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重力じゅうりょく」を観測かんそくする「KAGRA」のかがみ完成かんせい

2018-08-21 06:47:42

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東京とうきょう大学だいがくなど岐阜ぎふけん建設けんせつすすめる宇宙うちゅうからつたわる重力じゅうりょく」を観測かんそくする施設しせつ、「KAGRA」の心臓しんぞうひとつとなるかがみ完成かんせいし、21にち披露ひろうされました。「KAGRA」は来年らいねん本格ほんかくてき観測かんそく開始かいしする計画けいかくです。
「KAGRA」ようかがみ東京とうきょう大学だいがく日本にっぽんメーカーなどよっ製作せいさくし、そのひとつが21にち東京とうきょう大学だいがく披露ひろうされました。

直径ちょっけいは23センチあつさは15センチあり、素材そざい宝石ほうせきにも使つかわれる鉱石こうせきの「サファイア」でできています。

重力じゅうりょく観測かんそくする「KAGRA」は東京とうきょう大学だいがくなど岐阜ぎふけん飛騨ひだ地下ちか建設けんせつすすめている大型おおがた施設しせつで、える組み合くみあわせたながさんキロメートルあるほんのパイプのなかを、両端りょうたんかがみ反射はんしゃさせたレーザーのひかり往復おうふくする仕組しくです。

宇宙うちゅうから重力じゅうりょくつたわってくるとさんキロパイプがわずかにひずみ、なかはしレーザーこう往復おうふく時間じかん微妙びみょう変化へんかすることから、重力じゅうりょく検知けんちすることができます。

重力じゅうりょくは、水素すいそ原子げんしよりもちいさい空間くうかんちぢみの変化へんかとしてつたわってくるため、レーザーを反射はんしゃするかがみにはきわめてたか精度せいどもとめられます。KAGRAでは、氷点下ひょうてんかおよそ250かがみやすことで、誤差ごさやノイズの発生はっせい極限きょくげんまでおさえる世界せかいはつ技術ぎじゅつ採用さいようしたということです。東京とうきょう大学だいがくなどでは今後こんごかがみ取り付とりつけて、来年らいねん本格ほんかくてき観測かんそく開始かいしする計画けいかくです。

東京とうきょう大学だいがく宇宙うちゅうせん研究所けんきゅうじょ廣瀬ひろせ榮一えいいちとくにんじょきょうは「かがみがついに完成かんせいし、これから重力じゅうりょく観測かんそくするモードにはい人類じんるいらない宇宙うちゅうなぞいかけたい」とはなしています。

重力じゅうりょくとはちょう新星しんせい爆発ばくはつ天体てんたいどうしの衝突しょうとつなどで、時空じくうに「ゆがみ」が発生はっせいしてそれなみのようにつたわる現象げんしょうで、アインシュタインが存在そんざい予想よそうし、これまでにアメリカヨーロッパ施設しせつ観測かんそく成功せいこうしています。宇宙うちゅう成り立なりたちのなぞ解明かいめいにもつながるとされ、今後こんご、KAGRAの成果せいか期待きたいされます。
ソース:NHK ニュース