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新型しんがたコロナ「後遺症こういしょう診療しんりょう報酬ほうしゅう加算かさん対応たいおう強化きょうかのねらいは

2023-05-01 09:32:58

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新型しんがたコロナウイルスの後遺症こういしょうについて、厚生こうせい労働ろうどうしょうは5るいへの移行いこうはよりおお医療いりょう機関きかん患者かんじゃ受け入うけいうながため医療いりょう機関きかん支払しはらわれる診療しんりょう報酬ほうしゅう加算かさんするなど対応たいおう強化きょうかすることになりました。

かかりつけなど地域ちいき医療いりょう機関きかん診療しんりょうする体制たいせい整備せいびすることなどがねらいです。

一方いっぽう患者かんじゃ受け入うけいれている医療いりょう機関きかんでは、後遺症こういしょうなやひとたちへの家族かぞく周囲しゅうい理解りかい支援しえん大切たいせつだと指摘してきしています。

後遺症こういしょう周囲しゅうい理解りかいされずに…

愛知あいち医科いか大学だいがくメディカルセンター馬場ばば研二けんじ医師いしは、2ねんまえから後遺症こういしょう症状しょうじょううったえる患者かんじゃ診療しんりょうにあたっています。

馬場ばば医師いしこれまでに対応たいおうした1009にん症状しょうじょうなど分析ぶんせきしたところ、もっとおおかった症状しょうじょうは、「けん怠けんたいかんとだるさ」で、オミクロンかぶ感染かんせんした患者かんじゃ半数はんすう以上いじょううったえていました。
後遺症こういしょう診断しんだんされたひと年齢ねんれいそうは20だいから50だいまでがおおく、ほとんどひとはコロナに感染かんせんした当初とうしょ症状しょうじょうは「軽症けいしょう」だったということです。

一方いっぽう後遺症こういしょうてから回復かいふくまでの期間きかんはオミクロンかぶ患者かんじゃ場合ばあい半数はんすう以上いじょうが「5か月かげつ以上いじょう」で、なかには1ねん以上いじょうくるしむひともいました。

乗り物のりものようになったり物忘ものわすなど記憶きおく障害しょうがいなやなど日常にちじょう生活せいかつ影響えいきょうケースすくなくないということです。

また馬場ばば医師いしは、「後遺症こういしょうあることが新型しんがたコロナウイルスと季節きせつせいインフルエンザのおおきなちがだ」と指摘してきしていますが、ひとによってさまざまな症状しょうじょうがある一方いっぽうでそうした実情じつじょうひろられておらず、周囲しゅうい理解りかいされずにくるしむ患者かんじゃすくなくないということです。
馬場ばば医師いしは「症状しょうじょうのつらさだけではなくて、社会しゃかい生活せいかつができないことに対にたいするあせやせつなさをかんじているほうすくなからずいます。いったん後遺症こういしょうなると、なおまでに非常ひじょう時間じかんかかるということも十分じゅうぶん理解りかいしてほしい」と家族かぞく職場しょくば学校がっこうなど理解りかい支援しえん大切たいせつだと指摘してきしています。

あつろうしょう後遺症こういしょう対応たいおう強化きょうか

新型しんがたコロナウイルスへの感染かんせんけん怠けんたいかん集中しゅうちゅうりょく低下ていかなど症状しょうじょうつづ後遺症こういしょう」について、厚生こうせい労働ろうどうしょうはかかりつけなど地域ちいき医療いりょう機関きかん診療しんりょうする体制たいせい整備せいび都道とどう府県ふけんもとめています。

5るいへの移行いこう感染かんせん対策たいさく個人こじん判断はんだんゆだねられますが、ウイルスの性質せいしつわっていないことや、流行りゅうこう今後こんごつづ見込みこまれることから、厚生こうせい労働ろうどうしょう後遺症こういしょうへの対応たいおう強化きょうかする方針ほうしんです。

具体ぐたいてきには、全国ぜんこく各地かくち後遺症こういしょう診療しんりょうにあたる医療いりょう機関きかんのリストを今週こんしゅうちゅうにもとりまとめて厚生こうせい労働ろうどうしょうのホームページなどことができるようにするほか後遺症こういしょう患者かんじゃ診療しんりょうした医療いりょう機関きかん支払しはらわれる診療しんりょう報酬ほうしゅうを5つき8にちから加算かさんすることにしています。

また新型しんがたコロナの後遺症こういしょうについては原因げんいん治療ちりょうほうなどわかっていないこともおおため、国内外こくないがい最新さいしん研究けんきゅう成果せいか診療しんりょう反映はんえいされるよう、医療いりょう機関きかん随時ずいじ情報じょうほう提供ていきょうしていく方針ほうしんです。

