学術がくじゅつ会議かいぎ任命にんめい見送みおくりで野党やとうが政府せいふの国会こっかい説明せつめいを要求ようきゅう

「日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ」の新あらたな会員かいいん候補こうほの一部いちぶの任命にんめいが見送みおくられたことをめぐり、自民党じみんとうと立憲りっけん民主みんしゅ党とうの国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうが会談かいだんし、立憲りっけん民主党みんしゅとうがあさってからの国会こっかいの閉会へいかい中ちゅう審査しんさで加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんらが出席しゅっせきし、任命にんめいの見送みおくりの理由りゆうなどを説明せつめいするよう求もとめたのに対にたいし、自民党じみんとうは持ち帰もちかえって検討けんとうする考かんがえを伝つたえました。

「日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ」の新あらたな会員かいいん候補こうほの一部いちぶの任命にんめいを菅かん総理そうり大臣だいじんが見送みおくったことをめぐり、立憲りっけん民主党みんしゅとう、共産党きょうさんとう、国民こくみん民主党みんしゅとう、社民しゃみん党とうの野党やとう4党とうの国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは、きょう、国会こっかい内ないで会談かいだんし、今後こんごの対応たいおうを協議きょうぎしました。

その結果けっか、今回こんかいの任命にんめいの見送みおくりは、学問がくもんの自由じゆうを侵おかすもので看過かんかできないとして、あさってから2日間にちかん開ひらかれる衆参しゅうさん両院りょういんの内閣ないかく委員いいん会かいの閉会へいかい中ちゅう審査しんさに加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんや井上いのうえ科学かがく技術ぎじゅつ担当たんとう大臣だいじんが出席しゅっせきし、任命にんめいの見送みおくりの理由りゆうや経緯けいいなどを説明せつめいするよう求もとめていくことで一致いっちしました。

このあと、立憲りっけん民主みんしゅ党とうの安住あんじゅう国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは、自民党じみんとうの森山もりやま国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうと会談かいだんし、こうした野党やとう側がわの要求ようきゅうを伝つたえました。

これに対にたいし、森山もりやま氏しは、持ち帰もちかえって検討けんとうする考かんがえを伝つたえ、引き続ひきつづき協議きょうぎすることになりました。

自民じみん 森山もりやま国対こくたい委員いいん長ちょう「関心かんしん非常ひじょうに高たかい問題もんだい」

自民党じみんとうの森山もりやま国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは、記者きしゃ団だんに対にたいし、「新型しんがたコロナウイルス対応たいおうのために予定よていしていた閉会へいかい中ちゅう審査しんさだが、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎの会員かいいんの選考せんこうのあり方ありかたにはいろいろ意見いけんがあるので、安住あずみ氏しには『しかるべき対応たいおうができないか検討けんとうしたい』と伝つたえた。関心かんしんも非常ひじょうに高たかい問題もんだいなので、責任せきにんのある人ひとが答弁とうべんしてもらえるよう配慮はいりょが必要ひつようだ」と述のべました。

立たつ民みん 安住あんじゅう国対こくたい委員いいん長ちょう「責任せきにんある立場たちばの人ひと答こたえなければならない」

立憲りっけん民主みんしゅ党とうの安住あんじゅう国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは、記者きしゃ団だんに対にたいし、「『学問がくもんの世界せかいの国会こっかい』とも言いわれている『日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ』の会員かいいんは、政治せいじ的てきな意図いとをもって選任せんにんされるべきではないし、そうしないということがある意味いみ、戦後せんごの日本にっぽんのきょうじだった。それを今回こんかい、外はずすという挙きょに及およんだのは菅かん総理そうり大臣だいじんであり、なぜそれに至いたったのか、菅かん内閣ないかくの責任せきにんある立場たちばの人ひとが答こたえなければならない」と述のべました。

官房かんぼう長官ちょうかん「決きめられたことに対にたいしてはしっかり政府せいふとして対応たいおう」

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは、5日にち午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎについて、科学かがくの向上こうじょう、発達はったつを図はかり、行政ぎょうせい、産業さんぎょうおよび国民こくみん生活せいかつに科学かがくを反映はんえい、浸透しんとうさせることを目的もくてきに設置せっちされ、内閣ないかく総理そうり大臣だいじんの所轄しょかつのもとの国くにの行政ぎょうせい機関きかんとして、毎年まいとし10億おく円えんの予算よさんが支出ししゅつされていると説明せつめいしました。

そのうえで、会員かいいんは、内閣ないかく総理そうり大臣だいじんが任命にんめいする特別とくべつ公務員こうむいんで、会員かいいんの選定せんていのあり方ありかたも累次るいじ、改正かいせいがなされたと指摘してきしました。

また、記者きしゃ団だんが日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎのあり方ありかたを検討けんとうする考かんがえはないかと質問しつもんしたのに対にたいし、「昨今さっこんは、総合そうごう的てき、ふかん的てきな活動かつどうが大事だいじだというという指摘してきを受うけている。そうした経緯けいいもしっかり踏ふまえて、必要ひつようなコミュニケーションを図はかっていきたい」と述のべました。

一方いっぽう、加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは、記者きしゃ団だんが、国会こっかいの場ばでみずから説明せつめいする意向いこうがあるか質問しつもんしたのに対にたいし、「国会こっかいの中なかでの対応たいおうであり、自民じみん・立憲りっけん民主みんしゅ両りょう党とうの国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうや、国会こっかいの場ばで決きめることだと思おもう。決きめられたことに対にたいしては、しっかりと政府せいふとして対応たいおうしていきたい」と述のべました。

ソース：NHK ニュース