「需要じゅよう」が「供給きょうきゅう力りょく」を下回したまわる 3年ねん9か月かげつぶり 新型しんがたコロナ影響えいきょうか

日本にっぽん経済けいざいは全体ぜんたいの「需要じゅよう」が「供給きょうきゅう力りょく」を下回したまわり、3年ねん9か月かげつぶりに需要じゅよう不足ふそくの状態じょうたいになっているという推計すいけいを日銀にちぎんがまとめました。専門せんもん家かは「新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうを受うけて物価ぶっかが下さがる傾向けいこうにあることを示しめしている」と指摘してきしています。

日銀にちぎんは日本にっぽん経済けいざい全体ぜんたいの需要じゅようと供給きょうきゅう力りょくの差さを推計すいけいし「需給じゅきゅうギャップ」として公表こうひょうしていて、需要じゅようが供給きょうきゅう力りょくを上回うわまわれば需給じゅきゅうギャップはプラスに、下回したまわればマイナスとなります。

日銀にちぎんがまとめたことし4月つきから6月つき期きの需給じゅきゅうギャップはマイナス4.83％と、3年ねん9か月かげつぶりの「マイナス」となりました。

このマイナス幅はばはリーマンショック後ごの2009年ねん4月つきから6月つき期き以来いらい11年ねんぶりの水準すいじゅんです。

4月つきから6月つきの期間きかんは新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで全国ぜんこくに緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされた時期じきとも重かさなり、雇用こよう情勢じょうせいの悪化あっかや工場こうじょうの設備せつびの稼働かどう率りつが落ち込おちこんだことなどが影響えいきょうしているとみられています。

野村のむら総合そうごう研究所けんきゅうじょの木内きうち登のぼる英えいエグゼクティブ・エコノミストは「需給じゅきゅうギャップのマイナスは物価ぶっかが下さがる傾向けいこうにあることを示しめしており、日本にっぽん経済けいざいが再ふたたび『デフレ』の状況じょうきょうになる懸念けねんもある。潜在せんざい成長せいちょう力りょくを高たかめる取り組とりくみが重要じゅうようだ」と指摘してきしています。

ソース：NHK ニュース