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新型しんがたコロナ くに貸し付かしつ107まんけん リーマン3年間ねんかんの5ばい以上いじょう

2020-09-20 09:46:26

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新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょう収入しゅうにゅう減少げんしょうしたひとが、当面とうめん生活せいかつりることができるくに制度せいどで、ことし3つきからの貸し付かしつ件数けんすうは107まんけんあまのぼことがわかりました。リーマンショックの3年間ねんかん貸し付かしつ件数けんすうの5ばい以上いじょうとなっていて、厚生こうせい労働ろうどうしょうは「生活せいかついのちまもために引き続ひきつづ迅速じんそく支援しえんおこなっていきたい」としています。

支給しきゅう決定けっていは107まんけんちょう 金額きんがくで3524おくえん

生活せいかつこまったひと当面とうめん生活せいかつりることができる緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん」と「総合そうごう支援しえん資金しきん」の制度せいどは、ことし3つきから新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうによる失業しつぎょう休業きゅうぎょう収入しゅうにゅう減少げんしょうしたひと対象たいしょうとなっていて、全国ぜんこく社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい窓口まどぐちとなり申請しんせい受け付うけつなどおこなっています。

厚生こうせい労働ろうどうしょうによりますと、申請しんせい件数けんすうはことし3つき25にちから今月こんげつ12にちまでで111まん5868けんあり、このうち支給しきゅうまったのは107まん2646けん金額きんがくにして3524おくえんあまにのぼるということです。

リーマンショック平成へいせい21年度ねんどからの3年間ねんかん貸し付かしつ件数けんすうおよそ20まん5000けんで、ことし3つきからのおよそ5か月かげつかんですでに5ばい以上いじょうとなっています。

厚生こうせい労働ろうどうしょうは「新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょう長期ちょうきするなかで、制度せいど利用りよう申請しんせいするひと今後こんごおおとみられる。生活せいかついのちまもために引き続ひきつづ迅速じんそく支援しえんおこなっていきたい」とはなしています。

制度せいど利用りようしゃ本当ほんとう大変たいへんなのはこれからではないか」

東京とうきょう都内とない都営とえい住宅じゅうたくで1にんらす79さい女性じょせいは、1か月かげつおよそ6まん7000えん年金ねんきんだけでは生活せいかつができないため、シルバー人材じんざいセンター登録とうろくし、清掃せいそう仕事しごとを3か所かしょ掛け持かけもしてはたらいてきました。その収入しゅうにゅうは1か月かげつおよそ7まんえんで、生活せいかつとして使つかことができるのは年金ねんきんわせて13まんえんあまです。

収入しゅうにゅうすくないことなどから都営とえい住宅じゅうたく家賃やちんは1か月かげつ5000えん減免げんめんされていますが、それでも食費しょくひ光熱こうねつなどに使つか貯金ちょきんほとんどできず、ギリギリの生活せいかつつづけてきました。しかし新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょう清掃せいそう仕事しごとってしまい1か月かげつ収入しゅうにゅうおよそ3まんえん半分はんぶん以下いかになってしまったということです。

当時とうじ手元てもとある現金げんきんは10まんえんあましかなくくにから特別とくべつ定額ていがく給付きゅうふきんの10まんえん受け取うけとりましたが、このままでは生活せいかつできなくなる可能かのうせいがあるとおもい、ことし5つきに、緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん利用りようし20まんえんりました。

女性じょせいは「これからせん仕事しごとどうなってしまうのか見通みとおがたたずらしていけるのだろうかと不安ふあんだったので貸付かしつけきん利用りようできたのは本当ほんとうありがたかったです」とはなしていました。

しかしその後そのごも、清掃せいそう仕事しごともともどらず収入しゅうにゅう大幅おおはばった状況じょうきょうつづいているため、貯金ちょきんくに給付きゅうふきん社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい貸付かしつけきんわせて40まんえんあますこずつ取り崩とりくずして生活せいかつしています。

