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“実践的な訓練不足” 苫小牧沖フェリー火災 運輸安全委
2018-09-27 01:02:23

3年前、北海道苫小牧市の沖合を航行中の大型フェリーで火災が発生し乗組員1人が死亡した事故で、運輸安全委員会が調査報告書を公表し、消火活動が的確に行われていれば被害の拡大を防げた可能性があり、運航会社の実践的な訓練などが不足していたと指摘しました。
平成27年7月、苫小牧市の沖合を航行中の大型フェリー「さんふらわあ だいせつ」で火災が発生し、乗っていた94人のうち乗組員1人が死亡、ほかの全員も船外への避難を余儀なくされました。
運輸安全委員会が公表した調査報告書によりますと、船に積載されていたトラックの冷凍機の配線が不適切だったため、ショートするなどして火が出た可能性が考えられるということです。
一方で、乗組員による初期消火の際、冷凍機のカバー中の出火している箇所に消火剤が届いていなかった可能性や、燃え広がったあとも防火服などを身に着けずに消火に当たっていたため、近くから効果的な放水ができなかった可能性があるとしています。
そのうえで報告書は、消火活動が的確に行われていれば、被害の拡大を防げた可能性があり、フェリーを運航していた「商船三井」による乗組員への実践的な教育と訓練が不足していたと指摘しています。
運輸安全委員会が公表した調査報告書によりますと、船に積載されていたトラックの冷凍機の配線が不適切だったため、ショートするなどして火が出た可能性が考えられるということです。
一方で、乗組員による初期消火の際、冷凍機のカバー中の出火している箇所に消火剤が届いていなかった可能性や、燃え広がったあとも防火服などを身に着けずに消火に当たっていたため、近くから効果的な放水ができなかった可能性があるとしています。
そのうえで報告書は、消火活動が的確に行われていれば、被害の拡大を防げた可能性があり、フェリーを運航していた「商船三井」による乗組員への実践的な教育と訓練が不足していたと指摘しています。
ソース:NHK ニュース