもとづいて、今後こんごどのような金融きんゆう政策せいさく運営うんえいにあたるのか、植田うえだ総裁そうさい説明せつめい注目ちゅうもくされます。

金融きんゆう緩和かんわさくのレビュー】
また日銀にちぎんは1990年代ねんだい後半こうはん以降いこうつづけてきたさまざまな金融きんゆう緩和かんわさくについて1ねんから1ねんはん程度ていどをかけて多角たかくてきにレビューをおこなことをめました。

こうした政策せいさくレビューはアメリカ中央ちゅうおう銀行ぎんこうにあたるFRB=連邦れんぽう制度せいど準備じゅんび理事りじかいやヨーロッパ中央ちゅうおう銀行ぎんこうおこなってきました。

レビューでは日本にっぽんでデフレが長期ちょうきかんつづいた原因げんいんや、金融きんゆう緩和かんわさく効果こうかそれ副作用ふくさようなどについて時間じかんをかけて検証けんしょうし、今後こんご金融きんゆう政策せいさく運営うんえいにいかすねらいがあるとみられます。

これが、今後こんご政策せいさく運営うんえい金融きんゆう緩和かんわさく出口でぐちどうつながっていくかもポイントです。

株価かぶか300えん以上いじょう値上ねあがり

日銀にちぎん植田うえだ総裁そうさいのもとではじめてなる金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうだい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわさく維持いじめたことをけて、東京とうきょう株式かぶしき市場しじょう日経にっけい平均へいきん株価かぶか一時いちじ、300えん以上いじょう値上ねあがりしました。
東京とうきょう市場しじょうでは輸出ゆしゅつ関連かんれん中心ちゅうしん注文ちゅうもんひろがり、ほぼ全面ぜんめんだか展開てんかいです。

長期ちょうき金利きんり低下ていかに”

日銀にちぎん植田うえだ総裁そうさいのもとではじめてなる金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうだい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわさく維持いじめたことをけて、きょうの債券さいけん市場しじょうでは、日本にっぽん国債こくさいうごました。
長期ちょうき金利きんり発表はっぴょうまえの0.465%から、一時いちじ、0.420%まで低下ていかしました。

えんやすすす

日銀にちぎん植田うえだ総裁そうさいのもとではじめてなる金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうで、だい規模きぼ金融きんゆう緩和かんわさく維持いじめたことをけて、外国がいこく為替かわせ市場しじょうではえんうごました。
えん相場そうばは、決定けってい内容ないよう発表はっぴょうまえは1ドル=133えんだい後半こうはんでしたが134えんだいなかまで値下ねさがりしました。
ソース:NHK ニュース