新型しんがたコロナの後遺症こういしょう代表だいひょうてき症状しょうじょう

厚生こうせい労働ろうどうしょうがまとめた医療いりょう機関きかん診療しんりょう手引てびしめされている新型しんがたコロナの後遺症こういしょう代表だいひょうてき症状しょうじょうです。

疲労ひろうかん倦怠けんたいかん、▽関節かんせつつう、▽筋肉きんにくつう、▽せき、▽たん、▽息切いきぎ、▽むねいたみ、▽脱毛だつもう、▽記憶きおく障害しょうがい、▽集中しゅうちゅうりょく低下ていか、▽頭痛ずつう、▽そもそもうつ、▽嗅覚きゅうかく障害しょうがい、▽味覚みかく障害しょうがい、▽どうき、▽下痢げり、▽腹痛はらいた、▽睡眠すいみん障害しょうがい、▽筋力きんりょく低下ていか

後遺症こういしょうについては原因げんいんなどわかっていないことがおおく、国内こくないがい調査ちょうさ研究けんきゅうつづけられています。

5るい移行いこうべつ課題かだい 一般いっぱん医療いりょうとの両立りょうりつ

一方いっぽう後遺症こういしょうほかにも課題かだいがあります。

患者かんじゃ受け入うけいれる病院びょういんでの一般いっぱん医療いりょうとの両立りょうりつです。

5るいへの移行いこう厚生こうせい労働ろうどうしょうはコロナ患者かんじゃ受け入うけいれる「コロナ病床びょうしょう」を段階だんかいてき廃止はいししながらすべての病院びょういん入院にゅういん患者かんじゃ受け入うけいれる体制たいせい目指めざしているからです。
横浜よこはま鶴見つるみある済生会さいせいかい横浜よこはま東部とうぶ病院びょういん」では、最大さいだいで50しょうの「コロナ病床びょうしょう」を確保かくほし、さらに専用せんよう病棟びょうとう重症じゅうしょうしゃ中等ちゅうとうしょう患者かんじゃ受け入うけいれてきました。

しかし医師いし看護かんご専用せんよう病棟びょうとう集中しゅうちゅうほか病棟びょうとうでコロナ以外いがい患者かんじゃ入院にゅういんことわなど影響えいきょうがあったことや、オミクロンかぶでは重症じゅうしょう低下ていかした一方いっぽうで、入院にゅういんちゅう高齢こうれい患者かんじゃ基礎きそ疾患しっかん悪化あっかさせるなどしてくなるケースおおかっため、去年きょねん3つきに、専用せんよう病棟びょうとう廃止はいししました。

その後そのごは、一般いっぱん医療いりょう両立りょうりつするため、腎臓じんぞう内科ないか循環じゅんかん内科ないかなど病棟びょうとうごとにコロナ患者かんじゃ受け入うけいれられる病室びょうしつ整備せいびし、それぞれ専門医せんもんい診療しんりょうにあたる体制たいせいをとっています。

この結果けっか、コロナ以外いがい患者かんじゃ入院にゅういんことわケースすくなくなったといいます。
さらにコロナで入院にゅういんしている高齢こうれいしゃ体力たいりょく低下ていかするのをふせため、医療いりょうようマスク防護ぼうごふくにつけた理学りがく療法りょうほうがリハビリをおこなっていて、重症じゅうしょうたきり状態じょうたいから日常にちじょう生活せいかつできるまでに回復かいふくし、退院たいいんした高齢こうれいしゃおおいるということです。
宮城みやぎもりあつし 医療いりょう連携れんけいセンターちょうは「オミクロンかぶでは、持病じびょうある患者かんじゃ高齢こうれい患者かんじゃ感染かんせんきっかけ持病じびょう悪化あっかさせるケース目立めだった。新型しんがたコロナの患者かんじゃとコロナ以外いがい患者かんじゃ両方りょうほう対応たいおうできる診療しんりょう体制たいせいつね維持いじしていくことが重要じゅうようだ」とはなしています。
またリハビリテーションセンター吉田よしだ公一こういち ふく部長ぶちょうは、「感染かんせん対策たいさく適切てきせつっていれば急性きゅうせい病院びょういんでも在宅ざいたくでもどこ医療いりょう機関きかんでもコロナのリスクをらして高齢こうれいしゃ体力たいりょく維持いじ向上こうじょうさせることはできるおもっています。今後こんご入院にゅういん患者かんじゃ受け入うけいはじめる病院びょういんには積極せっきょくてきにリハビリをおこなことを検討けんとうしてほしい」とうったえています。
ソース:NHK ニュース