Hiện Furigana
アメリカ大統領選挙 あと1か月 トランプ氏戦略の見直しも
2020-10-02 21:13:29

アメリカ大統領選挙は投票日まで1か月となります。
トランプ大統領は、新型コロナウイルスの検査で陽性となったことで大規模な集会を中心とする選挙戦略の見直しを迫られており、世論調査でリードするバイデン前副大統領が勢いをつけるのか、それともトランプ大統領が巻き返しを図ることができるかが焦点です。
トランプ大統領は、新型コロナウイルスの検査で陽性となったことで大規模な集会を中心とする選挙戦略の見直しを迫られており、世論調査でリードするバイデン前副大統領が勢いをつけるのか、それともトランプ大統領が巻き返しを図ることができるかが焦点です。
アメリカ大統領選挙は来月3日の投票日まで1か月となり、再選を目指すトランプ大統領と政権奪還をねらうバイデン前副大統領がテレビ討論会で直接、対決するなど選挙戦は佳境を迎えています。
両氏は激戦州での選挙運動を活発化させていますが、こうした中、トランプ大統領は2日、新型コロナウイルスの検査で陽性だったと明らかにしました。
これを受けてトランプ大統領は、ホワイトハウスでの隔離措置に入り、予定していたフロリダ州での遊説を急きょ、とりやめました。
トランプ大統領は、支持者に直接訴える大規模な集会を選挙運動の中核に据え、今月もウイスコンシン州やアリゾナ州など激戦州を回る予定でしたが、隔離によりその戦略の見直しを迫られています。
一方、バイデン氏は2日、新型コロナウイルスの検査で陰性だったと発表したうえで、引き続き、感染対策を重視した小規模な集会などを続ける予定です。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた全米の世論調査の支持率の平均は2日現在、バイデン氏が49.9%、トランプ大統領が43.1%と6.8ポイント差で、選挙の勝敗を左右するとされる激戦州の多くでもバイデン氏が優位に立っています。
選挙戦は今後、トランプ大統領の隔離措置で今月15日に予定されている第2回のテレビ討論会などの日程にも影響が出る可能性もあり、そうした中でバイデン氏が勢いをつけるのか、それともトランプ大統領が巻き返しを図ることができるかが焦点です。
両氏は激戦州での選挙運動を活発化させていますが、こうした中、トランプ大統領は2日、新型コロナウイルスの検査で陽性だったと明らかにしました。
これを受けてトランプ大統領は、ホワイトハウスでの隔離措置に入り、予定していたフロリダ州での遊説を急きょ、とりやめました。
トランプ大統領は、支持者に直接訴える大規模な集会を選挙運動の中核に据え、今月もウイスコンシン州やアリゾナ州など激戦州を回る予定でしたが、隔離によりその戦略の見直しを迫られています。
一方、バイデン氏は2日、新型コロナウイルスの検査で陰性だったと発表したうえで、引き続き、感染対策を重視した小規模な集会などを続ける予定です。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた全米の世論調査の支持率の平均は2日現在、バイデン氏が49.9%、トランプ大統領が43.1%と6.8ポイント差で、選挙の勝敗を左右するとされる激戦州の多くでもバイデン氏が優位に立っています。
選挙戦は今後、トランプ大統領の隔離措置で今月15日に予定されている第2回のテレビ討論会などの日程にも影響が出る可能性もあり、そうした中でバイデン氏が勢いをつけるのか、それともトランプ大統領が巻き返しを図ることができるかが焦点です。
激戦州の最新情勢
今回の大統領選挙で、トランプ大統領とバイデン氏の支持率がきっ抗し、両陣営が重視する州のなかで、特に6つの州の勝敗が選挙結果を大きく左右するとして注目されています。
6つの州は、東部から中西部にかけて「ラストベルト=さびついた工業地帯」とよばれる地域の州のうち、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンの3州と南部のフロリダ、ノースカロライナの2州、そして西部のアリゾナ州です。
《ペンシルベニア州》
このうち東部ペンシルベニア州はもともと都市部を中心に民主党を支持する有権者が多いとされる一方、前回の選挙ではトランプ大統領が失業や貧困などで不満を抱える白人労働者層の支持を集めたとされ、0.7ポイント差で勝利しました。
アメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の最新の世論調査の支持率の平均値ではバイデン氏がトランプ大統領を5.7ポイント上回っています。
《ウィスコンシン州》
同じように中西部・ウィスコンシン州も民主党が強い地盤とされている一方、前回の選挙では、事前の予想を覆して共和党のトランプ大統領が0.7ポイント差で勝利しました。
ウィスコンシン州では現在、バイデン氏がトランプ大統領を5.5ポイント、上回っています。
