庁舎ちょうしゃや避難ひなん所しょの耐震たいしん化かに指針ししん策定さくていへ 熊本くまもと地震じしん教訓きょうくんに

一連いちれんの熊本くまもと地震じしんの建物たてもの被害ひがいを受うけて、国土こくど交通こうつう省しょうがまとめた対応たいおう策さくが５ご日にち公表こうひょうされました。古ふるい耐震たいしん基準きじゅんで作つくられた木造もくぞう住宅じゅうたくの耐震たいしん化かを引き続ひきつづき進すすめるとともに、防災ぼうさい拠点きょてんとなる庁舎ちょうしゃや避難ひなん所しょが大だい地震じしんのあとも使つかい続つづけられるよう、新築しんちくや耐震たいしん改修かいしゅうを行おこなう際さいの新あらたな指針ししんを作つくるとしています。

これは５ご日にち、東京とうきょう都内とないで開ひらかれた専門せんもん家かによる委員いいん会かいで国土こくど交通こうつう省しょうが示しめしたものです。
それによりますと、一連いちれんの熊本くまもと地震じしんで震度しんど７ななの揺ゆれを２に回かい観測かんそくした熊本くまもと県けん益城ましき町まちなどで行おこなった調査ちょうさの結果けっかから、特とくに被害ひがいが多おおかった昭和しょうわ５ご６ろく年ねんより前まえの古ふるい耐震たいしん基準きじゅんで作つくられた木造もくぞうの建物たてものの耐震たいしん化かを引き続ひきつづき進すすめるとしています。

一方いっぽう、昭和しょうわ５ご６ろく年ねん以降いこうの現在げんざいの耐震たいしん基準きじゅんは、木造もくぞうの建物たてものの倒壊とうかいなどを防ふせぐ効果こうかはあったとしたうえで、土台どだいと柱はしらなどをつなぐ接合せつごう部ぶについての基準きじゅんが定さだめられた平成へいせい１いち２に年ねんより前まえに建たてられた住宅じゅうたくを中心ちゅうしんに被害ひがいが確認かくにんされたことから、接合せつごう部ぶの状態じょうたいを効率こうりつ的てきに確認かくにんできる診断しんだん方法ほうほうを来年らいねん３月さんがつ末まつをめどにまとめるとしています。

さらに、益城ましき町まち役場やくばなど、防災ぼうさい拠点きょてんとなる自治体じちたいの庁舎ちょうしゃや避難ひなん所しょとなる体育館たいいくかんなどが使つかえなくなったケースが相次あいついだため、大だい地震じしんのあとも建物たてものが機能きのうを保たもてるよう、新築しんちくや耐震たいしん改修かいしゅうを行おこなう際さいの指針ししんを策定さくていすることになりました。

国土こくど交通こうつう省しょうは「意欲いよく的てきな自治体じちたいには耐震たいしん改修かいしゅうの補助ほじょ金きんを上乗うわのせするなどして、まずは古ふるい木造もくぞう住宅じゅうたくの耐震たいしん化かを進すすめたい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース