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風疹ふうしん 首都しゅとけん中心ちゅうしん患者かんじゃ増加ぞうか ワクチン接種せっしゅ検討けんとう

2018-08-28 07:04:45

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風疹ふうしん患者かんじゃえていて、今月こんげつ19にちまでに報告ほうこくされたことしの全国ぜんこく患者かんじゃすうは184にんと、まえしゅうよりさらに43にんえました。国立こくりつ感染かんせんしょう研究所けんきゅうじょは、妊娠にんしんちゅう女性じょせい感染かんせんするとあかちゃん障害しょうがいがでるそれあるため、とく今後こんご妊娠にんしんする可能かのうせいのある女性じょせい妊婦にんぷ家族かぞくなどはワクチン接種せっしゅ必要ひつよう検討けんとうしてほしいとしています。
風疹ふうしん発熱はつねつ発疹はっしんなど症状しょうじょうウイルスせい感染かんせんしょうで、妊娠にんしんちゅう女性じょせい感染かんせんすると、まれてくるあかちゃんみみ、それに心臓しんぞうなどに障害しょうがいきるおそれがあります。

先月せんげつ下旬げじゅん以降いこう首都しゅとけん中心ちゅうしん徐々じょじょ患者かんじゃえていて、全国ぜんこく医療いりょう機関きかんから今月こんげつ19にちまでに報告ほうこくされたことしの全国ぜんこく患者かんじゃすうは184にんと、まえしゅうよりさらに43にんえ、去年きょねんおととしいち年間ねんかん患者かんじゃすうをすでに上回うわまわっています。

都道とどう府県ふけんべつでは、千葉ちばけんで62にん東京とうきょうで47にん埼玉さいたまけんで11にん神奈川かながわけん福岡ふくおかけんきゅうにんなどとなっていて、首都しゅとけん患者かんじゃ全体ぜんたいおよそななわりめています。

国立こくりつ感染かんせんしょう研究所けんきゅうじょは、妊娠にんしんしているひとはワクチンを接種せっしゅすることができないため、今後こんご妊娠にんしん可能かのうせいがある女性じょせい妊婦にんぷ家族かぞくなどまわにいるひとで、風疹ふうしん感染かんせんした経験けいけんがなくワクチンをかい接種せっしゅした記録きろくもないひとは、ワクチンの接種せっしゅ検討けんとうしてほしいとしています。

患者かんじゃ 男性だんせい女性じょせいさんばい以上いじょう 30だい~50だいおお

国立こくりつ感染かんせんしょう研究所けんきゅうじょによりますと、風疹ふうしんのワクチンの定期ていき接種せっしゅ制度せいど年代ねんだいによってわってきました。

平成へいせいねん4月しがつにち以降いこうまれたひとは、男女だんじょともにかいのワクチン接種せっしゅおこなわれています。

それ以前いぜん制度せいどことなり、女性じょせいでは昭和しょうわ37ねん4月しがつにち以降いこうまれたひといちかいのワクチン接種せっしゅおこなわれました。それよりもうえ世代せだい女性じょせいはワクチンの定期ていき接種せっしゅはありませんでした。

一方いっぽう男性だんせいは、昭和しょうわ54ねん4月しがつにちから平成へいせいねん4月しがついちにちまでにまれたひといちかいのワクチンの接種せっしゅおこなわれました。しかし昭和しょうわ54ねん4月しがついちにち以前いぜんまれた男性だんせいいちかい接種せっしゅおこなわれていません。

このため、男性だんせいの39さい一部いちぶと40さい以上いじょう相対そうたいてき免疫めんえき十分じゅうぶんでないひとおおく、感染かんせんしやすい世代せだいとみられています。

ただ風疹ふうしん感染かんせんひろきていた比較ひかくてき高齢こうれいひとたちでは自然しぜん感染かんせん免疫めんえきあるひとすくなくないとみられています。

一方いっぽう、ワクチンの定期ていき接種せっしゅおこなわれている年代ねんだいでも、なんらかの事情じじょう接種せっしゅできなかったひと一定いっていすういるとみられています。

今月こんげつ19にちまでに風疹ふうしん感染かんせん報告ほうこくされた全国ぜんこくの184にん患者かんじゃ内訳うちわけをみると、性別せいべつ年齢ねんれいべつおおきながみられます。

性別せいべつると、男性だんせいが143にんなのに対にたいして女性じょせいが41にんと、男性だんせい患者かんじゃ女性じょせいさんばい以上いじょうのぼっています。

さらに男性だんせい年齢ねんれいべつにみると、30だいから50だい全体ぜんたいの79%をめています。

その一方いっぽうで、わか女性じょせいでも件数けんすうすくないものの感染かんせん確認かくにんされていて、ことしはこれまでに20だい女性じょせい感染かんせんじれいがすでに19れいあるということです。

