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クレムリン無人機爆発 ロ側“テロ行為” ウ側“関与強く否定”
2023-05-04 10:02:48

ロシア大統領府は、ウクライナの無人機がプーチン大統領を狙って攻撃しようとしたと主張し、テロ行為だとして捜査を始めました。一方、ウクライナ側は関与を強く否定し、アメリカのシンクタンクはプーチン政権が自作自演をした可能性もあると指摘しています。
ロシア大統領府は3日、「2機の無人機がモスクワのクレムリンにある大統領府を攻撃しようとした」などと発表しました。
プーチン大統領を狙ったウクライナのゼレンスキー政権によるテロ行為だと主張したうえで報復措置をとるとしています。
これについてロシアのメディアは、無人機の攻撃は現地時間3日の午前2時ごろに行われたと伝えているほか、重大事件を扱う連邦捜査委員会が捜査を始めたと発表しました。
これに対し、ゼレンスキー大統領は関与を強く否定したうえで「プーチン大統領は国民を前進させるために何らかの動機づけが必要なのではないか」と述べました。
また、アメリカのブリンケン国務長官は「この件で確認できることはない。ロシア政府が言うことは到底うのみにはできず、何が事実かを見極めていく」と述べ、事実関係を調査中だとの立場を示しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は3日、プーチン政権の主張について「モスクワなどで防空能力が強化される中、無人機が防空システムをかいくぐり、クレムリンの上空で爆発や撃墜された可能性は極めて低い」として、ロシア側が侵攻を続けるため、新たな国民の動員に向けて自作自演を行った可能性もあるという見方を示しました。
また、今月9日にロシアで第2次世界大戦の戦勝記念日が迫る中、「クレムリンは、今回の出来事を利用して、式典を中止するか制限することを正当化する可能性がある」とも指摘しています。
ソース:NHK ニュース