Hiện Furigana
アメリカの大統領って、どうやって選ばれるの?
2020-10-08 05:42:35

シリーズでお伝えしている「アメリカ大統領選挙 基本の『キ』」!
ことし11月の大統領選挙に向けて、今のうちにギモンを解消しておきましょう。
第2回は「大統領って、どうやって選ばれるの?」
ことし11月の大統領選挙に向けて、今のうちにギモンを解消しておきましょう。
第2回は「大統領って、どうやって選ばれるの?」
大統領選挙って、いつ行われるの?
衆議院に「解散」があり、いつ選挙が行われるか決まっていない日本とは違って、アメリカの大統領選挙は4年に1回です。
選挙の日程も、法律で明確に決まっています。
その日程とは「11月の第1月曜日の翌日の火曜日」。
選挙の日程も、法律で明確に決まっています。
その日程とは「11月の第1月曜日の翌日の火曜日」。

一見、回りくどく感じるこんな決まりから、今回の選挙が11月3日の火曜日に行われることになっているんです。多くが日曜日に行われる日本の選挙とは違って、平日の火曜日に行われることも特徴です。
票を多く取れば勝ち…じゃないの!?
そうなんです。
実は、単純に「票を多く取った候補が勝ち」とは言えないんです。
その理由が「選挙人」と呼ばれる存在。
大統領選挙では、候補者に投じられた票を単純に積み上げるのではなく、人口の大きさなどに応じて50ある州に割り当てられた「選挙人」の数を競う仕組みになっているんです。
実は、単純に「票を多く取った候補が勝ち」とは言えないんです。
その理由が「選挙人」と呼ばれる存在。
大統領選挙では、候補者に投じられた票を単純に積み上げるのではなく、人口の大きさなどに応じて50ある州に割り当てられた「選挙人」の数を競う仕組みになっているんです。

例えば、ある州の「選挙人」が20人だったとしましょう。
もしトランプ大統領の得票数がたった1票でもバイデン氏よりも多かったなら、この選挙人20人全員をトランプ大統領が獲得します。ほぼ同じ得票数だったから10人ずつ…とはなりません(※この総取り方式を採用していない州も2つあります)。
そして全米で「選挙人」を積み上げて、多かった候補者が勝つという方法です。
もしトランプ大統領の得票数がたった1票でもバイデン氏よりも多かったなら、この選挙人20人全員をトランプ大統領が獲得します。ほぼ同じ得票数だったから10人ずつ…とはなりません(※この総取り方式を採用していない州も2つあります)。
そして全米で「選挙人」を積み上げて、多かった候補者が勝つという方法です。
こうしたことから、単純な得票数では負けていたのに「選挙人」で上回って大統領になったというケースもありました。実はトランプ大統領が初当選した前回の選挙も、得票数では対立候補のヒラリー・クリントン氏に約280万票、負けていたんです。
「わかりにくい」と感じるかもしれないこの方法が、アメリカ大統領選挙の特徴のひとつです。
「わかりにくい」と感じるかもしれないこの方法が、アメリカ大統領選挙の特徴のひとつです。
で、今回の大統領選挙、どんな選挙なの?
日本のように多くの政党があるのとは異なり、アメリカは基本的に「共和党」と「民主党」、2つの大きな政党が政権をめざして競い合う「二大政党制」です。この2つの党がそれぞれ候補者を擁立し、直接対決するという構図です。

今回の選挙では、現在与党の共和党はトランプ大統領。野党の民主党がバイデン前副大統領を候補者として決めました。トランプ大統領が再選されるか、バイデン候補が勝利して民主党が政権を奪還するのかが今回の構図です。
勝敗のカギを握るのが「スイングステート」、直訳すると「揺れる州」です。二大政党のどちらも地盤が盤石とは言えず、選挙のたびに結果が変わる州のことです。
勝敗のカギを握るのが「スイングステート」、直訳すると「揺れる州」です。二大政党のどちらも地盤が盤石とは言えず、選挙のたびに結果が変わる州のことです。
実は多くの州では、共和党と民主党のいずれかが強い地盤を持っていて、よほどのことがないかぎり投票の結果は変わりません。
なので、この「スイングステート」での勝敗が大統領選挙の結果に直結することになり、今回も全米が注目する、熱い闘いが予想されています。
大統領選挙については特設サイト「アメリカ大統領選挙2020」でも、詳しくお伝えしています!
(国際部・白井綾乃 ネットワーク報道部・國仲真一郎)
なので、この「スイングステート」での勝敗が大統領選挙の結果に直結することになり、今回も全米が注目する、熱い闘いが予想されています。
大統領選挙については特設サイト「アメリカ大統領選挙2020」でも、詳しくお伝えしています!
(国際部・白井綾乃 ネットワーク報道部・國仲真一郎)
ソース:NHK ニュース