《ミシガン州》
また中西部・ミシガン州には自動車業界のビッグスリーと呼ばれるGM=ゼネラル・モーターズやフォード、クライスラーの本社がありますが、近年、人員削減や工場の移転が相次ぎ、経済の振興が課題となっています。
前回の大統領選挙ではトランプ大統領が0.2ポイントの僅差で勝利しました。
現在、バイデン氏がトランプ大統領を5.2ポイント上回っています。
《フロリダ州》
南部・フロリダ州は選挙のたびに結果が変わる、いわゆる「スイング・ステート」で、毎回、激しく競り合う展開になっています。
前回の大統領選挙では、トランプ大統領が1.2ポイント差で勝利しました。
今回の選挙ではブルームバーグ・前ニューヨーク市長がこの州でのバイデン氏の選挙運動に日本円で100億円以上の資金を投じると表明するなど、両陣営ともに資金や人材を投入して攻防が激しさを増しています。
現在、バイデン氏がわずか1.1ポイント差でリードしています。
《ノースカロライナ州》
南部・ノースカロライナ州は伝統的に保守の地盤ですが、2008年の大統領選挙で民主党のオバマ前大統領が接戦を制したことで、激戦州として注目されるようになりました。
前回はトランプ大統領が3.6ポイント差で勝利しています。
現在、バイデン氏が47.1%、トランプ大統領が46.6%と、わずか0.5ポイント差の接戦となっています。
《アリゾナ州》
西部・アリゾナ州は、過去4回の大統領選挙で毎回、共和党候補が勝利しています。
もともと、保守の地盤とされていますが、ヒスパニック系の人口が増えるにつれ、比較的寛容な移民政策をとる民主党が支持を広げているとみられ、前回の選挙ではクリントン氏がトランプ大統領に3.6ポイント差まで詰め寄りました。
最新の世論調査では、バイデン氏がトランプ大統領を3ポイント、リードしていて、今回も接戦の様相を呈しています。
6つの州は、東部から中西部にかけて「ラストベルト=さびついた工業地帯」とよばれる地域の州のうち、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンの3州と南部のフロリダ、ノースカロライナの2州、そして西部のアリゾナ州です。
《ペンシルベニア州》
このうち東部ペンシルベニア州はもともと都市部を中心に民主党を支持する有権者が多いとされる一方、前回の選挙ではトランプ大統領が失業や貧困などで不満を抱える白人労働者層の支持を集めたとされ、0.7ポイント差で勝利しました。
アメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の最新の世論調査の支持率の平均値ではバイデン氏がトランプ大統領を5.7ポイント上回っています。
《ウィスコンシン州》
同じように中西部・ウィスコンシン州も民主党が強い地盤とされている一方、前回の選挙では、事前の予想を覆して共和党のトランプ大統領が0.7ポイント差で勝利しました。
ウィスコンシン州では現在、バイデン氏がトランプ大統領を5.5ポイント、上回っています。
《ミシガン州》
また中西部・ミシガン州には自動車業界のビッグスリーと呼ばれるGM=ゼネラル・モーターズやフォード、クライスラーの本社がありますが、近年、人員削減や工場の移転が相次ぎ、経済の振興が課題となっています。
前回の大統領選挙ではトランプ大統領が0.2ポイントの僅差で勝利しました。
現在、バイデン氏がトランプ大統領を5.2ポイント上回っています。
《フロリダ州》
南部・フロリダ州は選挙のたびに結果が変わる、いわゆる「スイング・ステート」で、毎回、激しく競り合う展開になっています。
前回の大統領選挙では、トランプ大統領が1.2ポイント差で勝利しました。
今回の選挙ではブルームバーグ・前ニューヨーク市長がこの州でのバイデン氏の選挙運動に日本円で100億円以上の資金を投じると表明するなど、両陣営ともに資金や人材を投入して攻防が激しさを増しています。
現在、バイデン氏がわずか1.1ポイント差でリードしています。
《ノースカロライナ州》
南部・ノースカロライナ州は伝統的に保守の地盤ですが、2008年の大統領選挙で民主党のオバマ前大統領が接戦を制したことで、激戦州として注目されるようになりました。
前回はトランプ大統領が3.6ポイント差で勝利しています。
現在、バイデン氏が47.1%、トランプ大統領が46.6%と、わずか0.5ポイント差の接戦となっています。
《アリゾナ州》
西部・アリゾナ州は、過去4回の大統領選挙で毎回、共和党候補が勝利しています。
もともと、保守の地盤とされていますが、ヒスパニック系の人口が増えるにつれ、比較的寛容な移民政策をとる民主党が支持を広げているとみられ、前回の選挙ではクリントン氏がトランプ大統領に3.6ポイント差まで詰め寄りました。
最新の世論調査では、バイデン氏がトランプ大統領を3ポイント、リードしていて、今回も接戦の様相を呈しています。
ソース:NHK ニュース