Hiện Furigana
大阪湾の高潮 風と地形が影響 専門家“東京湾でも起きうる”
2018-09-11 05:19:24

今月4日、近畿などで発生した台風21号による高潮について研究機関が解析した結果、大阪湾の港では、上昇した潮位の7割にあたるおよそ2メートルの海水が猛烈な風によって海岸に吹き寄せられたことに加え、地形的な影響で上昇したとみられることがわかりました。専門家は「大阪だけでなく東京湾などでも同じような高潮被害が起きることが考えられる」と指摘しています。
今月4日の台風21号では、近畿と四国を中心に高潮が発生し、気象庁によりますと、6の観測点で、一時的に観測史上最も高い潮位を超えました。
防災科学技術研究所が台風の気圧や風のデータをもとに解析した結果、とくに大阪湾の奥で台風が接近するにつれて水位が上昇していて、通常より潮位が2メートル77センチ上がった大阪港では、このうちおよそ2メートルの海水が海岸に向け猛烈な風が吹き寄せる「吹き寄せ」の影響に加え、湾の奥が浅瀬になっているなどの地形的な影響で上昇したとみられることがわかりました。
残りの70センチ余りは、台風の中心付近の気圧が低いことで海面が上昇する「吸い上げ」の影響によるということです。
また、当時の台風の進路も影響し、より強い風が吹きやすい台風の東側に大阪湾が位置したうえ、南よりの風が湾の奥に吹き続けたことで海水が集まったと分析されています。
防災科学技術研究所の飯塚聡総括主任研究員は「湾の奥は水深が浅いため特に潮位が上がりやすく、今回のような高潮の被害は東京湾や伊勢湾などでも発生すると考えられる。今回と同じような勢力の台風が接近する際は早めの避難を心がけてほしい」と話しています。
防災科学技術研究所が台風の気圧や風のデータをもとに解析した結果、とくに大阪湾の奥で台風が接近するにつれて水位が上昇していて、通常より潮位が2メートル77センチ上がった大阪港では、このうちおよそ2メートルの海水が海岸に向け猛烈な風が吹き寄せる「吹き寄せ」の影響に加え、湾の奥が浅瀬になっているなどの地形的な影響で上昇したとみられることがわかりました。
残りの70センチ余りは、台風の中心付近の気圧が低いことで海面が上昇する「吸い上げ」の影響によるということです。
また、当時の台風の進路も影響し、より強い風が吹きやすい台風の東側に大阪湾が位置したうえ、南よりの風が湾の奥に吹き続けたことで海水が集まったと分析されています。
防災科学技術研究所の飯塚聡総括主任研究員は「湾の奥は水深が浅いため特に潮位が上がりやすく、今回のような高潮の被害は東京湾や伊勢湾などでも発生すると考えられる。今回と同じような勢力の台風が接近する際は早めの避難を心がけてほしい」と話しています。
ソース:NHK ニュース