公営こうえいギャンブル 高額こうがく払戻金はらいもどしきん ８はち割わりが所得しょとく税ぜい申告しんこくなしか

競馬けいばや競輪けいりんなどの公営こうえいギャンブルで得えられた1000万まん円えん以上いじょうの高額こうがくな払戻金はらいもどしきんのうち、８はち割わり程度ていどが所得しょとく税ぜいの申告しんこくがされていない可能かのう性せいが高たかいことが、会計かいけい検査けんさ院いんの調しらべでわかりました。

公営こうえいギャンブルで当あたった人ひとへの払戻金はらいもどしきんは「一時いちじ所得しょとく」などとされ、券けんの購入こうにゅうにかかった経費けいひを除のぞいたうえで、金額きんがくが50万まん円えんを超こえると、超こえた額がくのうちの半分はんぶんが所得しょとく税ぜいの課税かぜい対象たいしょうとなります。

会計かいけい検査けんさ院いんが３さん年ねん前まえの１いち年間ねんかん分ぶんについて調しらべたところ、１いち回かいにつき50円えんから200万まん円えんの掛金かけきんで払戻金はらいもどしきんが1050万まん円えん以上いじょうだったケースは、およそ500口くち、合あわせて127億おく円えん分ぶんありました。

しかし同おなじ年としの確定かくてい申告しんこくでは、当あたった人ひとからの一時いちじ所得しょとくなどの申告しんこくと見みられるケースはおよそ50件けん、20数すう億おく円えん程度ていどにとどまり、８はち割わり程度ていどが所得しょとく税ぜいの申告しんこくがされていない可能かのう性せいが高たかいということです。

公営こうえいギャンブルで高額こうがくな払戻金はらいもどしきんを受け取うけとる場合ばあいは、当あたった券けんを持もっていれば本人ほんにん確認かくにんなどは求もとめられないため、どの程度ていどの人ひとが税務ぜいむ申告しんこくしていないか実態じったいが把握はあくできない状態じょうたいとなっています。

会計かいけい検査けんさ院いんは、財務省ざいむしょうや国税庁こくぜいちょうに対にたいし、税ぜいの申告しんこくに漏もれがない仕組しくみ作づくりなど対策たいさくの必要ひつよう性せいを示しめすものと見みられます。

ソース：NHK ニュース