また女性じょせい白内障はくないしょう診断しんだんされ、自覚じかく症状しょうじょうまだないということですが医師いしからは病気びょうき進行しんこうしないためにもできるだけはや手術しゅじゅつけるようわれています。手術しゅじゅつなどおよそ5まんえんがかかるということで、手元てもとのこお金おかねはさらにすくなくなります。シルバー人材じんざいセンターあら仕事しごと紹介しょうかいしてほしいと相談そうだんしても、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょう求人きゅうじんなか、それもむずかしいのではないかとかんじています。

女性じょせいは「もともとこれ以上いじょう切り詰きりつめようがない生活せいかつをしていましたが、さいわたい元気げんきなので仕事しごとをしていればなんとかなるというおもでやってきました。しかし新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょう今後こんごつづおもので、本当ほんとう大変たいへんなのはこれからではないかとおもっています」とはなしています。

専門せんもんさい就職しゅうしょく支援しえん 生活せいかつ再建さいけんできない場合ばあい生活せいかつ保護ほごも」

制度せいど現状げんじょうくわしい明治めいじ大学だいがく岡部おかべたく専任せんにん教授きょうじゅは「緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん総合そうごう支援しえん資金しきん制度せいど利用りようすることで生活せいかつ困難こんなん回避かいひできたひとおおく、緊急きんきゅう避難ひなんてきには有効ゆうこう対策たいさくだとおも」とはなしています。

そのうえで「制度せいどでは、本来ほんらいくにからお金おかねことと生活せいかつ再建さいけんのための支援しえん必要ひつようとしているが、現在げんざい生活せいかつ困難こんなんになっているひとをできるだけはや支援しえんするために書類しょるいでの申請しんせいおおくなっているので、きめ細きめこま相談そうだんおうじることがむずかしくなっている。このため生活せいかつにおいてどのような困難こんなんかかえているのかや、生活せいかつ再建さいけんできる条件じょうけんととのっているかどうかの見極みきわができない」と指摘してきしています。

また、「貸し付かしつ期間きかん長期ちょうきかんになってしまうと、返済へんさいのために将来しょうらい家計かけい圧迫あっぱくにもつながってしまう。仕事しごとうしなったひと場合ばあいさい就職しゅうしょくができなければ収入しゅうにゅうこともむずかしいさい就職しゅうしょく後押あとおするためのそのひとのスキルや経験けいけんかした企業きぎょうとのマッチングなどさい就職しゅうしょく支援しえんをする一方いっぽうで、すぐに生活せいかつ再建さいけんできない場合ばあい生活せいかつ保護ほご利用りよう必要ひつようなる」とはなしています。

厚生こうせい労働ろうどうしょう 特例とくれい措置そちを12つきまつまで延長えんちょう決定けってい

緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん」と「総合そうごう支援しえん資金しきん」は、仕事しごとうしなったひとなどくにから一時いちじてき当面とうめん生活せいかつりることで生活せいかつ再建さいけんにつなげることが目的もくてきで、各地かくち社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい窓口まどぐちとなり申請しんせい受け付うけつなどがおこなわれています。住宅じゅうたく費用ひよう給付きゅうふ就労しゅうろう支援しえんなどわせて総合そうごうてき自立じりつ支援しえんするこれら制度せいどは、「だい2のセーフティネット」ともばれています。

厚生こうせい労働ろうどうしょうは、「緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん」と「総合そうごう支援しえん資金しきん」については、ことし3つきから新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうによる失業しつぎょう休業きゅうぎょう収入しゅうにゅう減少げんしょうしたひと対象たいしょうにするなど特例とくれい措置そちおこなっています。

緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん」は利子りしりることができ、上限じょうげんを10まんえんから20まんえん引き上ひきあげ、返済へんさい期限きげんも1ねん以内いないから2ねん以内いないとしています。また総合そうごう支援しえん資金しきん」は2にん以上いじょう世帯せたいは1か月かげつ最大さいだいで20まんえんを、単身たんしん世帯せたいは1か月かげつ最大さいだいで15まんえんを、いずれも3か月かげつ利子りしりることができます。必要ひつようおうじてさらに3か月かげつ期間きかん延長えんちょうすることができ、返済へんさい期限きげんは10ねん以内いないとなっています。