平成へいせい25ねん流行りゅうこうではあかちゃん障害しょうがい45れい

風疹ふうしん全国ぜんこく患者かんじゃすう集計しゅうけいする取り組とりくみがはじまったのは平成へいせい20ねんからで、当初とうしょは300にん程度ていどから80にん程度ていどまで増減ぞうげんしながら推移すいいしていましたが、平成へいせい24ねんに2300にんあまおおきく増加ぞうかしました。

そしてそのよくとしの平成へいせい25ねん年間ねんかん患者かんじゃすういちまん4000にんあまなるおおきな流行りゅうこうになりました。

このとき流行りゅうこうでは妊婦にんぷ風疹ふうしん感染かんせんすることであかちゃん障害しょうがいきたじれいは45れいあったことがわかっています。
そのうちいちさいさんか月かげつまでに11にん死亡しぼうしています。

45れいについて出産しゅっさんした母親ははおやのワクチンの履歴りれき調しらべたところ、「接種せっしゅしていなかった」が15れい、「いちかい接種せっしゅした」が11れい、「接種せっしゅれき不明ふめい」が19れいでしたが、「かい接種せっしゅした」女性じょせいはいませんでした。

クリニック「ひと事ひとごとかんがえずワクチン接種せっしゅを」

東京とうきょう立川たつかわあるクリニックでは、今後こんご妊娠にんしん希望きぼうするわか女性じょせいや30だい後半こうはんから50だい男性だんせいときには、風疹ふうしんについて説明せつめいし、ワクチンの接種せっしゅびかけています。

つま妊娠にんしんきっかけにワクチンの接種せっしゅけにた35さい男性だんせいは、「つま妊娠にんしんするまで風疹ふうしんこわさをらなかった。通勤つうきんなど人混ひとごみのなかで、らぬ風疹ふうしんにかかって、つまだけではなくだれかにうつしてしまうそれあるおもので、ワクチンを接種せっしゅできてよかった」とはなしていました。

ナビタスクリニック立川たちかわ久住ひさずみ英二えいじ医師いしは、「夏休なつやすで、国内こくないだけでなく海外かいがい行き来いききしているひとおお時期じきなので、これからさらに風疹ふうしん流行りゅうこうするとかんがえられる。風疹ふうしん感染かんせんひと事ひとごとかんがえず、ワクチンを接種せっしゅしてほしい」とはなしています。

ワクチン接種せっしゅ 費用ひよう補助ほじょする企業きぎょう

風疹ふうしん患者かんじゃえるなか静岡しずおかけん掛川かけがわ企業きぎょうは、社員しゃいん風疹ふうしんへの感染かんせんふせごうとワクチン接種せっしゅ費用ひよう一部いちぶ負担ふたんし、接種せっしゅする取り組とりくみをおこなっています。

取り組とりくみをおこなっているのは、静岡しずおかけん掛川かけがわある社員しゃいんおよそ1000にん自動車じどうしゃ部品ぶひん関連かんれん企業きぎょう「キャタラー」です。

年間ねんかん500にん社員しゃいん海外かいがい出張しゅっちょうするこの企業きぎょうでは、いまからさんねんまえにん社員しゃいん立て続たてつづけに風疹ふうしん感染かんせんしました。

この感染かんせんきっかけに、会社かいしゃでは社員しゃいん風疹ふうしん感染かんせんからふせごうと、いちかいたりワクチン接種せっしゅかかるおよそいちまんえん費用ひようななわり負担ふたんする取り組とりくみをはじめました。

これまでに、希望きぼうする社員しゃいんには社内しゃない一斉いっせい接種せっしゅできるようにしたり、バスでクリニックに送迎そうげいをしたりするなど取り組とりくみをおこなってきました。

現在げんざいは、まだ接種せっしゅしていない社員しゃいんに対にたい風疹ふうしん講習こうしゅうなど実施じっしして接種せっしゅびかけをしていて、これまでに530にん接種せっしゅしたということです。

これからワクチンを接種せっしゅする予定よていの34さい男性だんせい社員しゃいんは「会社かいしゃ補助ほじょしてくれるので、ありがたい。ワクチンを接種せっしゅしたら安心あんしんしてはたらける」とはなしていました。

河合かわいひろしちょく取締役とりしまりやくは「社員しゃいん風疹ふうしんひろがる業務ぎょうむ支障ししょう風疹ふうしんから社員しゃいんまもためにもワクチンの接種せっしゅ重要じゅうようだとかんがえた。費用ひようかかるが、
それ以上いじょうにメリットはある」とはなしています。
ソース:NHK ニュース