厚生こうせい労働ろうどうしょうは、これら特例とくれい措置そち今月こんげつまつまでとしていましたが、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうつづいていることから12つきまつまで延長えんちょうすることをめました。このうち総合そうごう支援しえん資金しきん」については、来月らいげつ1にちからは、さい就職しゅうしょく生活せいかつ再建さいけんけて自治体じちたいなどの「自立じりつ相談そうだん支援しえん機関きかん」とばれる専門せんもん窓口まどぐち支援しえんけることが要件ようけんなるということです。

窓口まどぐち社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい

東京とうきょう大田おおた社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかいでは、ことし3つきから今月こんげつ14にちまでに、緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん総合そうごう支援しえん資金しきん申請しんせいわせて1まん2098けんのぼっています。

申請しんせいしゃ内訳うちわけと、飲食いんしょくてん経営けいえいしゃなど自営じえいぎょうひと派遣はけんパートアルバイトといった正規せいき雇用こようはたらひとおおということです。

新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょう貸し付かしつ要件ようけん緩和かんわされ、急増きゅうぞうしたニーズに対応たいおうするため、べつ部署ぶしょ区役所くやくしょなどから応援おうえんをもらい、通常つうじょうの7ばいちかおよそ20にん体制たいせい電話でんわ相談そうだん面談めんだんでの相談そうだんおうじていて、ことし3つきから今月こんげつ14にちまでの相談そうだん件数けんすうも、わせて4まん3447けんとなっています。

しかし感染かんせん予防よぼう対策たいさく窓口まどぐち混雑こんざつするのをけるため、面談めんだん受け付うけつをしているのは高齢こうれいしゃ外国がいこくじんなど申請しんせいにあたってサポートが必要ひつようひとで、それ以外いがい郵送ゆうそう申請しんせい受け付うけつけています。

先月せんげつ面談めんだんおとずれた65さい男性だんせいは、ことし6つき緊急きんきゅう小口こぐち資金しきん利用りようしましたが今度こんど総合そうごう支援しえん資金しきん利用りようお金おかねりる予定よていだということです。

男性だんせいは「仕事しごとがなくなってしまったので、ハローワークにかよってさがしていますが、求人きゅうじん募集ぼしゅうがなく、なかなかつかりません。さきえずこまっています」とはなしていました。

さい就職しゅうしょくできなかったり収入しゅうにゅう減少げんしょうしたままの状態じょうたいつづいたりしているケースえていて、原則げんそく3か月かげつかん総合そうごう支援しえん資金しきん延長えんちょうし、6か月かげつにわたって貸し付かしつける件数けんすうも1321けんになりました。

厚生こうせい労働ろうどうしょうは、総合そうごう支援しえん資金しきんでの貸し付かしつ延長えんちょうする場合ばあいさい就職しゅうしょく生活せいかつ再建さいけんのサポートにあたる自治体じちたいなどの「自立じりつ相談そうだん支援しえん機関きかん」の支援しえんけることを要件ようけんとしています。しかし現在げんざいほとんど申請しんせい郵送ゆうそうで、いちにんいちにん状況じょうきょうこまかく把握はあくすることはできません。

このため、厚生こうせい労働ろうどうしょうは「総合そうごう支援しえん資金しきん」については、あら貸し付かしつ申請しんせいする場合ばあい期間きかん延長えんちょうする場合ばあいいずれについても来月らいげつ1にちからは、「自立じりつ相談そうだん支援しえん機関きかん」の支援しえんけることを要件ようけんとすることにしています。

大田おおた社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかいでは制度せいど申請しんせい件数けんすうがすでに昨年度さくねんどの100ばい以上いじょうふくがるなか生活せいかつ再建さいけん返済へんさいけてどのようなサポートができるのか、あたまなやませています。

大田おおた社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい石川いしかわ幸子さちこさんは「これまではなるべく簡単かんたん申請しんせい方法ほうほうはや貸し付かしつをすることに重点じゅうてんいてきましたが、社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかいとしては、いちにんいちにん寄り添よりそって生活せいかつ実態じったい丁寧ていねい聞き取ききとり、生活せいかつ再建さいけん支援しえんしたいという気持きももありますので、それができずにがゆいおももしています。ただいちにんいちにん向き合むきあには、職員しょくいんかず面接めんせつ場所ばしょ必要ひつようです課題かだいおおくあるおもいます」とはなしています。
ソース:NHK ニュース